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旧精神科医療は思想警察なのか?

IM理論 ⑤教育 ⇒セルフケア行動、知識、安全教育

2019年01月25日 | IM理論

「ケアから逆算する」IM理論もICFいよいよ最終の5項目目突入となりました。

以下の通り、5項目をピックアップしております。

過去記事はこちら「IM理論」からどうぞ。

①清潔 ⇒入浴

②排泄 ⇒排尿、排便

③食事 ⇒食事介助

④活動 ⇒気分転換

⑤教育 ⇒セルフケア行動、知識、安全教育

 

今回は「⑤教育 ⇒セルフケア行動、知識、安全教育」となりますが、これが一番大変ではないか?と思います。

 

私の過去記事を見ていただければわかると思いますが、

この読者の皆さんは

「人間が一番嫌がることは一体何か?」

という問いに答えることができますか?

(もしわからなければ「こちら」で学んでください。)

 

「人間が一番嫌がることは一体何か?」

の答えをここで言いますが、それは

「自分の考えを変えること」

です。

「人間は変わりたくない生き物」なのです。

それはなぜか?

「現状維持のほうが楽だから」

です。

つまり、人間の生まれ持った性質は「怠け者」であるということです。

さらに、「自分の考えを変える」ということは、「自分以外の考えを受け入れる」ということです。

これはつまり「自分がへりくだる」「相手を認める」

ということになります。

人間は「へりくだる」「相手を認めること」が嫌いな性質を持ちます。

つまりいつも「自尊心」「プライド」を密かに持っており、それが「高慢」や「不遜」という優越感に変わっていき、

「相手を見下し自分が優位に立ちたい」

という心理に至り、喜びを覚える性質を持っているのです。

 

ですから、ケアから逆算するIM理論で一番難しいのが、実はこの「⑤教育 ⇒セルフケア行動、知識、安全教育」となるのです。

世の中の看護学校で学ぶ、ヘンダーソンやロイ、NANDAやカルペニートなどでも、「霊的なアプローチ」は学ぶはずなのですが、実は教える側が「霊の成長」「心の成長」についてしらないため、ここはアセスメント、看護展開においてすっ飛ばしてしまうのです。

ですから学生に「発達段階」「発達課題」を書いてもらっても、チンプンカンプン、

酷い場合だと

「年をとっているから達成されている」

「結婚して家族を作り、孫もいるから達成されている」

などという的外れなことをアセスメントしてきます。

 

・結婚するくらいで人生の課題が解決できるのでしょうか?

・孫を育てるくらいで人生の悩みがなくなるのでしょうか?

・年を重ねれば、人間性が増すのでしょうか?

そんな都合のよいことはありません。

人間は死ぬまで「心を成長させなくてはいけない」のです。

その「心」を「魂」や「霊性」と表現したりしています。

(魂の生長の仕方について詳しく知りたい方は「こちら」をごらんください)

 

私は過去の記事で「看護は人の考えを変える仕事だ」と再三述べてきています。

ベッドサイドで全身清拭をしたり、足浴するのも、セルフケア不足を補うため、感染予防のため、ホメオスタシスを高めるためかもしれません。

しかし、もっと突き詰めていくと、その人が退院してからも再発しないようにして、入院や治療をきっかけに、素晴らしい人生を送れるようにしてあげることが「看護の喜び」なのではないかと毎回解説しています。

病気になった理由は人それぞれですが、病気とは人体の機能が異常をきたした状態であると考えると、交通外傷、労災事故、妊娠出産などを除き、そのほかの疾患は、その人の「生活習慣」から起因するものです。

では「生活習慣」とはどこから生まれるのでしょうか?

それはその人の「価値観」「考え方」から起因します。

つまり、「病気、疾患の背景には生活習慣が潜んでおり、その生活習慣を形作るものはその人の価値観や考え方によるものである」という考え方です。

人間はなぜ体調を崩すのでしょうか?

それは、間違った生活をしているから、体にストレスと疲労をため、それらの原因を解決することなく、酒やたばこ、ギャンブル、グルメ、異性交友、趣味に溺れ、身を持ち崩しているだけなのではないでしょうか?

