遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

小さな失敗ならOK

2009-04-04 20:25:05 | 大学生活
木曜から震盪培養していた酵母は今日になって諦めました。培地が良くなかったようです。酵母の培地は古くなるとダメになります。無菌で保ていても何か栄養素が劣化(酸化?)するのだと思っています。もうひとつ、古くなるとgenotoxicな成分が蓄積するという可能性があるのですが、新しい培地を加えれば解決するので何かがなくなったと考えるのが妥当でしょう。合成培地が数ヶ月でダメになるのは経験しているので分かっていましたが、今回使った複合培地YPDAは数ヶ月でどうなるってわけではないので油断していました。実は約2年ぶりの培養でして、無茶だったようです。(笑) 今朝培地を作り直して、夕方培養を再開しました。てなわけで、日曜日に仕事が入りました。酵母の形質転換は時間がかかります。大腸菌で1時間、培養細胞で30分ってとこですが、酵母は2時間強♪ やることが多いのではなく、DNAを混ぜてからの待ち時間が長い。勘弁して欲しいなぁ。

住民「どうなっているんだ」 東北、翻弄され政府に不信も 北ミサイル(産経新聞) - goo ニュース
ミサイル発射は明日以降ですか。まあ、明日の方が天候がいいはずだし今日ムリに撃つこたぁないでしょう。明日は獅子吼エリアもフライト日和なので飛ぶ予定です。先週、母から「ミサイルに気を付けて飛びなさいよ」とメールがきました。あのね、おいら避けるの上手だから大丈夫だよ。
日本が直接的な被害を受ける可能性は低いのですから、有事のときのための訓練だと思ってしっかりやって欲しいですね。誤報騒ぎもよい経験になると思います。後で何が足りなくてどうすればよかったか冷静に分析して将来への糧にしましょう。マスコミでは『誤探知』と騒いでますが、役人の責任逃れのための言葉使いに乗せられちゃいけませんよ。あの騒ぎは『連絡ミス』。確認前の速報を出すのなら「ガメラレーダーが飛翔物を捕捉した」と流せばいいものを伝言ゲームの途中で「発射」という言葉がくっついたのが問題なのです。

TVの情報番組でミサイルが落ちてきた時に劇薬のヒドラジンがばらまかれると言われてました。ヒドラジンって、僕が大学生の時に実験に使っていた試薬のひとつです。先輩が「林君、それ爆発するから気を付けて」と言ってたのをテレビを見ながら思いだしました。そのサンプル、放射性同位元素を取り込ませたDNAが入ってたんですけどー。(笑) ヒドラジンってのはDNAをピリミジンのところで切るために使う薬品でして、Maxam-Gilbert法で塩基配列を決める時に必要なんですな。今どきそんな過激な実験しませんが、昔は実験習いたての学生さんがヒョイヒョイやってたもんです。DNAをぶった切るので、もちろん発ガン性も言われています。ミサイルが燃料付きで落ちてきたら、みなさん逃げてくださいね。

本日のお酒:奄美黒糖焼酎 奄美の杜
コメント (2)
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