JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「セーラー服と機関銃」

2010-04-05 | 映画(DVD)
「春よ!乙女よ!映画よ! 春らんまん 噂の乙女映画たち」

「セーラー服と機関銃」1981年 角川 監督:相米慎二

ひょんなことから組員4名の弱小やくざ、目高組の組長に据えられてしまった、女子高校生の星泉。どす黒い大人たちの思惑や陰謀をくぐりぬけながら、大人の階段を登っていく姿を描く。

原田知世と並ぶ角川女子だけど薬師丸ひろ子は年端のいかない頃からたいそうな人気。
当時、熱烈ファンの友人が、しきりに「良い、良い」と薦めるのには閉口したものです。
こちとらは全く興味無し・・・
それでもこの映画のセーラー服のスチールはインパクトあるし、日本映画史上に残る名場面「カ・イ・カ・ン」のシーンはあまりにも有名で、一度は見ておいての良いと思ったわけで・・・

映画は想像以上に退屈でした。
これには131分の「完璧版」なるものがあるらしいけど、大幅にカットされた方の上映で良かった。
前半は薬師丸ひろ子のくるくる動く姿が愛くるしかったんですが・・・
酒樽に馬乗りになるシーンくらいしか彼女の魅力を感じる事ができなかったね。

林家しん平が渡瀬恒彦、大門正明らに混じってて目高組のチンピラ役で出ているので注目していたら、あっという間に殺されちゃいました。
女子高生の組長と組員のほんのりした交流が描かれると組員は殺されるというパターン。
生き残り、足を洗った渡瀬恒彦まで、結局、殺されてしまう。

例の「カ・イ・カ・ン」のシーンも思ったほどではなかった。勝手に自分でイメージを膨らませていたって言う事だろうか・・・・宣伝は上手かったっていう事?

なんといっても最悪は、エンディング。
季節が変わって、セーラー服も冬服になり、何故か赤いハイヒール。
マリリン・モンローを気取ったシーン。最初からパンチラなど一切見せる気ないのだから、くだらんシーンを挟むなと言いたくなる。

原田知世「時をかける少女」のラストシーンの感動とは月とスッポン・・・っていうか比べたら失礼。
多分、原作にも大きな差があるのか?
赤川次郎、まったく読んだことないのですけど。

いつになく腐してしまいました。
それじゃあ・・・ヒットした主題曲は良かったんじゃないでしょうか、って事で。

神保町シアター

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