つまり、「疲労やストレス」という「心の問題」を趣味・娯楽といった「体の問題」として物質的なもので解消しようとしているだけなのです。

それだけ、人間の考え方というのは「間違っている」のです。

例えば以下の時計はいくらするでしょうか?

(エクスプローラーⅠ 85,8000円 85万円です!価格はこちらから「クォーク」)

単なる時計ですよ!?

原価1万円もしないこの時計が85万円にばける!その仕組みを知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓

LMVHグループに騙され続ける日本人 身の回りのブランド品が身を亡ぼす)「値上げしても売れる」ラグジュアリーブランドの秘密

そしてご存知の方が多いと思いますが、ヘルメスのバッグ、バーキンシリーズ。

こちらの値段はいくらでしょうか?

<Niloticus Crocodile Diamond Birkin 30>

・・・・・・・・・・・・・・・(エルメスのバーキン、バッグ史上最高額の4,200万円で落札 2017年06月01日)

 オークションハウスのクリスティーズ(Christie's)が5月31日に香港で主催した競売で、「エルメス(HERMÈS)」のバーキンバッグがバッグ史上最高額の37万9,261ドル(約4,200万円)で落札された。落札者の詳細は不明。

 落札されたのは金具のクロア部分にダイアモンドとホワイトゴールドが装飾された2014年製造の「Niloticus Crocodile Diamond Birkin 30」のモデル。当初の落札推定額は約2,145万円〜2,860万円だったが、予想を大幅に上回った。

・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

<ビクトリアベッカム>

原価1万円しないカバンが4200万円!!!

これが世の中の価値観なのです。

「…もしもし、おたくのお考え、狂ってますよ~?」

と言われても多くの人は受け入れることはできません。

 

間違った考え方を指摘されるほど人間は嫌なものはありませんね。

「認めたくない」それが人間心理なのです。

では、どうやって認めさせるのか?という話になりますね。

権威に弱い患者なら「医者い言われたらタバコを止める」という人などがいます。

「医者を神だと信じている」つまり医療信仰がある人です。

しかし、医者は神でも何でもありません。

私たちと同じ人間です。病気と治療方法について、世間の人よりも専門的知識と経験を持っているだけです。

(現在では金とコネさえあえれば誰でもなれる職業であることがばれました。

<高須克弥twitterで私立医大の裏口入学を暴露>

<国公立医学部と私立医大の男女の合格率が乖離しすぎている点について>

しかもプレジデントオンラインでは医師の能力を「偏差値や出身大学ではなく、”出身医局”」とまで揶揄しています)

裏口入学の医大卒の医者は患者を診れるか 失敗しない病院・医者選び・前編  2018.8.1 #医学部 #入試 フリーランス麻酔科医、医学博士 筒井 冨美)

医局で決まるなら、医学部を大学や偏差値で分ける必要なんてないですね!

それこそ高等専門学校にすればいいだけです。

 

 

人はどのような人の言うことを素直に聞くでしょうか?

それは、「有名人、著名人」であったり、「実力がある人」「実績がある人」ではないでしょうか?

では、有名でもなければ、実力、実績もない人がどのように人を変えていくのでしょうか?

それは、その人が「どれだけ自分の考え方を捨てて、変えて来れたか?」で決まると思います。

自分の意見を押し付けてくる人の意見に対して、人は反発心を覚えます。

「はいはいわかりました」と聞いているように見えて実は

(「いちいち五月蠅いな、そんなことわかっているよ、偉そうに!!」)

これが本音なのです。

 

医者でもない、看護師免許もない看護学生がどうやって、受け持ち患者の考えを変えることができるでしょうか?

「逆にどのような人の言うことなら聴き従いたい」と思うでしょうか?

