本とペン、世界を変える…マララさん国連演説(読売新聞) - goo ニュース
http://world.time.com/2013/07/12/pakistani-teenager-shot-by-taliban-comes-to-un/ (TIME)
Malala Yousafzai, Girl Shot by Taliban, Makes Appeal at U.N. (The New York Times)
Malala Yousafzai speech in full (BBC)
昨日は馬鹿な大人の下らない演説に対して書いてしまいました。今日はその全く逆。聡明で勇気ある16歳の少女による国連での演説です。
彼女はタリバーンが跋扈するパキスタン北西部スワート渓谷に住んでいて、2009年、英BBCテレビのブログサイトでタリバーンにおびえる日々をつづって一躍有名になりました。女子に教育はいらないとするタリバーンをはじめとするイスラム過激派による女子校に対する破壊活動が激しかったそうです。彼女は命を狙われ、2012年10月9日複数の男が銃撃、彼女は頭部と首に計2発の銃弾を受け重傷を負いました。当時15歳の少女ですよ。英国で治療を受け、翌年1月には退院、現在は英国で生活し学校に通っています。
7月12日、彼女の16歳の誕生日に国連で彼女は約17分の演説を行いました。上にあげたニューヨークタイムスとBBCの記事には動画で彼女の演説を全部聴くことができます(冒頭にCMが入りますが)。クリックして触りだけでも聴いてみてください。言葉がわからなくても、マララさんがどれだけの人間か分かりますよ。TIME誌の記事にある動画はダイジェスト版で2分。
演説の中で彼女は"The terrorists thought that they would change my aims and stop my ambitions, but nothing changed in my life, except this: weakness, fear and hopelessness died. Strength, power and courage was born."と語り、すべての子供たちに教育は必要だと説きました。そして、こう続けました。"I want education for the sons and daughters of the Taliban and all the terrorists and extremists." 「タリバーンやすべてのテロリスト、そして、過激派の子供達にこそ教育を受けてほしい」と。
最後に彼女はこう締めくくります。
"One child, one teacher, one pen and one book can change the world. Education is the only solution. Education first."
たぶん、スピーチライターやスピーチの指導者はいたと思います。それにしても素晴らしいです。大学で彼女よりも年上の子たちを教えていますが、これだけのスピーチをきちんとやれそうな子はいません。つい昨年秋までパキスタンの奥地に住んでいて、銃弾に倒れ、英国に運ばれ回復したのがこの冬。そして、そのまま英国で教育を受けたにしても、夏にはこれだけの英語を操って国連で演説できる・・・語学力だけの問題じゃないです。彼女の信念と勇気に心を打たれるのです。初心からまったくぶれていない。
彼女はピンク色のショールを身に着けて演説の場に立ちました。それは独立後のイスラム諸国家における初の女性首相、そして、テロによって命を落としたベーナズィール・ブットー氏が身につけていたものでした。
ダライ・ラマ誕生日祝う住民に発砲、2人重体(読売新聞) - goo ニュース
このニュースもあげておきましょう。デモではなくダライ・ラマの誕生日を祝う集まりに対しての発砲です。彼らはいったい何を恐れているのでしょう?
人間はあきれるほど愚かだが、それを埋め合わせるほど素晴らしいのも人間です。そう信じたいです。
本日のお酒:KIRIN 澄みきり + 立山 特別本醸造
http://world.time.com/2013/07/12/pakistani-teenager-shot-by-taliban-comes-to-un/ (TIME)
Malala Yousafzai, Girl Shot by Taliban, Makes Appeal at U.N. (The New York Times)
Malala Yousafzai speech in full (BBC)
昨日は馬鹿な大人の下らない演説に対して書いてしまいました。今日はその全く逆。聡明で勇気ある16歳の少女による国連での演説です。
彼女はタリバーンが跋扈するパキスタン北西部スワート渓谷に住んでいて、2009年、英BBCテレビのブログサイトでタリバーンにおびえる日々をつづって一躍有名になりました。女子に教育はいらないとするタリバーンをはじめとするイスラム過激派による女子校に対する破壊活動が激しかったそうです。彼女は命を狙われ、2012年10月9日複数の男が銃撃、彼女は頭部と首に計2発の銃弾を受け重傷を負いました。当時15歳の少女ですよ。英国で治療を受け、翌年1月には退院、現在は英国で生活し学校に通っています。
7月12日、彼女の16歳の誕生日に国連で彼女は約17分の演説を行いました。上にあげたニューヨークタイムスとBBCの記事には動画で彼女の演説を全部聴くことができます(冒頭にCMが入りますが)。クリックして触りだけでも聴いてみてください。言葉がわからなくても、マララさんがどれだけの人間か分かりますよ。TIME誌の記事にある動画はダイジェスト版で2分。
演説の中で彼女は"The terrorists thought that they would change my aims and stop my ambitions, but nothing changed in my life, except this: weakness, fear and hopelessness died. Strength, power and courage was born."と語り、すべての子供たちに教育は必要だと説きました。そして、こう続けました。"I want education for the sons and daughters of the Taliban and all the terrorists and extremists." 「タリバーンやすべてのテロリスト、そして、過激派の子供達にこそ教育を受けてほしい」と。
最後に彼女はこう締めくくります。
"One child, one teacher, one pen and one book can change the world. Education is the only solution. Education first."
たぶん、スピーチライターやスピーチの指導者はいたと思います。それにしても素晴らしいです。大学で彼女よりも年上の子たちを教えていますが、これだけのスピーチをきちんとやれそうな子はいません。つい昨年秋までパキスタンの奥地に住んでいて、銃弾に倒れ、英国に運ばれ回復したのがこの冬。そして、そのまま英国で教育を受けたにしても、夏にはこれだけの英語を操って国連で演説できる・・・語学力だけの問題じゃないです。彼女の信念と勇気に心を打たれるのです。初心からまったくぶれていない。
彼女はピンク色のショールを身に着けて演説の場に立ちました。それは独立後のイスラム諸国家における初の女性首相、そして、テロによって命を落としたベーナズィール・ブットー氏が身につけていたものでした。
ダライ・ラマ誕生日祝う住民に発砲、2人重体(読売新聞) - goo ニュース
このニュースもあげておきましょう。デモではなくダライ・ラマの誕生日を祝う集まりに対しての発砲です。彼らはいったい何を恐れているのでしょう?
人間はあきれるほど愚かだが、それを埋め合わせるほど素晴らしいのも人間です。そう信じたいです。
本日のお酒:KIRIN 澄みきり + 立山 特別本醸造