Hello、皆さん、今回のは私的かつ骨休め的な余技記事なので、RK格闘戦などがメイン興味の方はご遠慮されるのがよろしいかと存じます。
実は僕、ここ1か月ほど「音相学」ってジャンルにハマってまして、
もう寝ても覚めても「音相学」、暇ができたら大学ノートに音相研究みたいな、非常に偏った日常を送っていたのです。
あのね、「音相学」って超・面白いんですよ~!!
フツーの言語学っていうのは、言葉の意味でもってその国語の歴史と生業を深く掘りさげていって、
その国語と血縁の深い他国語との関係系図を書いていく、みたいな流れの世界じゃないですか?
「音相学」は、それとはまったく位相がちがった学問なんですよ。
クラッシックな言語学は、やっぱり言葉の「意味」をいちばん重視するんです。
あとは文献、フィールドワーク、文法と言語構造、それから語源、その国語の祖語を探り当てる過去探索なんか?
そこいくと「音相学」の立場っていうのはとっても新しくって、言葉の意味をさほど重要視しないんです。
意味を伝えるための道具としての言葉には、あまり着目しないの。
言葉っていうのが声帯と口腔内と鼻孔とを使って発せられる物理的な発音運動だというアングルからあえて見て、
この運動をするとき、ロジックと意味とを司る優位脳たる左脳がどう反応するかではなく、
潜在脳といわれている「感性」と「無意識」を司る右脳がどう反応するかをテーマにしているのが、いわゆる「音相学」のフィールドなんです。
いってみるなら、息と唇が紡ぐ音楽としての言葉の研究とでもいうのかな?
ひとは自ら言葉を発音しているとき、あるいは他者の言葉を聴いているとき、それらをどう体感しているのかーー?
それが「音相学」の主軸のテーマなんですね。
ですから「音相学」の故郷は、黴くさい研究室などではありません。
「音相学」が発生したのは広告業界の最前線である会議やプレゼンの現場であったり、
人工知能 (Artificial Inteligence=A.I )作成チームの議論のなかからであったりしたんです。
彼等、情報社会の最前線にいる人間たちが、言葉のプロとして発見してきたさまざまな「大衆に受けるための言葉の法則」、
たとえば、「クルマの名前にはCがいい」というのは、そっち業界じゃすでに有名な定説になっています。
C音は、喉の奥を締め、そこに息をぶつけることによって発語されます。
子音のなかじゃ、K音とならんで硬い音です。
口腔内を駆けでるときの息の速度は最速なので、緊張感に満ちた、スピード感を併せもった音とされてもいる。
ただ、K音とちがってC音は発音後、喉の奥の丸い空洞を残すので、
その発音時の運動性の体感が、自身の身体への反響の記憶と同時に、
丸い、回転のイメージを右脳にサブリミナルなかたちで伝えるというのが、「音相学」の仮説なんですね。
実際に、それ、ちょっと見ていきましょうか。
ーーカローラ、クラウン、シボレー、シビック、セドリック、カマロ、カムリ、シトロエン、コルベット、キャパ……。
ね? 見事なまでのC音のパレードではないですか。
もちろん、これは意図的なC音の使用例です。
ここに挙げたのはトヨタ車だけじゃないけれども、このようなラインアップはC音連なりのクルマが売れることを肌で知っているからこその、
意図的な企業戦略であることにまちがいないでしょう。
女性層を攻めるならM音とN音のコンビで決まり!!
