JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「からみ合い」

2014-05-10 | 映画(DVD)
「日本のオジサマ 山村聰の世界」

「からみ合い」1962年 松竹 監督:小林正樹

余命半年を宣告された富豪の社長は、三人の隠し子探しを始めるが・・・。三億円の遺産を巡り、弁護士、若き妻とその愛人、秘書らが騙し合い、からみ合うサスペンス。悪人揃いの登場人物、巧妙な脚本とドライな演出は、まさに日本のフィルム・ノワール。手当り次第に女に手を出す社長を山村聰が演じる。武満徹のモダンジャズが流れるタイトルバックが超クール!

時が経ってしまったのでかなりテキトーに。何時もか。

山村聰の演技が気に入ったのでもう1本、チラシの紹介文やキャストからこちらを選んだけど、これは今一だったかな。
へぇ~、武満徹のジャズ?ミステリアスなオープニングは良かったんですが・・・

スケベな山村聰が病気になって若い女房(渡辺美佐子、ナイス!)に挑むが拒否られるところが良い。拒否られて秘書の岸恵子へと行くがスケベで哀れな晩年という方向性が中途半端な感じで食い足りない。
ノアールといっても単なる遺産争いだから。
人生、ビジネスに於いて成功者である主人公、周囲が悪人揃いで不毛な遺産相続となるのは哀れだが、そもそもこの人こそが自分の事しか考えてませんから。
そういう意味では面白いお話ではあるんだけれど。何が足りないんだろ。いっそコメディにしちゃえば良かったのかしら。

若い岸恵子に期待したが、この人はもう少し年を重ねた方が魅力が出る人だったようだ。

黙っていれば相当の遺産が転がりこんできたはずなのに、欲をかいて全ておジャンにしちゃう渡辺美佐子を観れたところがマル。
スクリーンに登場するだけで得した気になるお気に入り女優の一人。

シネマヴェーラ渋谷

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