![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/9d/234e549458ecb6d8b86f18f7f649b372.jpg)
昨年は自分としてはずいぶん映画館に足を運んだ。行きだすとあれも観たいこれも観たいとなってしまう。観たいと思っていてもタイミングの問題で行けなかった物も沢山ある。
ところが今年に入って、あまり行きたいと思う作品が無い。もっとも私の好みだと新作よりも旧作に偏り、名画座などで上映日が限られていたりして、スケジュールが会わず行けない物が多い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
今、新・文芸座で2006年の気になる映画達が特集されている。1日限りの上映で「ヨコハマメリー」を観た。
古い映画がかかるのは嬉しいけれど1年前の物を劇場で観るというのは微妙・・・DVDも出たそうだし・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
昨年話題となったドキュメンタリー映画だが、これは観て正解。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。
戦後の横須賀、横浜のパンパン。ハマのメリーさんは都市伝説となり横浜の風景の一つだった。ある時忽然と横浜の街から消えたメリーさん・・・
映画はメリーさんと交流のあった人々のインタビューで構成されて行く。それによってメリーさんの物語や戦後の横浜風景が浮かび上がるのだけれども、これはインタビューに登場する人々、またその後にいる横浜で生活する極めて一般的な人々の人生も思い描かれる、そんな作品だった。
インタビューに答える人々は、末期癌の元シスターボーイでシャンソン歌手、舞踏家、元愚連隊、芸者など、一般とは少し逸脱した個性豊かな魅力的な人々が多い。
メリーさんを好奇の目で見る一般の人々は彼女と一緒のカップでコーヒーを飲む事を嫌い、一緒の美容室に行く事を嫌う。
でも全ての人々にそれぞれの人生があるという事を感じさせてくれる。そして年をとる事も捨てたもんじゃないな、なんて事も考えられる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
40も後半になると、これからますます加速度的に時間が流れて行く。
自分の地元の風景も今また大きく変ろうとしている。そんな風景を写真などで記録しておきたいなどと考えながらも無精者はそのままやり過ごすのみだろうけど。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
メリーさんに自分の母親をダブらせていた永登元次郎さんの歌声
「マイウェイ」「悲しみのソレアード」が印象的。しかし、彼はもう居ない。
他にも広岡敬一氏、杉山義法氏も他界。そしてラストで本名で施設生活をおくる気品にあふれた美しい姿を見せたメリーさんも2005年に逝去されている。享年84歳。
監督、中村高寛氏はじめスタッフはよくぞこの映画を作ってくれました。拍手!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
3月21日
池袋 新・文芸座
ところが今年に入って、あまり行きたいと思う作品が無い。もっとも私の好みだと新作よりも旧作に偏り、名画座などで上映日が限られていたりして、スケジュールが会わず行けない物が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
今、新・文芸座で2006年の気になる映画達が特集されている。1日限りの上映で「ヨコハマメリー」を観た。
古い映画がかかるのは嬉しいけれど1年前の物を劇場で観るというのは微妙・・・DVDも出たそうだし・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
昨年話題となったドキュメンタリー映画だが、これは観て正解。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。
戦後の横須賀、横浜のパンパン。ハマのメリーさんは都市伝説となり横浜の風景の一つだった。ある時忽然と横浜の街から消えたメリーさん・・・
映画はメリーさんと交流のあった人々のインタビューで構成されて行く。それによってメリーさんの物語や戦後の横浜風景が浮かび上がるのだけれども、これはインタビューに登場する人々、またその後にいる横浜で生活する極めて一般的な人々の人生も思い描かれる、そんな作品だった。
インタビューに答える人々は、末期癌の元シスターボーイでシャンソン歌手、舞踏家、元愚連隊、芸者など、一般とは少し逸脱した個性豊かな魅力的な人々が多い。
メリーさんを好奇の目で見る一般の人々は彼女と一緒のカップでコーヒーを飲む事を嫌い、一緒の美容室に行く事を嫌う。
でも全ての人々にそれぞれの人生があるという事を感じさせてくれる。そして年をとる事も捨てたもんじゃないな、なんて事も考えられる。
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40も後半になると、これからますます加速度的に時間が流れて行く。
自分の地元の風景も今また大きく変ろうとしている。そんな風景を写真などで記録しておきたいなどと考えながらも無精者はそのままやり過ごすのみだろうけど。
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メリーさんに自分の母親をダブらせていた永登元次郎さんの歌声
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他にも広岡敬一氏、杉山義法氏も他界。そしてラストで本名で施設生活をおくる気品にあふれた美しい姿を見せたメリーさんも2005年に逝去されている。享年84歳。
監督、中村高寛氏はじめスタッフはよくぞこの映画を作ってくれました。拍手!
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3月21日
池袋 新・文芸座
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