遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

不安定が面白い

2013-07-20 23:08:12 | PARAGLIDER
“猛暑一転” この先2週間は低温予想(産経新聞) - goo ニュース
久しぶりにいい天気でよい風の吹く週末でした。朝から細胞から核抽出液を回収して免疫沈降かけてたんで、抗体で処理している間にフライトしてきました。
1本目はたちの悪い上昇風の中のフライトで10分で降りちまいました。めぼしいパイロットはみんな降りていて、このタイミングで飛んだ変態は僕とO先生とBearさん。3週間ぶりのフライトだったとはいえ、コンディションが不安定でかなり気持ち悪かった。離陸直後、スピードが乗らないんで翼を見たら「へ」の字に歪みながらピッチアップしてんだもん。そもそも飛ぶなってことだよねぇ。w
降りてすぐに2本目再入山。わたしゃ、あんまし時間ないんだよ。グライダーをたたんでるうちにもう一本飛びたくなったんだ。
今度は上昇風も安定して飛びやす・・・かった。いや、ほんと、最初は。
2本目で一緒に飛んだのは、28さんとナベさん。先に離陸した彼らの赤いM4と白いO8はきれいにガーグルを組んで獅子吼のゲレンデから上がる上昇風に乗って上がっていく。僕はどうにもこの風をつかみきるのに時間をかけてしまった。調子良く高度を上げるモードになった時には、彼らはその上昇風を離脱して北西方向へ機首を向けていた。2つ仲良く並んで変態・・もとい、編隊を組んで滑空していくんだが・・・あっしは高度獲得に集中した。

海抜900M越えたあたりで、なぜか空気が白く・・・へ、雲、低くねぇか? バリオメーターは調子よく上昇を告げている。東に目をやると、こっちに向ってくる雲とはもう高度が同じだ。まずい。食われる。雲の切れ目、雲のない方向を探した。やっぱ、西。街側。旋回方向をそっち側に流した。バリオメーターはなり続けている・・・・

バサッ

変な音をたてて左翼からテンションが抜け軽くスピンしながら体が下を向いた。左翼・・・縦に折れてやがる。Aコラップスかよ・・・どんだけピッチアップに弱いんだこいつは。とりあえず生きてる右翼の走りを抑えて翼の回復を待った。まあ、とにかく、高度を上げすぎたら自動的に自由落下に入るといふMXC2の安全性能(?)が発達ちうの雲から僕を逃がしてくれたというわけ。翼形回復後、そのまま鶴来の街を超え手取川を越えて超安定空域へ避難。胸のドキドキが着陸まで止まらんかったジョ。ほんと。

昨夜のワールドニュースではこれが中心でした。米南部フロリダ州で17歳の黒人少年を射殺した男性に出た無罪評決が出たチマーマン裁判についてです。
オバマ大統領、人種への偏見克服訴える 「少年は35年前の私」(産経新聞) - goo ニュース
フロリダでは、人種差別だとデモが起こってます。そこまでは今までにもあったことなんですが、裁判の判決に対して、大統領が感情を露にしてTVで自分の考えを訴えました。ホワイトハウス報道官の定例会見場に予告なしで登場したのです。「(殺された)少年は35年前の私だったかもしれない」と。
大統領は「自分の経験から、黒人社会が評決をどのように受け止めているかは分かる」と抗議活動への共感も示しました。ただ、法的な手続きを踏んだ結果に異論を述べるつもりはないことや、暴力的な抗議活動は少年や家族の名誉を傷つけるとの見解も強調。事件や評決の教訓を糧に前向きに動き出せるかが問われているとして、家庭や職場で人種問題について話し合い、自分の心に「他人を肌の色ではなく、人格で判断しているか」と問いかけるよう訴えました。また大統領は「われわれは完璧な調和ではなくても、過去よりは完璧な調和に向かいつつある」として、人種問題解決への長期的な取り組みを求めました。
有色人種として初の米国大統領となった自分の歴史的役割を良く理解してらっしゃると思います。ここで、通り一遍の建前的なステートメントを出したのでは、何のためのオバマ大統領なのかと失望したことでしょう。

今日の夕方で選挙運動終了です。最後のお願いが街でガンガン流れていたでござるよ。空っぽの約束と空っぽの批判と・・・今度の参議院選は、安倍政権に対する信任投票でしかないでしょう。たいした争点がないのは、平和な証拠だと喜ぶべきなんでしょうね。政情不安定な国から来ている留学生がどれだけ政治に翻弄され、辛い思いをするか見てますから、日本の現状は幸せでしょうがないってもんなんすよ。明日の晩は感謝しつつ、選挙特番を楽しもうかなって思います。みんな、投票しろよー!

本日のお酒:KIRIN LAGER + 立山 吟醸
コメント
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