----------------------------------------------------------------(教師から「指導する価値ない」 看護学生らパワハラ訴え 2021年4月6日 21時8分 朝日新聞デジタル)
北海道立江差高等看護学院=2021年4月2日午後0時8分、北海道江差町
北海道江差町の道立江差高等看護学院(伊東則彦学院長)で、学生たちが「複数の教師によるパワーハラスメントで留年や休学、退学に追い込まれた」などと訴えている。
保護者らは「父母の会」を結成し、学院を所管する北海道に実態解明と対応策を求めている。道は7日、在校生や保護者を対象に説明会を開く予定だ。
学生や卒業生らによると、教師らのパワハラ行為は少なくとも10年ほど前から行われてきた。道立の専修学校で、修業年数は3年間だが、多くの学生が留年や休学、退学を余儀なくされているという。
学生たちは「病院での実習で単位をもらえず、どこが悪かったのか改善点を尋ねても指導してもらえなかった」「リポートや反省文の書き直しを執拗(しつよう)に指示され、提出期限切れとして留年させられた」「看護師になることを夢見てがんばっているのに、強圧的な態度で休学を勧められた」などと証言している。
また、教師たちから「あなたは指導する価値がない」「バカじゃないの」「顔もみたくない」などと面罵された学生も少なくないという。
2年前には、留年して、その後自宅アパートで自殺した男子学生もいたという。同級生や保護者らは「教師は厳しく叱責(しっせき)するばかりで、悩みに傾聴するなど親身なフォローがなかった。そうした対応が男子学生を追い詰めたのではないか」として、自殺に至った経緯を明らかにするよう学院側に求めている。
------------------------------------------------------------------------------(転載ここまで)
看護学校と看護大学では学生に対する対応は雲泥の差があります。
大学は「看護師免許を発行する場所」自動車免許でいえば、合宿免許、研修を受ければ免許が発行される食品衛生責任者のようなもの。
専門学校は「社会人を養成する場所」3年間で新人研修する場所であるため「社会人として不適切な人は退学させる場所」だと考えるとよいでしょう。
看護の世界はアカデミックなものではありません。
現場実践ができてナンボの世界。
どれだけ人格が優れていても、仕事ができない人は必要ない世界、つまり職人の世界なのです。
だから、サービス業であるにも関わらず、上から目線で話したり、言葉遣いが悪かったり、金髪などヤンキーのような人が偉そうに働いているのです。
教育現場としては「人間性や人格を高める教育」を試みますが、結局評価されるのは試験や技術が高い「表面的な部分」でしか評価できないため、臨床現場で発言力がある人は、気が強く、てきぱき仕事をしていく人であるため、業界自体が「排他的」でマンパワーの底上げができないのです。
それは現場の教育制度にも反映されており、「トレーナー・トレーニー制度」ではなく「プリセプター制度」つまり「徒弟制度」を採用しており、江戸時代の職人育成制度を採用しています。
未だにプリセプター制度を採用しているため、プリセプターの人間性が低いと新人は育たないし、プリセプターに育成する責任がないため、「気に食わなければ切って捨てる」という「好き嫌いで仕事をする」「気分で仕事を決める」文化が根強く残っています。
看護師離職をさせないために、必要なのは、「トレーナー・トレーニー制度」です。
独り立ちさせるまで、トレーナーが専属で進捗状況を管理する制度です。
飲食店大手チェーン店はこの制度を採用しています。
ですから「教える人によっていう事がコロコロ変わる」ということがなく、「標準化」されているので学ぶ方も学びやすいのです。
そしてトレーナーがトレーニーに合わせるというシステムがまさに教育のプロが教える手厚い制度だと言えるでしょう。
こういった業界ですから、プリセプター制度で先輩からかわいがってもらうために、社会人として、看護業界、医療業界の暗黙のルールを教える場所が、看護学校の大切な役割になります。
その教育が行き過ぎるとこのような事件に発展していくと思います。
このような前途多難な業界であるということは、あまり知られていません。
高校3年生で進路指導の先生が「やりたいことないなら、とりあえず看護学校でも行ったらどうか?」
と安易に勧められて進学してくる学生が毎年20%程度います。
残念ながら、進路指導をしている先生が「教諭」の仕事しか経験がないため、個性豊かな高校生に対して「一人一人にあった進路指導ができるわけない」と少し考えればわかると思います。
また親が「あんたは勉強もできんし何も取柄がないから、手に職つけるために、学費安い看護学校に奨学金もらって通学したら」と安易に勧めます。
愚の骨頂だと思います。