M音とN音は、柔らかく唇をとじ、口腔内に含ませた吐息を唇をやんわりとあけることによって発語される、
どちらかといえばこもりがちの、自己充実的な甘さをも感じさせる子音です。
特にM音はもっとも細工のいらない、楽に発語できる子音であり、
世界各国でもっとも用いられている母親の呼称である「ママ」にもイメージ的に繋がってくる。
いわば、前述したK音やC音とは対極にある、リラックスした子音なわけ。
その甘さは丸さと女らしさ、母性なんてイメージを喚起させる体感に結びつきます。
こちらの例も少々見てゆきましょうか。
ーーM&N系:マーガレット、りぼん、アンアン、ノンノ、リンネル、ミーナ、ラルム、ポップティーン、メル、マリソル、ドマーニ、ミセス、オトナミューズ、リシェス、ナチュリラ……
男子が噛みついてくる音は、これがまた全然ちがってる。
男子の好む響きは、いわゆるBGDZ系の濁音です。
口腔内でためた息を唇を震わせながら発語する、非常に運動性に満ちた、興奮系の音ですね。
僕は個人的にこれを少年活劇の音って呼んでます。
「音相学」では、これにブレイクスルー音なんて呼称を与えてる。
男子世界はとにかくこの濁音がなくっちゃ始まらない。
いいですか、いきますよ~。
ーージャンプ、マガジン、サンデー、モーニング、ゴジラ、ガメラ、キングギドラ、マジンガーZ,ゲッターロボ、ガンダム、デビルマン、ウルトラセブン、エヴァンゲリオン、ザグ、ザガロ、レイズナー、ヴァーリトゥード、リング、ボクシング、ゴング、柔道、レスリング、科学、鉄道、銀河、銀座、バイク、マンダム、ビートルズ、リバプールサウンド、ジミヘン、グループサウンズ、Jazz、レーシングカー、ポルタリング、アルパインクライミング、下剋上、武士、武器、ギャング、ギャオス、ゴッドファ-ザー、ルガー、腕ひしぎ逆十字、バックドロップ、ブルーザーブロディ、カール・ゴッチ、純粋水爆、中性子爆弾……
うわー、終わんないよ、これー 男子世界、かくの如しーー。
このサブリミナル・インプレッションのテクニックを自己流に敷衍して、
当ブログの常連コメンテーターのひとりである「あかね」さんのHNを解析してみました。
☆「あかね」のサブリミナル・インプレッション☆
A-KA-NE-E (A,K,Nの3拍)
(大和ことばによる懐かしい音構成)
A 明るさ、屈託のなさ、開放的な自然体、自然にやってくる様子。
KA 硬さ(最大)、K音に続くA音はK音の硬さを強調する。
緊張感とスピード感。強さは清音中最大。
尖った感じ。ドライ感。
NE A音で屈託なくやってきて、続くK音で強い緊張感に満ちた、乾いたクール性を見せつけ、
この3拍目のN音で一端ナイーヴな共振性と癒しとをほの見せる。
E 決して荒れない。あくまで知性的に終始し去っていくイメージ。
上品で気品もあるが、お水星座系の情主体タイプのひとからすると、それが隔たりや気取りとして受けとられることも。
このあかねさん、デビュー(?)したてのころは、皆から弁護士だと思われていました。
彼女の理路整然とした文章を読めば誰でもびっくりするのが当然とも思いますが、
彼女が法律関連にやたら詳しかったのは、それ相応の個人的な事情があったためです。
多くのひとがそれを弁護士という職業イメージに安易に直結させてしまったのは、
彼女の秀でた言論能力とともに、僕は、このHNの印象も結構寄与していたように思う。
あかねっていうのは、そう、なかなか油断ならないHNなんですよ。
僕はこのHNを目にするたび、なぜか女忍者の「くのいち」を連想してしまう。
でも、ときどき彼女と電話とかしながら思うのは、彼女の同時に全方位にむけアンテナを立てられる驚異的な視野は、
やっぱり女性脳の特性を限界まで発揮した、女性脳ならではの離れ業だということです。
僕みたいな典型的な男性脳は本能的に空間認識に対するこだわりがあり、
ひとつひとつの問題を連結して、なんとかRKの総体デッサンを完成させたい、みたいな思いがある。
