室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

花冷えの朝に・・

2006-03-31 11:47:48 | Weblog
 ビオラのGさんが、急に亡くなった。
肺血症だという。急に高熱が出て、下がらなくなり、自分で呼吸をすることができなくなったのだそうだ。信じられない・・。
 Gさんは、私が行っているオーケストラでの同僚で、ビオラセクションの”かなめ”だった。いつも誤魔化しのない、誠実な演奏をする人で、周囲からの信頼も篤かった。派手ではないが、いつも穏やかにニコニコしていて、小柄で可愛らしいところがあり、小編成での小学校向けコンサートでの司会進行など、似合う人だった。楽器紹介でソロを弾く前に「緊張して手が冷たくて動かないよー」と言うので、手を握って温めてあげたりもした。ビオラ以外の楽器に挑戦するのが好きで、同僚のチェロ奏者の楽器を借りて、チェロの名曲を弾いてみせたり、私に「革命エチュード、教えて」と聞きに来て、その後、友人宅でその曲を弾いている映像を見せてくれたりもした・・と、さっきから過去形で書いているのが、つらい。