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旧精神科医療は思想警察なのか?

高齢者によって現代医療ビジネスは成立している現実。自己責任論はどこまで通用するのか?

2020年01月12日 | 医療

医療崩壊が目前まで来ています。

私は、このような状況で、「まだ、医師や看護師を目指すのか?」と正直思います。

その理由を端的に示していきたいと思います。

一番の理由は、「現代医療は高齢者頼みである」ということです。

その理由は、私が隣地実習に指導に行っていつも学生が受け持つ患者が高齢どころか、「超高齢」だということです。

病院の入院患者の7割は65歳以上が占めている - シニアガイド

論より証拠で、実際に内科であろうが、外科であろうが、脳外であろうが、本当に80歳以上の高齢患者ばかりだということです。

一昔前、20年前は高齢者は慢性期病棟、整形外科の付属している老人病棟に入院しているイメージでした。

 

しかし、現在では、外科も後期高齢者ばかり。

ということは、外科手術の対象が後期高齢者ばかりだということです。

 

医療にあまり詳しくない方もこのブログを読んでいらっしゃると思いますので、簡単な比喩を用いてこの状況を説明します。

一言でいえば、頭文字D(イニシャルD)の世界です。

【頭文字D】AE86 VS EVOⅢ First Battle(拓海VS須藤京一)

旧式のスポーツカーで最新のスポーツカーに峠レースで勝ち続けてきた、主人公ですが、このレースでエンジンがブローしてしまいます。

その後、エンジンを積み替え、足回りを交換してレースに戻ってきます。

最新のスポーツカーに乗り換えればいいだけの話ですが、漫画ならではのフィクション感、ノスタルジックな演出に人気を博した作品です。

レースエンジンに積み替え、ノーマルシートをフルバケシートに。

新車買った方がいいのでは?

 

少し遠回りしましたが、車の場合はこのような改造ができますし、フレームの強化、エンジンのレストアや積み替えによって新しく生まれ変わります。

外側のテイストは残しながらも、中身をチューニングすることで、最新のスポーツカーに匹敵する能力を発揮することができます。

しかし、人間はどうででしょうか?

人工股関節全置換術にしたり、ペースメーカー植え込みしたり、人工弁を導入したり、人工心肺回路を設置することで、

「人間としての機能を回復すること」ができるでしょうか?

人工心肺回路

人工呼吸器使用

 

いかがでしょうか?

この状態に人間の尊厳があるのでしょうか?

このように、高齢になれば人間の臓器は古くなっていきます。

当然、メンテナンスをしっかりしていない人の関節や臓器は年相応の劣化をしていきます。

 

使えば古くなり弱っていくのは当たり前の話です。

それらを経年劣化と呼んだりします。

人間に当てはめれば、老化とは「臓器が老化によって機能低下していく状態」を表します。

病気も「本来持つ機能が何らかの原因で障害されて機能しない状態」と表現することができます。

その原因が「老化」だとしたら「アンチエイジング」しかその対策方法はありませんよね?

残存機能を生かすと言えば聞こえはいいですが、現代の医療、特に高齢者に対する医療は、頭文字Dの改造ハチロクと同じ状況だと言えます。

高度医療を施す対象が、結局、後期高齢者しかいないため、「老化して弱った人たち、臓器を相手に医療行為を行っている現状」これこそが現代医療の正体です。

 

確かに高齢者も同じ人間ですから生きる価値はあります。

しかし、「老いを受け入れる」というプロセスを受け入れず、

高齢者「最近、食欲がなくて」

医師「あー、そうですか。不調があるから検査しましょ。」

医師「あ、腫瘍がある。ガンかもしれないからオペしてとっちゃいましょう!まだ10年以上は生きますからね」

高齢者「先生がおっしゃるなら仕方ないな。お願い致します。」

→外科医のオペ実績を作る

 

この繰り返しで高度医療は「高齢者の老化現象を食い物にしている」傾向が強いのです。

なぜ一言

「年食ったから、臓器の動きは悪くなりますよ。食べるものを変えるなり、お菓子の量を減らすなり、生活習慣を変えてください」

の一言で終わらないのでしょうか?

そう「病気ではなくて、それ老化です」

この一言が言えないのか?

