アニマルカム通信

ヒト(まつやま)とイヌ(ぐり子)の日常

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その後に見た映画

2013-04-15 13:03:43 | 日常
その後に見た映画は

『群衆』
名匠フランク・キャプラ監督による、1941年の作品です。
キャプラ監督と言えば、先週見ていた深夜のドキュメンタリー番組『オリバーストーンが語るもうひとつのアメリカ史』において、歴史の影に埋もれてしまったヘンリー・ウォレス氏を語る上で、何度も『スミス都へ行く』のワンシーンが使われていましたが・・・あの作品もまだ見てないので、そのうち見なくては。
で、本作ですがマスコミのでっち上げに踊らされた民衆達と、それを政治利用しようとする新聞社の悪徳オーナーという、日本はもちろんのこと世界各国でよく見られる光景を、時折ユーモアも交えつつ飽きさせずに見せてくれる122分の傑作です。
敏腕な女新聞記者が、キャラ的に『スーパーマン』に出てくるロイス・レーンみたいで、とても魅力的でした。


『スケアクロウ』
ジーン・ハックマン&アル・パチーノ共演による1973年のアメリカ映画です。
この辺の時代のいわゆる「アメリカン・ニューシネマ」の一作。
刑務所から出所したばかりの気難しくてけんかっ早い男と、妊娠した恋人を捨てて旅に出たおちゃらけ男とのロードムービー。
アル・パチーノの演技力のすごさに感動し、ジーン・ハックマン演じるキャラの作り込みに感心させられる、そんな素敵な作品でした。
余韻たっぷりな終わり方も好きだなぁ。(^^)


『自転車泥棒』
1948年、第二次大戦後のイタリア・ローマを舞台にした貧しい親子の物語です。
仕事獲得のために必要な一台の自転車、これを盗まれてしまった父親が子どもと共に町中を探すという、あらすじだけを語るととってもシンプルなストーリーなんですが、当時のローマの風景や誰もが貧しいんだけれどご近所同士で力を合わせて守り合う姿がとてもよく描かれています。
そして何より精神的に追いつめられていくお父さんの感情が痛いほど伝わってくる演出がすごい!


『望郷』
1937年のフランス映画で、主演は当時の人気スター、ジャン・ギャバン。
個人的に昔のフランス映画って肌に合わない上に、本作って思いっきり私の趣味とはほど遠いジャンルであるメロドラマ!
でも、名画と呼ばれる作品を見ないのは、「映画好き」失格だ!ってことで、頑張って見てみました。
気取りすぎな主人公(ジャン・ギャバン)は女ったらしの銀行ドロというどうしようもないキャラにもかかわらず、街ぐるみで彼を愛してるって設定がどうしても理解できなくて、むしろ彼を裏切って警察に売ろうとするキャラ達の方が「君らの方がマトモだよ」なんて思っちゃいました。
ただ、こんな私にもクライマックスの演出方法だけは「上手い!」って感じました。
ほんの数分のシーンなんですが、「このシーンを見せるための映画だったのか!」って言い切ってもいいぐらいにインパクトはありました。(ただ、主人公を好きになれなかった私には、感動はなかったですが。^^;)