室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

大輪・満開

2009-09-24 11:40:32 | Weblog
昨日、9/23は秋分の日。これからは冬が近づいて来るんですねー。
味わい、趣としては、秋も冬もそれぞれ深みが好きですが、寒いと動くのがどーも億劫になってフットワークが軽くいかないのがちょっとねー。単に、私がナマケモノなだけですが・・。

その麗しい秋分の日がお誕生日という、バイオリニストの小笠原伸子さんのリサイタルを聴きに行きました。

毎年この頃に、バッハの無伴奏ソナタとパルティータを全曲演奏していらっしゃって、今年は6回目だそうです。私は去年に続いて聞かせて頂きましたが、去年の印象とまた明らかに変わっていて、面白かったです。

去年は、特に組曲(パルティータ)の1つ1つの舞曲のキャラクターを良く意識されて、様式の勉強をされているなー、と感心した記憶があるのですが、今年は、それまでに勉強されたものの上に立って、より積極的な表現へ向かって、パワーアップされた印象でした。

「私は、今、ここまで来ました」と見せられて、偉いな~、凄いな~、と感服しました。
彼女は、常に明るく、前向きで、でも突っ張らず、しなやかで、お名前のとおりの伸びやかな方で、一見ストイックな感じからは遠いように見えるのですが、自分の道を確実にまっすぐ、力強く前進しています。歩みを決して止めないところが、偉い!です。

私みたいに、よそ見ばかりしている者は、何倍も努力しなきゃいけないのに、ダメだな~。
つくづく反省しながら、でも振る舞われたワインを頂いてヨロヨロしながら帰って来ました。


夜、小笠原さんのような、凛とした大輪(彼女も儚くはないけれど)が咲きました。
この写真では4つですが、実はもうひと鉢あって、そちらも一輪咲いたので、全部で5つ咲きました。

黄色いおしべから、黄色いパウダーが見えるような気のする香りにつつまれました。幻想的な空気が流れます。

「月下美人は新月の夜に咲くと言われるが実際は、そうと決まってはいない」と、何方かのサイトに載っていましたが、確かに昨日も一昨日もほぼ三日月。一夜限りのショウを夜中2時半頃まで見届けました。

ものずき・・カモね。

反省したばかりなのに。