「悪魔の毒々モンスター」

「よみがえる毒々伝説　トロマの逆襲2013！」

「悪魔の毒々モンスター」1984年　米　監督：ロイド・カウフマン＆マイケル・ハーツ

ニュージャージー州のトロマヴィルは、悪徳市長が金のため有毒産業廃棄物や放射性物質を引き取っては不法投棄している荒廃した町だった。町のスポーツジムは不良や犯罪者の溜まり場となり、体を鍛えながらマリファナを吸い、不純異性交遊に興じながら、様々な凶悪犯罪の相談をする悪の巣窟となっていた。ジムの清掃員として働くドジで間抜けなメルヴィンは、見るからにひ弱で不良グループに馬鹿にされ、いつもいじめの標的となっていた。その日も不良たちは悪質ないたずらでメルヴィンを笑いものにし、彼は恥ずかしさのあまりジムの2階の窓から飛び降り、たまたま通りがかったトラックの荷台に積んであった有毒廃棄物のドラム缶に頭から突っ込んでしまう・・・。



わたいら夫婦の大好きな毒々ちゃんが久しぶりに帰ってきた。
嬉しい、劇場鑑賞ができるなんて。
しかも、当時の日本公開版は世界で最も長い92分の完全版だったが、残酷シーンはソラリゼーション処理が施され、スタンダードのフィルムの天地を切ってビスタサイズで上映されていた物を今回、16:9の中央にスタンダードサイズ全画面を収録したトロマ式ワイドスクリーン＜トロマスコープ＞によるデジタルリマスター＆無修正完全版(92分)の世界初の劇場公開ってんだから！・・・よく理解してませんが、お得だって事でしょ。

最初の出会いは、あれは15年くらい前でしょうか。噂に聞く「毒々モンスター」をレンタルビデオで、「くっだらなそうだなぁ」と借りたんですね。
一発で虜にトリコになりましたぁ。レンタル期間中、何度観た事でしょう。





その後、また、たびたび観たくなるのですが、最近はご近所レンタル店から姿を消していました。
フィギュア王で毒々ちゃんのフィギュアが発売されるという情報を知って、首を長くして待っていたんだが、発売がどんどん延期になって・・・、結局、あれ、発売したのかなぁ。

久しぶりに観る毒々ちゃん、やっぱり大好き。掛け値無しだわ。
メルヴィルのバカっぷりのくだらなさ。志ん五の与太郎と双壁！
不良たちの興じるひき逃げゲーム。自転車の中学生をはね飛ばすシーンはレンタル初鑑賞時もかみさんがドン引き。
「こんなの観ていていいのかしら」と懐疑的になっておりましたが、最後まで鑑賞すると、そんな悪い味など、これっぱかりも残らない。
今回も、再鑑賞または初鑑賞の観客、このシーンは会場中ドン引きの空気が感じられる。
毒々ちゃんには、それを吹き飛ばすだけの愛があるのです。

盲目の娘サラとフラフープの後のメルヴィル初体験。ベッドシーンで腰を使う毒々ちゃん。
古今東西、数多のベッド・シーンの中でも最高に美しいシーン。
最早、チャップリンの「街の灯」を超越。

利権を守るため毒々を抹殺しようとする市長。そこにトロマヴィルの住民が立ち上がり・・・。
う～ん、感動っす！

今回、気づいたんだけど、毒々ちゃん、やっぱり女の子には甘いんだね。極悪不良少女たちへはお仕置きで尻に火傷を負わす程度で許してる。

朝焼けの中に登場する毒々ちゃんがクルッと方向転換するシルエットのシーン。
何度も出てくるカッコ良い。



久しぶりの鑑賞も、期待を裏切らない充実の一時・・・って、そこまで言う？





新宿武蔵野館

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