JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「コロンビアのオイディプス」

2009-10-16 | 映画(DVD)
「キューバ映画祭2009 国際映画テレビ学校×ガルシア=マルケス」

「コロンビアのオイディプス」1996年 コロンビア、スペイン、キューバ、メキシコ 監督:ホルヘ・アリ・トリアーナ 脚本:ガルシア=マルケス
Edipo Alcalde

ゲリラ闘争激しいコロンビアの山岳の村を舞台に、和平を実現するという使命感に燃える若き村長の物語。目の前で殺害された実力者の未亡人ヨカスタが明かす真実と、現実の間で苦悩する村長。
ゲリラと農民、軍が入り乱れる闘争の中に巻き込まれながら、2人はどのような結末を迎えるのか・・・

父を殺し母と臥所をともにするであろうと神託を告げられたギリシャ神話のオイディプスをそのままコロンビアに持ち込む。
ホントにタイトルそのまんま。途中ミステリーな展開になるもののこのタイトルなので結末は判ってしまう。まぁミステリーを描こうとしたわけじゃないのだろうからその辺は問題なしって事で・・・

その徹底ぶりは村長はちゃんと足に障害を持ちビッコであるし、ラストのコロンビア都市の自動車道をさまよい歩く姿まで神話まんま。そこまでやりますか。

ギリシャ神話の舞台としてゲリラ闘争の中南米が何故かよく合う。このあたりはいかにもガルシア・マルケスの世界で面白い。

激しいゲリラ戦線を描く戦争映画でもある。

真相に近づいて行く村長の苦悩の様。
真相をあくまで否定するヨカスタ。
「もし私が母であるなら、それが良い。あなたを救えるから」

なかなかパワーのある作品。その中にあって個人的にはヨカステの弟からもらいうけるバカ馬の脱力な存在がとても重要。

村長に「苺とチョコレート」(今回観れませんでした)のホルヘ・ベルゴリア
ヨカステのアンヘラ・モリーナがスレンダー熟女の大胆な肢体を見せる。

渋谷 ユーロスペース

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