別に外科ばかりではありません。

循環器内科に行っても同じです。

「老化によって心臓の機能は低下していく」

のです。

それをアンギオ検査して、冠動脈狭窄があるやら、拍出量が少ないやらといって、バイパス手術したり、心不全として利尿剤治療しても

一時しのぎにしかなりません。

「胸の息苦しさや、不整脈が出るかもしれませんが、それは老化です」

何故この一言が出ないのでしょうか?

 

その答えは簡単です。

「老化です」と言ってしまえば、高度医療は崩壊してしまうからです。

入院患者はあっという間にいなくなります。

上記グラフの通り、なんらかの不調を訴えて外来通院している人の約半数50%近くが「65歳以上の高齢者」

で、その高齢者が体調悪化して、入院してくると考えると、急患を除けば、外来の高齢者がお客としていなくなったら、入院患者割合で占めている、71%以上の高齢者が病院からいなくなってしまうことになります。

つまり、ベッド稼働率が単純計算でマイナス70%なったら、病院経営はどうなるでしょうか?

 

明らかに赤字ですね!

ということは、医師も分かっていながら、稼働率を上げるため、オペ実績を稼ぐために、「老化」を「病気や疾患」と診断して入院させておく「無駄な医療」をする必要があるのです。

つまり、これも営業と同じなのです。

経営の視点から見れば、医師の力は患者が集まり、ベッドを埋めることができる力です。

診察する能力とは、「本当に必要な医療を提供するのでなく、入院治療できそうな人をピックアップして入院させ続けること」なのです。

 

こうして、日本の医療経営は成り立っているのです。

なんとも罪作りなシステムだと思いませんか?

ですから、超高齢化社会を迎えて、医療費がうなぎ登りに増加しているのです。

 

上記グラフの「高齢者関係給付費」とは年金保険給付、高齢者医療給付、老人福祉サービス給付及び高齢者雇用給付が入ります。

増加しているのは、「年金と医療費」でしょう。

高齢者の「老化=病気」というビジネスモデルを続ければ確かに、医療従事者はいくらいても足りません。

しかし、健康保険制度は破綻します。

医療利権を守るために、保険税から医療費を投入します。

決して、国民の福祉のために医療費が使われていません。

医療関係者、医療利権を維持するために医療費が公費や保険税から賄われているのです。

医療利権を維持するために、「老人たちの老化現象を病気にしていく必要」がどうしても出てくるのです。

しかし、現代は出生数が低下していき、年齢分布は逆ピラミッド型となりつつあります。

高齢者を支えるべき世代が減っているというのもありますし、上級国民と下級国民との境界線が明確になってきたため、下級国民の納税能力も低下してきてしまっているのではないでしょうか?

確かに、日本は納税額を常に最高額で更新し続けています。

 

バブル期越えの税収なのに賃金は上がっていない。

いつまで政府は国民を追い込むのでしょうか?

おそらく、医療費に関しては、後期高齢者がピークを迎える2025年までは、医療費が上昇していくでしょう。

それは、「老化=病気ビジネス」が成り立つからです。

しかし、このまま続けていき財政破綻を迎えるか、国民の窓口負担を上げるか、健康保険料を上げるか?もしくは、日米FTAを導入し公的保険ではなく、民間保険を導入して、金食い虫の医療から政府は手を引くか?という道が待っています。

 

しかし、この動きに対して、日本医師会は反対をするでしょう。

民間保険が導入されれば、「医療機関の淘汰が始まるから」他ありません。

そうすると一番弱体化するのが、民間の病院で構成される日本医師会です。

公的資金がさらに絞られるのが民間企業だからです。

 

となると最初に絞るのは人件費でしょう。

最大の人件費は、医師なのですが、突き詰めれば看護基準。

看護師も減らすか、代替案を出さなくてはならない。

つまり、ヘルパーで良いということになります。

看護師の価値を高めるには、総量規制をかける必要があるため、国家試験の合格率が下がっていくことは容易に想像がつきますね。

「老化=病気」という詐欺ビジネスはいつまでも続けることができません。

インチキで病院経営しているのですから。

そして、後期高齢者医療制度が廃止されれば、おのずと医療機関は淘汰されていくでしょう。

詐欺は通用しない。

同じように介護保険でも詐欺が横行しています。

第2号被保険者として介護保険を支払っても、いざ利用すると辛口に介護認定されて、予防ばかりに保険が回り、実際に制限をかけられる。

これからの後期高齢者は医療から政府から騙され続け、搾取されて終わっていく人生が待ち構えています。

看護師は不況に強いと言いますが、実は、その国家資格も最早、安泰ではありません。

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