時系列を異にしたそれぞれの問題を彼女のように総括して見て、しかも、同時進行でそれら複数の問いへの対応を考えていく、
みたいな超人的な離れ業はとてもやれない…。
しかし、僕のこんな羨望の吐息は、向こうさんからしてみると恐怖の空襲パニックのようなものでしょう、たぶん。
あかねさんのような方を敵にまわしてしまった自らの不徳を恨んでくれ、とでもいうしかないですねえ (笑)
さて、独立党周辺のあかねさんの次点として、「紙幣の不思議」で有名なバレバレさんのHNも解析してみましょう。
この「バレバレ」なるHN、実はHNとして完璧なんですよ。
系列でいったら、前述した少年活劇のモデルケースみたいなHNなの。
BA-RE-BA-RE-E
破裂する快感系のB濁音と冷たい理性のクールネスの表示音であるR音が、互いちがいにリズミカルに跳ねているのが見えるようです。
このHNのなかには、男子の永遠の故郷である「活劇」の要素が、ノスタルジックなかたちで封印されてる。
そこはかとないバイオレンスの香りにも欠けてない。
いかに男子がこの濁音の運動性に魅かれるかは、こっち系のHNが独立党内にも党外にも溢れまくっていることからも察せられます。
たおえばザガロでしょ? あと、レイズナー。爆龍。芭蕉。Bj。ビーンズ。プロフィア乗り。ジョーカー。ダチョウ。Been。
日本独立。図。じゃが丸龍次……(敬称略。失礼をば)
うーむ、Barebare、恐らくノリでつけた名前かと思われますが、なかなかインパクトのある、秀逸なHNかと思います。
ちなみに僕のHNマイケルなんですが、これはちょっとイカンですね。
M音はくつろいだ母性の響きであり、母性に寄りそう幼児の面影もどっかに引きずっているんですよね?
この名前を口語で発すると、僕はなぜだかデイズニーランドで綿菓子片手にはしゃいで跳ねまわっている黒人の子のイメージが、
どこからともなく浮かんでくるんです。
どっから見ても引き系のHNですよ、戦闘向きの名前じゃない。
名前的には、舐められる名だと思ってますねーーブログの題名のアタマに濁音の「ザ」を持ってきて「ザ・マイケルブログ!」と締めたのは、
マイケルというHNが生来持ちあわせている弱点の、イメージ的な補完のためです。
✖ ✖ ✖ ✖ ✖ ✖ ✖
で、いよいよ本論である独立党本隊の解析に入りたく思うのですが、
リチャードコシミズ独立党っていうこの名称、「音相学」的には案外いい名前なんですよ。
まずは御大のから見ていきましょうか?
☆「リチャードコシミズ」のサブリミナル・インプレッション☆
RI-CHA-R(A)-DO-KO-SI-MI-ZU-U (英語名とに和式名字との結合。アルファベットは和式に処理)
(輿水正だと4連音の名字のシラブルがどうしても重たくなる。
それを英語名を頭に被せることにより、押韻の流れを通した
のがうまい)
RI R音は、丸めた舌先を上口蓋に軽く触れてから発する清音。R音は理知の音であり、
弾性に満ちた運動性の響き。冒頭音のため、その点がより強調されている。R音独
自の透明感とスピード感を、追尾するI母音が煽っている感じ。
CHA これも運動性のシラブル。ただでさえ強いC音が後発の抜けるHA音に押されて、
跳ねまわっている印象。どちらかというと、やんちゃな少年のイメージ。
R(A)伸ばす音。英語ならRだが、日本語で発音する場合は、発音通りA音で採譜する。
DO 名字の締めのD濁音。これも強い。英語圏では Richard をヤクザな響きだという意
見もあるが、この過剰な勢いをD濁音でせきとめる圧縮感は非常にエネルギッシュ。
Little Richard 等の例にも見られる Rock な名字といえる。
KOSIMIZU 重たい4拍のシラブルで名字の勢いをぐっと止める力感が見事。
名字と名をあわせると、このオトコ、何かをやるのでは? と
予感させるパワーのある命名といえるかも。
続いては「独立党」ねーー
DO-KU-RI-TU-TO-O
