ある協会の大物会長の告別式での演奏に室内楽で呼ばれて行った。
列席者七百人の大会場で、迎賓、献奏、指名献花、一般献花、お清め会場演奏・・と10時半から2時までの間、弔辞と弔電の間の25分と弦楽四重奏が演奏してくれる15分以外、ずっと弾いた。
内容的には演奏会のようなレベルを求められており、良いメンバーが集められていた。当然、アンサンブル用編曲も何曲も見直しをし、何曲かは改訂版を作り、練習もした。ホテルの二会場を使ったが、お清め会場の方は入っているPAがよく聞こえず、毛足の長い絨毯に音をたっぷり吸われ、かなり頑張らざるを得なかった。靴のヒールが絨毯に埋まり、自由が利かないのも弾きにくい要因になった。緊張と極度の頑張りの耐久レースとなり、最後の15分は右手の小回りが利かなくなった。肘から先がブロックされたみたいに指のコントロールが利かず、ビックリした。
でも頑張れたのは、一緒に演奏をしていた仲間の”耳”があったからだ。実は、演奏の本番中は、お客さんの”耳”より、シビアな共演者の”耳”が気になるものだ。「こんな程度のヤツとやってるなんて・・」と思われたくないからだ。実際はどう思われるのか、普通は誰も云ってくれない。しかし、ソロを弾いた時にフルートのYさんが「大変美しかった」と云ってくれて、その一言のお陰で最後まで張りのあるペースを保つ事ができた。Yさん、ありがとう。しかし、翌朝は、流石に指の関節靱帯が疲れていた。
列席者七百人の大会場で、迎賓、献奏、指名献花、一般献花、お清め会場演奏・・と10時半から2時までの間、弔辞と弔電の間の25分と弦楽四重奏が演奏してくれる15分以外、ずっと弾いた。
内容的には演奏会のようなレベルを求められており、良いメンバーが集められていた。当然、アンサンブル用編曲も何曲も見直しをし、何曲かは改訂版を作り、練習もした。ホテルの二会場を使ったが、お清め会場の方は入っているPAがよく聞こえず、毛足の長い絨毯に音をたっぷり吸われ、かなり頑張らざるを得なかった。靴のヒールが絨毯に埋まり、自由が利かないのも弾きにくい要因になった。緊張と極度の頑張りの耐久レースとなり、最後の15分は右手の小回りが利かなくなった。肘から先がブロックされたみたいに指のコントロールが利かず、ビックリした。
でも頑張れたのは、一緒に演奏をしていた仲間の”耳”があったからだ。実は、演奏の本番中は、お客さんの”耳”より、シビアな共演者の”耳”が気になるものだ。「こんな程度のヤツとやってるなんて・・」と思われたくないからだ。実際はどう思われるのか、普通は誰も云ってくれない。しかし、ソロを弾いた時にフルートのYさんが「大変美しかった」と云ってくれて、その一言のお陰で最後まで張りのあるペースを保つ事ができた。Yさん、ありがとう。しかし、翌朝は、流石に指の関節靱帯が疲れていた。