我が子を育ててきて、我が子の特性や個性もわからず「居酒屋に入って取り敢えずビール」のような感覚で「取り敢えず手に職、看護学校」というステレオタイプな考えしか親が持ち得ていないのです。
最後に、看護学校のいじめ、アカハラの現状をご紹介します。
-------------------------------------------------(私が看護学校で、経験したパワハラ!! 2018年1月27日 2020年1月11日)
私は30代半ばで看護師への転職をした。看護学校受験の予備校でも、看護学校や病院でのいじめのことが話され、毎年何人か予備校に戻ってくると言われており、私は腹を括って看護学校を受験した。
看護学校に通い出した半年後から、学年主任のS先生に目をつけられることになった。放課後学校の図書室で勉強していると、S先生が入って来た。図書室には私一人であった。
その先生は学生の前では面白く、人気のある先生であったので、私は自分から挨拶をした。するとS先生は近付いて来て「あんた何してるの?実技のテストのビデオ学習?あんたこんな勉強しても看護師には向いてへんよ。辞めーや学校。なんせそんな年齢やし。
向いてへんで、その歳で入ってどーすんの?他に仕事は何でもあるやろ。なーいつ辞める?」等言われた。
皆んなの前では面白い先生の豹変ぶりに驚いて、私は図書室から逃げるように出た。また別の日には、S先生はテスト監督に来て私の前で立ち止まり、テストの間中動かなかった。
回りの友達からも「気をつけないと、あなたはS先生に目をつけられているよ、何をされるかわからないよ」など言われた。
心配してくれた40代の友人2人と担任の先生に相談に行った。するとその場面をS先生に見つかり、いじめは悪化して行った。たまりかねて、S先生より立場が上である副校長に相談に行った。すると、副校長先生は、そのことについて、教員全員を呼び、会議を開いた。
そのおかげで、私はS先生からはいじめを受けることは少なくなった。しかし決してなくなった訳ではなかった。
そして、S先生と仲の良い、T先生から、さらに凄まじいいじめを受けることになった。T先生は気に入らない生徒は実習でいじめ抜き、必ず落とす先生で、何人も留年や退学に追い込んでいた。私もその先生に実習中、実習を続けられないほどにいじめられ、落とされた。
先生方から留年を言い渡され、留年が決まった生徒は親に来てもらい、話し合わないといけないと言われて、70近い父親が、白内障の手術直後に呼ばれた。その姿を見て笑う先生方もいた。
私はどうしても看護師になりたかったので耐え抜いた。私の40代の友人2人も、それぞれ、先生方のパワハラを受け、どうにかして欲しいと訴えたことから、実習でいじめられ、落とされ留年を言い渡されていた。
彼女達も親に学校に来てもらえと言われていた。彼女達の親は、もう亡くなっていたり、寝たきりであった。親がいないなら、旦那に来てもらえとも、言われていました。
結局2人は看護学校を自ら退学して行った。私が留年した学年でも40代で社会人入学して来た優秀な生徒が実習でいじめられ、留年を言い渡され退学していった。しかし、彼女はいじめを録音した証拠を持っていた。弁護士にも相談し、他の県の医師会にも相談し、味方につけて、いじめた教員をクビにして学校に戻って来た。
新たないじめのターゲットが次々出てくるため、その後は私へのいじめは少なくなった。私が看護学校を卒業したあと、T先生は実習病院から嫌われ、一時、全実習病院から出入りを禁止されていたとの噂を聞くがまだ看護学校で教員を続けている。S先生は看護学校で出世をし、学年主任から副校長となっています。
このようなモンスターが看護の現場にも、看護学校にも多いのです。看護の現場の柄の悪さ、モラルのなさ、倫理観の低さには絶望するばかりです。
------------------------------------------------------------(転載ここまで)
大卒看護師が増えているので、状況は少しづつ変化していくと思います。
取り敢えず手に職という甘い考えで、選択すべき業界ではありません。
手に職とは国家資格のことではありません。
その業界で10年以上続けることができたら、どのような仕事でも手に職なのです。
10年続けるには自分が好きなこと、興味があることを見つけ出し、関連分野の仕事を探すことです。
老いない人生哲学をカイロプラクター塩川満章が語っている動画を貼り付けておきます。
安定を求めて、嫌々、正社員として1つの会社で働くか?、、、
フリーターでもいいから、自分の好きな業界、楽しい業界で毎日全力で働くか?
価値ある生き方、価値ある仕事とは一体何でしょうか?
私はたった一度きりの人生、大きく祝福されて最高の人生を生きるために、こちらもオススメしたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます