RNAワークはウィンタースポーツ

人間の汗や唾液のような分泌物にはRNA分解酵素が含まれています。どれくらいかは個人差があるし、体調によっても違う。風邪をひいてるときなんかウィルスに対抗しようとしてわんさか出てる。RNA分解酵素はその耐久性でもなかなか強いもんで除去するのは難しいというか・・・事実上ムリ！　DNAやタンパク質を扱っているときには全く問題にならないんだけど、RNAを扱いだすと自分という人間が分泌するRNA分解酵素が大問題になるのです。僕は汗かきなので、「RNAワークはウィンタースポーツ」といって夏にRNAを扱うのは避けてきました。なのになのに・・・・今日は朝から培養細胞からRNAを抽出してお仕事でございます。ロクなことにならないからやだっていったんだけど、これやらないと研究が前に進まないんだからしょうがない。覚悟を決めて夏だというのにラテックスの手袋をはめてマスクをして働きました。培養細胞からのRNAの抽出には有名メーカーのキットが未使用のまま２箱も見つかったし、夏休みになって研究室での実働人口が少ないので、遠心機等の機材はほぼ自由に使えるのが救いでしたね。ただしこのRNA抽出キット、２００５年に買ったものでちーっとばかし古い。なんで新品のまま放置されていたんだろう？

今夜のビールはアイルランドからの輸入ビールです。はっきり言う。これには言っていいと思う。

「不味い！」


本日のお酒：KILKENNY IRISH BEER　＋　ZONIN SOAVE CLASSICO