JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

森雅夫・編「妖怪文藝(巻之参)魑魅魍魎列島」

2005-12-09 | BOOK
ん、ジャンルを選ばなきゃ行けなくなったのね。

妖怪文藝も巻之参になりました。
壱、弐が面白かったので期待したけど少しトーンダウンかな。ネイティブな語り口が活かされた作品を選んでいるので読みにくいものもあった。

著者陣は岡本綺堂、泉鏡花、室生犀星、佐藤春夫、小泉八雲、内田百、火野葦平・・・と今回もまたまた豪華。

お気に入りは
「屋台の客」 東郷隆 (女の子の幽霊、お化けは本当に怖いよね。ウルトラQの悪魔っ子リリィは今見ても鳥肌が立つほど怖いもの)
「幽霊と化けもの」 小泉八雲/平井呈一・訳 (見世物小屋の話なので興味深いし、好きなんだなぁ、新宿花園神社の見世物小屋とか行ったことあるけど・・・「べな」とか「おおいたち」は浅草花やしきのお化け屋敷に居たように記憶してますが。頼朝公のしゃれこうべ見たい!(笑))
「南と北」 火野葦平 (ばかばかしい河童の書簡「麦と兵隊」の人もこういうの書くんですね)
七代目林家正蔵の「一眼国」も収められている。正蔵の「一眼国」好きなんです。
音で聞くのと、文字で読むのはまた違った味わい。読んでいながら、あのよぼよぼ声と息使いが頭の中に現れてなんとも嬉しい気持ちになりました。
「ノツゴ」 水木しげる (鬼太郎誕生秘話の小説)

「ノツゴ」はこれまで一度も単行本に収録されていない幻の作品だそうです。これを妖怪文藝の掉尾に収めた編者・森雅夫と日本妖怪文化の立役者、水木先生に拍手

トーンダウンと言ったものの全体としては良かったのか。

あ、そうそう、巻頭の天野行雄「図説 妖怪郷土玩具絵巻」もっと沢山見たい。絵じゃなくて写真でもいいな。そういう本あるのかしら?「フィギュア王」とかで特集したりしないかしら。




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