朝は研究所に出勤して実験をしていました。土曜日にDNAを導入したヒト培養細胞から抽出液を調整するためです。本実験は明日しますが、今日のうちに細胞を回収しておかなければなりません。8つのサンプルのうち7つ目にさしかかり、トリプシン処理した細胞に生理食塩水をかけて混ぜ合わせる時にそれはやってきました。ぐらぐらと建物が揺れ、クリーンベンチがそれに合わせて揺れ始めました。研究室は建物の5階にあります。僕はクリーンベンチに手を突っ込んで作業中なんで動けません。左手にシャーレ、右手にマイクロピペット・・・・その右側でガスバーナーは炎を吐いています。反対の左側には消毒用のエチルアルコール!
「こいつらが倒れたら、クリーンベンチは火の海や・・・」
作業を停止したまま、すごく冷静に揺れを感じ取ってました。
「これから大きく揺れるのか・・・すぐおさまるのか・・・これくらいなら震度3は無いはず・・・」
揺れはおさまり、実験は続行できました。ま、エチルアルコールはこけてもこぼれない容器に入ってたんですが、いやな汗が背をつたったのは確かです。
「こいつらが倒れたら、クリーンベンチは火の海や・・・」
作業を停止したまま、すごく冷静に揺れを感じ取ってました。
「これから大きく揺れるのか・・・すぐおさまるのか・・・これくらいなら震度3は無いはず・・・」
揺れはおさまり、実験は続行できました。ま、エチルアルコールはこけてもこぼれない容器に入ってたんですが、いやな汗が背をつたったのは確かです。