夜行急行「能登」

ボンネット型車両　昭和の特急の顔、姿消す…３月から順次

これは、ちょっと寂しいニュースです。
子供の頃からの憧れのボンネット型特急車両（夏休みんど「とき」や「あさま」「あずさ」で祖父母の家に行く友達が羨ましかった）が姿を消すというのも悲しいけれど、思い出多い夜行急行「能登」が運転終了するというのが、なんとも寂しい。

Hero-Nが生まれる前は、かみさんの実家に帰る時はいつも「能登」を利用していた。子供が産まれたのと年をとって夜行が苦痛になったせいもあり、最近は新幹線と「はくたか」の乗り継ぎが常。
使わなくなった理由の一番は、地元の赤羽駅が通過駅になってしまった事が大きい。

深夜の12時ころ赤羽から乗り、目的駅に着くのは早朝。なので目覚まし時計を用意して乗ったものです。それでも寝過ごしてしまい、一番ひどかったのは気づいた時は滑川って事があった。先に帰っていて、早朝、駅まで迎えに来てくれていたかみさんと義父もあきれかえっていた。

一番の思い出は出産のため、里帰りしていたかみさんから無事生まれた連絡があり、夜行「能登」で向かった日。
この夜行列車は赤羽、大宮、高崎にも止まるので、赤羽から乗ると指定席でも、終電に乗り遅れた酔客に占拠されている時がある。
この日は乗車すると、当時のいきつけパブの従業員一行が終電代わりに偶然、乗り合わせていた。
「実は子供が産まれて嫁の実家に向かうのだ」と言うと、それは目出度いと車内で大宮までの短い即席祝賀会、乾杯をしてもらった。
早朝、病院に着くと数名の親戚の中Hero-Nと初対面。めちゃくちゃ小さくて心配になったのが、ついこの間のようだ。

そのHero-Nも、もう今年10歳。
彼は物心付く前に一度「能登」に乗っている。
聞いてみたがもちろん憶えていない。
記念に一度乗せたやりたいものだが、3月終了ではもう無理だろうね。

能登（のと）：西日本旅客鉄道（JR西日本）が上野駅 - 金沢駅間を、東北本線・高崎線・上越線・信越本線・北陸本線経由で運行する夜行急行列車。

なお、2010年3月13日のダイヤ改正により、寝台特急「北陸」とともに運転を終了し、週末や夏休みなどの利用が多い時期を中心に臨時急行列車を運転する予定である。




ボンネット型特急電車の映画
「特急にっぽん」