マジェスティ250、入庫した中古車の整備です。
前回(10月10日アップ)は液体部品の交換とリアブレーキの整備を書きましたが、、、
つづきです。
フロント部分の整備をいたします。
フロントで気になった部分が、、、
フロントフォークのダストシールのひび割れです。
ここも部品を手配していました。
ですので、さっそく分解いたします。
フロントカウルを取り外し、フォークを外した所です。
ここまで分解しないとダストシールは外す事ができません。
で、ここまで分解すると、、、
フロントフォークのオイルの交換ができます。
ので、ついでに交換をしておきます。
中古車なのでしないでもいいのかなあ、、、って部分かもしれませんが、、、メカという職業の自分の好奇心もありますので、ちょっと覗き見したくなりました。
21000km走行したフォークオイルの劣化具合がどの様な状態なのか、フォークオイルは何キロ走行で交換が望ましいのか、フォークオーバーホールは何キロ走行?、、、実際にいろいろ見たり体験したりしないと、フィードバックできませんからね。という好奇心です。
逆さにして出していくと、上澄みはまだ透明感がありますが、、、
徐々に黒い汚れが、、、
出て来ました。
フロントフォーク、内部はいつも擦れていますからねえ、金属のカスが出ますよね。
という事で、新しいフォークオイルを入れて、作動させてまた抜いて、、、を、2回ほどやり、内部の汚れを取ってから規定油面で組み込みました。
完全オーバーホールをして、内部を洗浄すればベストなんですが、今回はついででしたので、、、ついでのなかではベスト?までやりましたので、お許しを。。。
ホイールのベアリングの点検をします。
ベアリングには痛みはありませんでしたので、オイルシールの交換をしておきます。
ブレーキも分解、点検です。
パッドはまだまだ残がありました。
ピンスライドのブーツを新品に交換して、、、
このマジェスティ250のキャリパーってピンに嵌っていて横に動くんですが、ピンスライドの整備を怠ると動かなくなります。
するとブレーキの制動に違和感が出たり、効かなくなったりいたします。
重要な部分なんですね。
その動く部分に水やゴミが入るのを防止する、内部のグリスが出ないようにしているのが、ブーツです。
でもゴムなので時には交換をします。。。
車検のあるバイクでしたらいいのですが、250ccはねえ、、、乗りっぱなしだったりいたしますから、気を使いたい所なんですけどねえ。。。
フロントはこの様な整備で組み上げました。
それでは、、、ブレーキフルードの交換を、
前後共します、、、
おっと、、、マスターシリンダーも点検しましたよ。
ピストンブーツをめくり、フルード漏れの点検を、、、漏れはありませんでしたので、レバーのグリスアップをして、、、フルード交換、エア抜きをしました。
マスターシリンダーの上蓋にはダイアフラムと呼ばれるパッキンがありますが、これも新品交換です。
最後は電気の点検です。
灯火の点検はもちろんですが、、、
充電電圧の点検も重要です。
このマジェスティ250は14.14ボルトの電圧が出ていましたね。
正常な値でした。
今まで書いた点検部分はもちろんですが、書いていない細かい点検部分もたくさんあります。
バイク1台丸ごと、気になる部分を確認・点検をして終わりになります。
そして、、、試乗を。
試乗も重要な点検ポイントです。
整備前と整備後に試乗して確認を行っています。
バイクですので、実際に走らせないとね。
おしまい。
どうでしたでしょうか?
中古車の整備としてはちょっとやり過ぎ?でしょうか?
でも、買っていただいて調子が悪いのではねえ。
でも、もっともっと分解して、オーバーホールして、新品部品に交換して、、、という事もできますが、それでは販売価格が、、、難しいところではありますが。。。
老メカイシダ、もし自分で乗るのならば、、、このぐらいは見ておきたいよね、、、という整備をしてあります。
中古車として入庫したまんま、なにも整備をしていない車両で販売をする事はありません。
悪い部分を無くして販売を心がけています。
今回このマジェスティ250は車検はありませんが、車検整備と同じ内容で整備をいたしましたが、この様な部分も中古車をお買いになる時の判断材料にしていただければと思います。
現在このマジェスティ250は店頭にて販売中です。
よろしければ見にいらして下さい。
今回交換した部品になります。
いつも社長に「やり過ぎだ」って怒られながらやっていますが、、、
手は抜きたくはありませんので。。。