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「苦役列車」2012年 東映 監督:山下敦弘
1980年代後半。19歳の北町貫多は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、職場で専門学校生の日下部正二と親しくなる。そんなある日、古本屋で働く桜井康子に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と友達になるのだが……。
久しぶりにド嵌りとなってしまった小説家、西村賢太原作ものが映画になった(映画化するなら、そりゃ、芥川賞受賞作って事になる)というので複雑な気持ちで静観しておったところ、うっかり見逃しちゃいました。
新文芸座ではこの時期、前年の話題作を特集してくれるので重宝。
かねてより、原作と映画は別物であるというスタンスで、映画作家は原作の内容に縛られる必要は無いだろうし「原作と違う!、イメージが狂った」と目くじらを立てるのは野暮と思うくらいなんですが、ここまでド嵌りの原作の場合、少し冷静さを失うんではと・・・、ガッカリしたくないという気持ちが・・・
原作と別物の考えで行けば、なかなかの青春映画で出来栄えも良いと思います。脚本にいまおかしんじの名を見つけてなるほどな、とニンマリしてしまいますね。
ただ、これ、西村賢太さんとしては納得しかねる思いはあるでしょう。それは仕方無い事です。
ちょっと違うんじゃないかという要素を帳消しにしているのは森山未来くんの役作りと好演によるところが大きい。
本作を躊躇しながらも鑑賞に至ったのは森山未来くんの主演作だからです。若手男優の中ではかなりお気に入りなもんで。
原作でも見せ場である、酔って日下部の彼女に毒づくシーンの迫真さは必見。
容貌からスマートすぎるのではという懸念も一瞬に吹き飛ぶ最低男ぶり。
ラスト、ブリーフ一丁のガニ股の後ろ姿なんか、まさにイメージ通り。港湾人足としての体格(多分、役作りで多少ウエイト上げたんじゃないですか)も様になってます。
森山未来で秋恵シリーズも見てみたい。
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青春映画としてすがすがしく描いているのは、原作には無い桜井康子(前田敦子)との恋。
前田敦子という人が解らない。
AKBの中心人物と聞いて初めて認識したのが映画「もしドラ」予告編を見てこの子の何処が人気なのかさっぱり解らなかったんですが、今回は少し理解できたような気がします。キンタロー側面と違った面を見せています。確かにキンタローのスケ下着より前田敦子のスケ下着・・・ではあります。
あそこの臭い元カノとその現彼氏との3人のシーン。西武ライオンズ帽の男、柳光石という役者さんはAVで活躍されている方。ここでの動物ごっこの狂気は、ストーリーと直接関係しないものの極めて重要なハイライトシーン。
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それと、鑑賞中、まったく気づかなかったんだけど(当たり前だ!)隣の寝たきり爺さん役は橘家二三蔵(爆)
元カノの中村朝佳、大家さんの藤井京子、歌うマキタスポーツ、などなど脇役のゲテ物っぷりも良い。
・・・で、見て損のない映画でした。
池袋 新文芸座
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1980年代後半。19歳の北町貫多は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、職場で専門学校生の日下部正二と親しくなる。そんなある日、古本屋で働く桜井康子に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と友達になるのだが……。
久しぶりにド嵌りとなってしまった小説家、西村賢太原作ものが映画になった(映画化するなら、そりゃ、芥川賞受賞作って事になる)というので複雑な気持ちで静観しておったところ、うっかり見逃しちゃいました。
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新文芸座ではこの時期、前年の話題作を特集してくれるので重宝。
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かねてより、原作と映画は別物であるというスタンスで、映画作家は原作の内容に縛られる必要は無いだろうし「原作と違う!、イメージが狂った」と目くじらを立てるのは野暮と思うくらいなんですが、ここまでド嵌りの原作の場合、少し冷静さを失うんではと・・・、ガッカリしたくないという気持ちが・・・
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原作と別物の考えで行けば、なかなかの青春映画で出来栄えも良いと思います。脚本にいまおかしんじの名を見つけてなるほどな、とニンマリしてしまいますね。
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ただ、これ、西村賢太さんとしては納得しかねる思いはあるでしょう。それは仕方無い事です。
ちょっと違うんじゃないかという要素を帳消しにしているのは森山未来くんの役作りと好演によるところが大きい。
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本作を躊躇しながらも鑑賞に至ったのは森山未来くんの主演作だからです。若手男優の中ではかなりお気に入りなもんで。
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原作でも見せ場である、酔って日下部の彼女に毒づくシーンの迫真さは必見。
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容貌からスマートすぎるのではという懸念も一瞬に吹き飛ぶ最低男ぶり。
ラスト、ブリーフ一丁のガニ股の後ろ姿なんか、まさにイメージ通り。港湾人足としての体格(多分、役作りで多少ウエイト上げたんじゃないですか)も様になってます。
森山未来で秋恵シリーズも見てみたい。
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青春映画としてすがすがしく描いているのは、原作には無い桜井康子(前田敦子)との恋。
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前田敦子という人が解らない。
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あそこの臭い元カノとその現彼氏との3人のシーン。西武ライオンズ帽の男、柳光石という役者さんはAVで活躍されている方。ここでの動物ごっこの狂気は、ストーリーと直接関係しないものの極めて重要なハイライトシーン。
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それと、鑑賞中、まったく気づかなかったんだけど(当たり前だ!)隣の寝たきり爺さん役は橘家二三蔵(爆)
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元カノの中村朝佳、大家さんの藤井京子、歌うマキタスポーツ、などなど脇役のゲテ物っぷりも良い。
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・・・で、見て損のない映画でした。
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池袋 新文芸座
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