遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

選ばれたのは安全安定?

2016-07-11 22:42:36 | たわごと
選挙終わりました。結果でました。早いねぇ。せめて、2〜3日かけてダラダラ楽しめばええのに。マスコミには早くも内閣改造の日程とかが注目のテーマみたいです。文系の人たちは『人事』が好きですねぇ。

とりあえず、海外紙の反応を見ておきましょう。
日本の参院選、有権者は「安全と安定」を選択 (THE WALL STREET JOURNAL)
いきなり記事の出だしが『不安定な政治的情熱によって動揺する世界にあって、日本はそれとは無縁の孤立した島だ。』です。困った時には日本円が世界で買われるのは、このせいか・・・・。(^^;;   そして、『不運な指導者が続いた後、日本の多くの有権者は安倍氏のつつましい実績を前向きに評価しようとしたのだ。』と・・・・アメリカの新聞にいわれるとちょっとむかつきますが、まあ、事実なのでしょうがないです。んで、記事の最後に『権力の座にとどまるため、安倍氏は日本を再び偉大にする必要はない。安定を求める人々の希望を満たすのに十分な状態に保つだけでいいのだ。』・・・・んと、まあ、いらんことしないのも政府の役割のひとつといってもええので、そんなとこでしょう。

今回の選挙で新しいいことが2つありました。ひとつは合区。
合区の2選挙区、自民が勝利 鳥取・島根と徳島・高知
高知、徳島両県とも投票率は過去最低だったそうです。そもそも昭和の途中から変更されてない47都道府県のあり方が、今の人口動態にあわないわけでして、それはこれから改善される可能性はなく、むしろ拍車がかかるだけなんだから、たいして歴史も伝統もないんだしさっさと・・・・
ちなみに投票率が低かったのは、(1)高知45.52%(2)徳島46.98%(3)広島49.58%。高かったのは(1)長野62.86%(2)山形62.22%(3)島根62.20%。てなわけで、合区があっても高いとこは高いし、低いとこは低いって、だけじゃないかなぁ。

全体でいうと・・・
参院選投票率54.7%=過去4番目の低さ―総務省発表【16参院選】
前回よりは微増だったのは、公示が通例より1日前倒しされて期日前投票を行った有権者が過去最多の1598万人に上ったことや、国政選挙では初めて選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられたことなどが投票率微増の要因らしいです。

もう一つの新しいこと、「18歳からの新しい投票年齢」はどう影響したかというと・・・
参院選の18~19歳投票率45.45% 平均大きく下回る(日本経済新聞)
10代の大学生の投票率は67%。千葉大学で緊急アンケートを実施。(時事通信)
まずは総務省の調査結果。参院選の18~19歳の投票率が45.45%だったとのこと。全体の確定投票率を9.25ポイント下回った。18歳が51.17%、19歳が39.66%で、就職や大学進学の時期を迎える19歳の投票率が特に低かった。

んで、千葉大学内の調査結果、十代の学生のうち3分の2は投票したそうな。千葉大学法政経学部教授関谷先生(政治学)の考察↓
10代の投票率が67%というのは思った以上に高かったと思います。一般的に若者の政治的無関心が言われがちですが、アンケートの結果をみると政治的な関心が必ずしも低いわけではないということがいえます。また、住民票の有無が投票する・しないに大きく関わっていることが改めて確認されました。投票をした学生は、権利というより義務だと感じ、将来社会や政治への関心があることがわかりました。一方、投票をしなかった学生は政治的関心が低いというよりは、投票の方法や場所がわからないことや、他に予定がある、面倒くさいといった思いがあることがわかりました。今後は、政治的な関心や将来の問題をどのように議論していけるかの場作りが求められるとともに、住民票の移動の有無を含めた投票条件のあり方、さらには投票のしやすさなどの投票環境を改善していくことが求められていると思われます。

大学生だから政治意識が高いのかどうなのか、よくわかりませんが、3分の2はなかなか高い投票率です。政治家の皆さん、大学と大学生達にもっと手厚くしてやった方がええですよん♪

本日のお酒:明日は1限目から講義なので無し
コメント
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