遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

息をするだけで

2016-07-03 08:08:58 | たわごと
おととい、意識が戻ったのは移動用ベッドの上。手術の終りを告げられ、執刀医とスタッフの雰囲気から上手くいったこと、そして、少し予想外のこともあったことが感じとれた。2〜3時間と言われたいたんだが、5時過ぎてた。
病室にもどり、麻酔のせいもあって眠りたかったが、枕は許されず、CPAPもなかった。口の中はガラガラに乾き、息をするだけで痛い。術後3時間は水分を取ることも許されなかった。痛む術跡とぼやけた意識があの時の僕のすべて。

付き添ってくれていた母が7時台のバスで駅前のホテルに帰ると言った。僕は母の服の袖を掴んで首を横に振った。小さな子供が我儘をいうように。

8時になって母が自販機で買ってきてくれた水をやっと口に含んで、一息ついた。母は、8時台の終バスで病院を離れた。

昨日は一日中、痛みとぼやけた頭を抱えてベッドの上にいた。自分でトイレにはいったが、看護師さんの付添い有りで。今朝、身体に繋がってたいろんな管やケーブルが外れて残るは骨を削った骨盤からの出血を回収する管だけ。

今日7月3日は誕生日。この日僕は生み出されただけで、最初の酸素呼吸をはじめてギャーギャー泣いていたはず。その後、なおゆきというバカ息子は何年経っても息をするだけのことで大騒ぎをしてる。誕生日は母に感謝をする日だ。
母が新しいワイシャツを買ってきてくれた。早く仕事にもどらなきゃ。

本日のお酒:ないよ
コメント
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