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基礎看護学実習Ⅰ期から「人間の幸せ」について考察

2019年01月11日 | IM理論

今回はカテゴリーを「IM理論」枠で書いていきたいと思います。

看護師になるためには、「実技」という「臨地実習」単位を取得しなくてはなりません。

これは厚生労働省が策定しているものでこれらの単位を取得しないと、看護師国家試験を受験する資格が得られません。

つまり、看護師という国家資格は、「臨地実習ありき」の資格であるという事実があります。

基礎看護学実習では「病院の機能を知る」「入院患者の療養環境を知る」「看護師の役割を知る」「看護学生としての基本的な態度を学ぶ」などといった主だった4つの点が学習の狙いになります。

基礎看護学実習での基本は、バイタルサイン測定の基本手技と患者とのコミュニケーションの2点になるように思えますが、実際一番大切なのは

「看護学生としての態度を学ぶこと」だと思います。

座学は大丈夫でも、「実習はだめ」という学生はいます。

病院という環境や、実習というスタイルになじめないという性格の人がいるからです。

では、看護学生らしい態度とは一体何でしょうか?

①わからないことがあっても質問しない

⇒自分で調べる

②時間を守る

③挨拶を大きな声でする

④メモを沢山とり、棒読みする。

⑤自己学習したことは手書きで膨大な量を書きこむ

 

以上5点くらい挙げておきます。

 

①わからないことがあっても質問しない

⇒自分で調べる

ですが、ここが看護学生としての態度のポイントです。

基本的に、臨地実習には実習指導者がつきますが、指導者もタイプが様々。

「教えたい派」の指導者は少なく、「自分の考えを押し付けたい派」の指導者が問題。

こういった指導者にあたった場合、「白いものも、指導者が黒と言えば黒になってしまう」という捻じれが生じます。

実習教員は手も足も出せないのが「臨地実習」の怖さなのです。

例えば、看護とは一体何かという話題になった時、「自分の考えを押し付けたい派」の指導者はこう言いました。

「いや~、看護って何なんだろう?奥が深いなぁ。やっぱりアセスメントすることが看護かな?」


私は「この人、何言っているんだろう」と唖然としました。


看護学生は苦笑い。


ナイチンゲールは看護覚え書で以下のように書いています。

「看護とは、生命力の消耗を最小限にするよう、すべてを整えることである。」

そして病気の定義については


「あらゆる病気は自然によってすすめられる回復過程である」」


と書いています。

つまり、「環境を整えて、回復過程を整えることが看護だ」とはっきり言っています。

 

回復過程を整える方法は患者それぞれ個性があるかもしれません。

しかし、看護観が人それぞれあってはいけません。

続いて、健康の定義について見ていきましょう

健康の概念は、1948年の設立における世界保健機関憲章の前文にある、以下の定義が有名である。

「 身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。

完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」

です。

「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」を目指すのが医療従事者の役割です。

病棟看護においては、「身体的面」にしかアプローチしません。

精神的な支え、社会的な支えを看護師は教育されていないからです。

「先輩ができないから、後輩もできない」

要するに、看護師に人生の悩みを話しても解決しないと患者は知っているからです。

このブログでも「死生観について」書いていますが、看護師に「死生観」について教えを請うても誰も答えることができない。

せいぜい

「個別性にあったその人らしい人生を歩んでもらう」

という極めて抽象的な解答しかありません。

・個別性って何ですか?

・その人らしいって何ですか?

「幸せ」の定義は人それぞれ違う?

人それぞれ違うもの⇒定義できないもの⇒「科学ではない」のでは?

という発想です。

つまり、ターミナル看護における「幸せ」の定義とは曖昧どころか

「患者本人がやりたいことをやること」

良く言えば「自己実現」

悪く言えば「快楽享楽を追い求めること」

ではないでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・(幸福(こうふく、希: εὐδαιμονία、羅: felicitas、英: happiness)

心が満ち足りていること。

幸せ(しあわせ)とも。

人間は古来より幸福になるための方法に深い関心を寄せてきた。

幸福についての考察や、幸福であるためにはどのような生き方をすべきであるか、その方法論を提示した文章・書物は、「幸福論」(eudaemonics)と呼ばれている。

幸福を倫理の最高目的と考え、行為の基準を幸福におく説を幸福主義という。

古典的にはアリストテレスが典型であり、近代哲学では功利主義がその典型である。

・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

読んでいてい意味が分かりますか?