意味的にいったらモロどこかの群少政治組織のイメージなんだけど、音相からするとこれが案外イケてます。
少年活劇に不可欠なD濁音、最強の清音のK、冷たい理知のR音、確実性のT音ーー全部が揃っている。
独立党がここまで存続できたのは、元気なころのリチャードさんの声と弁舌のパワーと、
この無意識のネーミングセンスの効果がでかかったんじゃないか、と個人的には思ってますね。
最悪のネトウヨ的差別造語「朝鮮悪」にしても、音響的にはちょっとうまい。
意味的には「朝鮮」と「悪」という個人的偏見をやっつけ仕事で「エイ!」とドッキングさせただけの、
未曽有に悪しき差別語でしかないんだけど、
語呂を重んじて誰でも一発で覚えられるようにしたコピー的見地から見ると、
植草さんが真面目くさって分かりにくい文章を何千語綴るより瞬発的なインパクトだけは、まあ、ありますわな。
でもね、逆から考えてみたら、リチャードコシミズにはそれしかないってことが誰にでもおいおい分かってくるはずです。
むかし、「これは人工地震だー!!」という彼の言葉の投擲地点は、いまよりもずっと遠くの地平にありました。
あのとき彼は少なくとも自分の縄張りではない、独立党の外の実社会にむけて言葉を投げようとしていたのです。
それに対していま現在の彼の体たらくはどうでしょう!?
「スラップ訴訟」も「工作員」も双方とも、独立党外のフツーの人々にすんなり受けとられるような種類の言葉ではありません。
だとすると彼は、自分の手飼いである独立党員たちだけにむけて、これらの単語を投げていることになる。
「これは人工地震だー!!」という提言には、自己宣伝という営利目的もむろんあったんでしょうが、
この言葉の受取り手に彼が指定していたのは、狭い独立党圏内の人々をこえた、一般のごく普通の人々でした。
だからこそこのとき、彼のブログは1憶を超える視聴者を獲得できたのです。
ところがいま現在の彼の「スラップ訴訟」もしくは「工作員」といったくすんだ響きしかもたないカルトな単語が、
どうやって問題提起の発言として社会のなかで鳴り響くことができるでしょうか?
独立党内の内輪の外壁まで届くのがやっとのこんな貧相な自己弁護の言葉が、いったい誰の心を打てるでしょう?
過去記事でも既に述べたように「スラップ訴訟」は裁判から逃れたいがための彼の詭弁にすぎず、
「工作員」というのも彼が自己責任を他者になすりつけるときに用いる、いつもの仮想敵でしかありません。
リチャードコシミズの視野は日ごとに狭く息苦しい、いびつなものになってきている、と僕は感じる。
ひとことでいって醜すぎるの、醜さがもう目に余るのよ。
一事が万事ーーリチャードさんの最近の動向は、すべてがこ~んな調子です。
独立党所属のひとたち、みんな、こういっちゃなんだけど、ほぼ右脳だけで生きている感じです。
右脳だけが常に暴走している怪人リチャードコシミズという水先案内人に率いられた彼等は、
内省という左脳の制御から解放された、いわばRK牧場という疑似ユートピアのなかで草を食んでいる羊の群れみたいなものなんですよ、実は。
そこにいれば楽は楽でしょうーー分かりやすい安直な理論もどきに酔っていれば、自分まわりの悲惨な現実も見ないですむし、
社会に取り残された自分の不遇な現状に知らんぷりかましてもいられるし、ね?
そんな皆さんにひとつだけ警告しておきましょう。
あのー そこにいても絶対に幸せにはなれませんからねえ~! ご自分でも薄々と分かってはおられるでしょうがぁ~!!(やまびこ続く)
今夜の僕のページは以上です。
最後に、本記事のために使用させていただいた「音相学」の文献を紹介して、この記事を閉じることにしましょう。
☆木通隆行「日本語の音相(小学館スクェア)」
☆黒川伊保子「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか(新潮新書)」
皆さんも風邪とかに気をつけてーー Happy X'mas。