「ウォルシュを観て死ね!」「金髪乱れて」ジョーン・ベネットと警官のスペンサー・トレイシーのラブコメにギャグの脱獄事件が絡む。禁酒法時代に堂々と酔っぱらう奴ら、元彼のギャングと別れられないベネットの姉、戦争で身体が麻痺した軍曹など脇役も印象的。プレコード作品らしく”身体の関係を持つタイミング”について二人が話す場面も。スコセッシがオールタイムベストに選んだ、ギャグと愛に溢れた一本。 . . . 本文を読む
「俺の血は他人の血」ある新興都市でヤクザの抗争が勃発するが・・・。幼いころにマフィアの親分から輸血されたことから超人的な力を手にいれた火野が「エスクレメントオ!」と絶叫し、怒りのパワーで組織の壊滅を謀る。火野正平映画デビュー作品にして、筒井康隆原作の初映画化作品。 . . . 本文を読む
「砂の器」東京・蒲田にある国鉄の操車場で殺人事件が発生。被害者の身元がわからず捜査は難航する。しかし、被害者が殺害される直前にある男と会っていたことがわかり、2人の会話から「カメダ」という謎の単語が浮かび上がる。 . . . 本文を読む
「奇想天外映画祭2024」
「最後の晩餐」パリの古風な大邸宅に4人のエピキュリアンが集まった。俳優のミシェル、料理家のウーゴ、裁判官のフイリップそしてパイロットのマルチェロだ、彼らはこの日からある共通の目的を遂行するために邸宅に留まることを誓い合った仲間だった……。 . . . 本文を読む
「アメリカの夢 キャプラの夢 フランク・キャプラの映画」「女群西部へ!」キャプラがストーリーを担当。花嫁候補130余名を連れた幌馬車隊がカリフォルニアへの3千キロの旅に出る。到着まで3人に1人は死ぬから多めに募集、という過酷すぎる旅。雇った男たちは性欲に負けて殺されたり逃げたりで、残るは2人に。自ら銃を持ち、馬車を崖から降ろし、砂漠を行く女たちの頑張りと死んでいく者への哀悼。最後に押し寄せる感動
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「プレコード・ハリウッド」「罪の島」娼婦のギルダは、かつて彼女をレイプした男を誤って殺す。彼女は恋人の船員の手引きでカリブ海の島に逃げ込むが・・・。二転三転する物語もさることながら、島に滞在する逃亡犯たちや凶悪な警察署長の不気味さが強烈。 . . . 本文を読む
「憐みの3章」選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうと奮闘する男、海難事故から生還したものの別人のようになってしまった妻に恐怖心を抱く警察官、卓越した教祖になることが定められた特別な人物を必死で探す女が繰り広げる3つの奇想天外な物語 . . . 本文を読む
「黒い下着の女 雷魚」
それぞれに暗い過去を背負い、生きながら死んでいるかのような人生を送っている男女がたどる苛酷な運命を描いた愛憎ドラマ。
人妻の紀子は、椎間板ヘルニアと慢性膵炎で入院中の病院から抜け出し、不倫相手の田辺が住む利根川沿いのある地方都市へ出かけた。ところが、田辺と会うことができなかった紀子は、テレクラに電話をかけ、そこで知り合った裕幸(鈴木卓爾)とモーテルで肌を重ねる。紀子はふとした感情から彼を刺し殺してしまった。 . . . 本文を読む
「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさとと深川まひろは、出張先の宮崎県で早々にミッションをこなし、バカンス気分を満喫していた。ちさとは今日がまひろの誕生日であることに気づくが、次の殺しの予定が入っているため誕生日プレゼントを用意する時間がない。ちさとは内心の焦りを隠しながら、チンピラを1人消すだけの簡単な仕事のため、まひろとともに宮崎県庁に向かうが、そこで謎の男がターゲットに銃を向けている現場に出くわす。 . . . 本文を読む
「生誕100年記念 シネアスト安部公房」「詩人の生涯」搾取されるだけの工場労働者たちの苦しみと解放の物語。「時の崖」落ち目のボクサーが試合への不安を紛らわすように、そして不安が的中してノックアウトされてからも、自分に語りかけ続ける。 . . . 本文を読む
「ナミビアの砂漠」21歳のカナにとって将来について考えるのはあまりにも退屈で、自分が人生に何を求めているのかさえわからない。何に対しても情熱を持てず、恋愛ですらただの暇つぶしに過ぎなかった。同棲している恋人ホンダは家賃を払ったり料理を作ったりして彼女を喜ばせようとするが、カナは自信家のクリエイター、ハヤシとの関係を深めていくうちに、ホンダの存在を重荷に感じるようになる。 . . . 本文を読む
「SPAAK!SPAAK!SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」「女性上位時代」若くして夫に先立たれたミミは、夫が生前に所有していた秘密の部屋の存在を知る。そこで彼女は、女性たちと特殊なプレイを楽しむ夫のセックステープを発見。ショックを受けながらも興味を抱いた彼女は、専門書を買い込んで研究に励むと、次々と男性を誘惑していく。 . . . 本文を読む
「箱男」ダンボールを頭からすっぽりと被った姿で都市をさまよい、覗き窓から世界を覗いて妄想をノートに記述する「箱男」。それは人間が望む最終形態であり、すべてから完全に解き放たれた存在だった。カメラマンの“わたし”は街で見かけた箱男に心を奪われ、自らもダンボールを被って箱男として生きることに。そんな彼に、数々の試練と危険が襲いかかる。 . . . 本文を読む