JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「100発100中」

2008-03-08 | 映画(DVD)
シネマヴェーラの東宝アクションシリーズ

「100発100中」1965年 東宝 監督:福田純

国際秘密警察官アンドリュー星野が香港で殺害され、謎の男(宝田明)がパスポートを持ち去り星野になりすます。星野は、東南アジアで爆弾を売りさばくビキニ姿も眩しい美女ユミ(浜美枝)に導かれ、百挺の銃をめぐる国際密輸事件に巻き込まれるが…。

クールな和製ハードボイルドもいいけど、このような超娯楽スパイアクションもいいですよね。
007などの人気に便乗して作った日本映画なんていうとトホホなB級感を期待しちゃうけど、どうしてどうして、日本の娯楽アクションも捨てたもんじゃありません。(もちろんトホホな部分もしっかりあるのでご心配なく)香港、日本、マニラ、ロケでお洒落で明朗なスパイアクション映画!脚本に岡本喜八が噛んでいるのね。

なんと言ってもこの映画の最大のポイントは喜劇役者、有島一郎のアクション・スターぶり。老刑事手塚。
見せ場は縄梯子でセスナ機を飛び移り、主役アンドリュー(宝田明)を救出する場面。私は「サンダーバード6号」でのパーカーの活躍を思い出してしまいましたよ。
急な土手を転げ落ちる宝田明と有島一郎にしたって、ただコロコロ転げ落ちる主役宝田明に対して、何とかスタンディングの姿勢を保とうとしながら滑り落ちる有島一郎に軍配ですよ。流石いい味出してます。

ボンド・ガールの浜美枝はプラスチック爆弾の使い手女殺し屋。
デモンストレーションのプラスチック爆弾はなんとも可愛らしいのだが、実際の殺傷能力は相当なもの。おしゃれなファッションに身を包みながらもエゲツ無いところを見せます。
銃密売の中国人(多々良潤)に「私がやっつけるわ」とセスナで向っていくのだけど、何をするのかと思いきや、その見事な殺戮ぶりに呆然。この場面は真面目に驚いてしまいました。

話の常としてこの爆弾娘が宝田明に惚れちゃうんだな。冷凍車でキスされたのがきっかけなんでしょう。やれやれ。
オレンジのビキニで活躍してくれちゃいます。ブラ・パットがプラスチック爆弾なんですから。

宝田明はやたらにデカい。マザコンのインターポールを白いスーツを着ちゃってキザで洒脱にキメています。
ライバルの仇役が平田昭彦。
宝田明対平田昭彦。
顔立ち(のっぺり二枚目)から同様なキャラと思い込んでいましたが、そこは主役と脇役の違いか、宝田明に華があるのは無理からぬ事でしょうか。

本物のアンドリュー星野はあっという間に殺されちゃう。演じるは黒部進。
残念ながら、ほとんどサングラスのままでした。
黒部と宝田のショットを見て、宝田明デカいなぁ。と感じたのでありました。

今回のシネマヴェーラ特集。狙っていた「国際秘密警察 火薬の樽」「豹(ジャガー)は走った」「血とダイヤモンド」「奴が殺人者だ」・・・タイムテーブルとこちらのスケジュールが上手く合わず、悉く見逃して悔しかったのですが少しは気が治まりました。

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