簡単に説明すると、「幸福の定義はない」ということです。

ですから、幸福論というもので哲学科や宗教団体が論じているというのが現状です。

あなたは、真に幸福な人を見たことはありますか?

政治家や金持ち、芸能人、スポーツ選手といった社会的に成功し富も名誉も手にしている人、また天皇陛下などを見て

「あの人たち、幸福だな~」

と感じますか?

<国民を不幸にする法律を作り、マスコミや野党から悪口を言われながらも、私利私欲のために働く政治家。>

<従業員に過酷な労働を強いて、自分は会社の金で豪遊する経営者。>

<血の滲むような練習を毎日続けスター選手になるが、スポーツしかできない人達。>

<自殺、不倫、離婚、覚せい剤逮捕、、の芸能人・女子アナ。>

つまり、私たちは「幸せの定義」も知らないまま「人生を何となく生きている」のです。

しかも始末が悪いことに、「いくつになっても知らないまま生きている」のです。

ですから、「年を重ねれば人間味が深まることはない」のです。

人間性に年齢は関係ありません。

「幸せの定義」を「快楽享楽」から切り離すとすれば

「喜んでいる状態が継続されている」

としてみましょう。

「幸せな人」とはどんな人でしょうか?

①100億円の豪邸に住み、美男美女に囲まれ、毎日贅沢三昧、買い物三昧している人

でしょうか?

②質素に暮らし、どんなことでも「喜びを感じられる人」どんなことにでも「感謝で溢れる人」

のどちらでしょうか?

私は、人間は「人生の悩みが無くなれば、幸せではないか?」と考えます。

つまり、毎日勉強し新しいことに挑戦して「成長し続ける人」が幸せな人ではないかと思うのです。

ターミナルの患者、高齢者を見てください。

毎日、受け身、そして同じことの繰り返しではないでしょうか?

「加齢により、脳機能、身体機能が低下しているから仕方ないじゃないか!!?」

と聞こえてきそうです。

加齢による身体機能の低下は否めませんが、加齢による脳機能の低下は個人差が大きいです。

認知症は年齢、加齢ではなく、環境変化によるものが発症エピソードを見れば明白です。

認知症の原因はまだ不明です。

しかし、症状として、記憶力低下や見当識障害があります。

そして周辺症状BPSDが付属します。

「脳機能が何らかの原因で低下した状態」

ということです。

その原因は「環境変化」ではないでしょうか?

そして、「人生を繰り返ししかしてこない」「人の意見、世間の意見だけでしか生活してこなかった人」が認知症になっています。

ここで一旦まとめますが、

「幸せの定義」は存在しない。

なぜなら、食べ物、異性、排泄、睡眠など「快楽享楽を追い求める」だけでもその場では脳が「幸せを感じるから」です。

しかしこれらの幸せは「一時的な幸せ」ですから、動物的であり「低次元の幸せ=快楽享楽」です。

人間特有の幸せとは?

幸せな状態が続いている人に着目しましょう。

確かに「幸せな人」というのは存在する。

私たちは、「幸せな人」から「幸せになる方法」を学ぶ必要があります。

あなたの両親が本当に幸せに見えますか?

ワーカーホリックなあなたの上司が幸せそうに見えますか?

あなたを教えてくれた学校の先生が幸せそうに思えますか?

ママ友や有名子育て評論家が幸せそうに見えますか?

そしてこれらの人達が、人生の最後の最後まで「喜びと希望で満たされていましたか?」

 

私たちは「幸せ」とは

①他人に認めてもらうこと

②快楽享楽を追及すること

③安全な生き方をすること

くらいしか思いつきません。

ですから、①②③を満たし、その人らしく生きたって幸せとは程遠い。

同じことを繰り返す人生ではいずれ飽きが出てくるのです。

無限に成長していく生き方しかないのです。

 

「幸せな人」について知りたいならば「こちら」を読んでみてください。

「幸せになりたい」ならば「人生の目的」を知るべきです。

知りたい方は「こちら」をどうぞ。

RAPT有料記事284(2018年6月11日)我々人間がこの世に生まれてきた目的は、霊魂の救いと成長のためだ。
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