アニマルカム通信

ヒト(まつやま)とイヌ(ぐり子)の日常

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ナチ版タイタニック?

2013-04-26 22:13:58 | 日常
昨日、ヒストリーチャンネルをつけたら

第二次大戦中にドイツで作られた超大作映画『タイタニック』に関するドキュメンタリー番組が放送されていました。

『検証!ナチス製作映画「タイタニック」』というのが、その番組のタイトル。


実在はしないドイツ人航海士がイギリス人の船長に氷山の危険性を指摘したり

その彼が沈没しかけている船の中に閉じ込められたドイツ人少女を助け出す英雄的行動など

プロパガンダ目的で作られた作品なのですが

本作の監督は製作途中でナチ批判をした罪で投獄され、獄中で自殺(←か?他殺か?は定かではないそうです)。

スターリングラード攻防後にようやく完成した映画は、その時期の悲惨なドイツ情勢にはふさわしくないとして国内上映は禁止。

終戦間際には撮影のために使われた巨大な船には、収容所に入れられていたユダヤ人たちが押し込められ

タイタニックの犠牲者の約3倍の人達が船もろとも沈められたそうです。
(しかも、その船を爆破したのはイギリス軍のせいとする小細工までして。)


第二次大戦中はアメリカもプロパガンダ的な作品を次々に生み出していて、その代表格が『カサブランカ』。

確かにこの映画見ると「ドイツ=悪人」「アメリカ=自由の国」といったメッセージが自然と脳裏に焼き付きますよね。


他民族への差別意識や押し付けの愛国心は、今も世界各国で見受けられること。

これじゃナチとやってること変わりないよ~。