 

それは、看護師(学生)自身が「いつも変わろうとしている事」が大切になってきます。

「いつも自分は間違っていないだろうか?」

「正しいことは伝えられているだろうか?」

「正しい行動はとれているだろうか?」

「妥協して不正を行ったり、怠慢になっていないだろうか?」

「約束は守れているだろうか?」

「100%努力しているだろうか?」

「他人を見下していないだろうか?」

「いつも笑顔で明るくできているだろうか?」

いつもこのように考えて生活している人の発する言葉に耳を傾けるのです。

これを一言で表現すると、「謙虚」という言葉になりますが

世の中の謙虚とは

「調子に乗ったり、つけ上がるとバッシングされるため、炎上を恐れて、感情を表出しない技術」

に過ぎません。

その証拠に政治家や芸能人、スポーツ選手はインタビューに答えていることと、実生活とに大きな乖離が見られますね。

彼らは表面的に謙遜にふるまい、肚の中では偉そうな態度をとり、贅沢三昧、実際は、「傲慢」になっているのです。

それが、プライベートで出てしまうのです。

(マスコミはスポーツ選手や芸能人を広告塔にしたいですから、イメージ操作に躍起になりますが、実際彼らも単なる欲の塊、同じ人間だということです。)

さてIM理論に戻りますが、患者教育とは一体何か?というと、「患者の考えを変えることにより、患者の悪い生活習慣を変えること」になります。

しかし、学生自身が悪い生活習慣や悪い考えを持っていては、「そんな人が形式的に話してくる患者教育なんて聞く価値がない」と腹の中で思うに違いありません。

つまり、

・どこまでもへりくだり、

・相手の生活をみつめ、

・相手の立場になって考えて

準備する。

 

その過程で自分の考え方の誤りや過ちに気付き、悔い改めていくことにより、「人を変えることができるようになる」のです。

 

偉そうに、「血糖値が高いので運動してください。さもなければ将来、糖尿病が進行し、神経症、網膜症、腎症となって透析生活ですよ!?」

と説明しても「あー、そうですか?俺は生きたいように生きますよ。」

で終わりです。

「看護学生のあなたの言うことに従うメリットを示してください」

これが患者の本音なのです。

ですから「患者教育」ではなく「改善提案」が正しい表現となります。

提案には何が必要でしょうか?

まず、改善するには協力してもらう必要があります。

協力してもらうと、当然労力が発生しますね?

ですからメリットデメリットを伝える必要がある。

そのうえで、協力してもらえるかどうかの提案に入ります。

当然、デメリットを伝えれば相手は「楽な方法、現状維持」に逃げますから、デメリットをつつかれた時の対策も立てておきます。

例えば、「誤嚥性肺炎予防のために、食前と食後にマウスケアをしましょう」という提案をする場合です。

 

患者にとってのメリットは何でしょうか?デメリットは?

・メリット:肺炎を予防して、経鼻カニューレをつけたり、苦しい思いをしなくて済む

・デメリット:肺炎に罹患したら苦しい思いをする。抗菌剤の点滴を毎日される。

      マウスケアをする手間、時間がかかる。準備・移動・後片付けなど面倒くさい。

 

そして「口腔内残渣が誤って気道に入って、感染の原因になる」ことを予防するための喀痰運動強化も付け加えます。

手順を書いたパンフレット、そして実施できたら書き込む。

・一人でできるかどうか(セルフケア)の評価日も決めましょう

いかがでしょうか?

人間は悪いことはすぐに習慣化しますが、良いことを習慣化することは大変です。

良い習慣を身に着けてもらう、これが改善提案です。

 

入院する全ての人が、自分の考え方や生活習慣を変えることができなかった人達ばかりです。

 

今回、具体的な内容を書きましたが、看護の肝はここにあると思います。

「点滴交換して、体拭いて、歩く練習させて、ハイサヨウナラ!」ではいけません。

「この人にお世話してもらえてよかった」

と思わせるには、相手に感動を与える必要があります。

①身体が動けないときは身の回りの世話を完璧にこなす

②動けるようになったら、教育、生活改善提案をしていく

この2本柱で、「患者=間違った考え方、不健康になる考え方の人」を変えていくことが看護の面白さにあると思います。

 

相手を納得させ、行動を変えるには?

メリット、デメリットを伝えること、

そして、あなた自身がいつも新しく変わっていること、笑顔があることです。

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