マジェスティ250、入庫した中古車の整備です。
前回(10月9日アップ)は駆動系とエンジン上部の整備を書きましたが、、、
つづきです。
エンジンには液体の部品が使われています。
エンジンオイルはもちろん、ロングライフクーラント、、、エンジンの冷却水ですね。それとファイナルギアオイル。
この3種類の液体がマジェスティ250には使われていて、いずれも交換が必要です。
これから販売する中古車ですから、すべて交換いたします。
ロングライフクーラントも使いすぎれば、性能が低下します。
一番怖いのは、、、エンジン冷却部の内部の腐食です。
通常2年で交換です。
ラジエーターキャップより新しいロングライフクーラントを注入しますが、ただ入れるだけでは入りません。
エアー抜きをしながら入れていきます。
そして、、、
エンジンを回転し、温度を上げ、サーモスタットが開き、さらにラジエーターファンが作動するまで廻します。
ここまで廻せば途中にエアーかかみこんでいる事も無いでしょう。
で、温度が下がったら、ラジエーターキャップを開き、ロングライフクーラントの最終点検です。
足りない事は無いと思いますが、、、見ておきます。
リザーバータンクのクーラントも入れ替えです。
各ドレーンボルトのワッシャーは新品を使います。
これは交換したワッシャーです。
なぜ?新品? 古いワッシャーを再使用すると、、、前回締めて出来た当たり面がずれて締め込み、そこからにじみが発生する可能性があるので、新品に交換をします。
エンジンの液体の交換はこれで出来ました。
次は、、、
エンジン右側を、、、
リアブレーキですね。
マフラーを外して、、、キャリパーを外します。
リアアーム、ホイールまで外して点検を。。。
そして組みつけていきます。
ブレーキパッドは新品にして、、、
キャリパーのピストンはピカピカに磨き上げてから、、、
押し込むのですが、この時にブレーキ組み付け液をスプレーして押し込むとスムーズなんですよ。
ピンスライド部にはシリコングリスを塗布いたします。
ここのゴムブーツはもちろん交換です。
シリコングリスを少量中に入れておきます。
キャリパーを取り付け、、、
マフラーも元に戻して、、、
完成です。。。が、
自分がいつもしている事ですが、、、
このボルトをステンレス製にします。
サビて取れなくなった経験を幾度と無く。。。
またこのバイクがいつの日にか自分が整備するかも?しれません。
ですので、その時の為に。。。です。
もう一箇所、ここも換えるところです。
エキパイフランジの取り付けナット。
普通のナットでスタッドボルトの頭が出ているのがいやなんですよ。
サビて取れなくなるので。
なので袋ナットにします。
このあたりの整備はスレッドコンパウンドも使いますね。
老メカイシダの ”ある日の中古車整備” またまたつづきます。
細かく書きすぎ?なかなか終わりません。。。