JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

DVD 「御冗談でショ ~華麗なるドタバタ~」

2007-10-27 | 映画(DVD)
とうとう買いました。まぁ、廉価版ですから。

「御冗談でショ ~華麗なるドタバタ~」
原題は「HORSE FEATHERS」 1932年 監督:ノーマン・Z・マクロード
マルクス・ブラザース

グルーチョはハックスレイ大学のワッグスタッフ教授。ゼッポがその息子で12年留年中。息子からフットボール・チームの強化を力説され酒場でアメフトの名手をスカウト。しかし本当の名手は敵チームに奪われ、連れて来た2人はピンキー(ハーポ)とバラヴェリ(チコ)
後半はアメフト競技のドタバタへ・・・

いやぁ、パラマウントのマルクス・ブラザースはやっぱり面白い。
次から次へとギャグの連発。休む間もなくマシンガン状に飛び出す。

新任学長グルーチョの登場演説からメチャクチャだが、ミュージカル仕立てで歌に入るとき演壇脇でズッコケてみせる。
ギャグが色褪せないのは古典的ルーチン・ギャグとして確立され現代にも受け継がれているからか。

グルーチョの言葉のギャグが冴え渡る。言葉の壁を感じさせない。字幕でもかなり理解できる。

好きな言葉ギャグを2つ紹介

「スタジアムはあるのか?学生寮はあるのか?両方は維持できん。学生寮を止めよう。」
「学生の寝る場所がなくなります。」
「いつものように講義中に寝ればよい。」



「それでは講義に戻ります」
「戻るより進んだほうがいい」
・・・・これなんかは原語ではどうなの。

ハーポのギャグ2つ紹介

スロットで当たって大量のコインを帽子で受ける。口を空けて口でも受ける。口で受けたコインを帽子に吐き出す。(これがスピーディーに行われる)



スロットが他の人で埋まっているので隣の公衆電話にコインを入れてダイヤルを回す。コインは出ない。隣の人がバカにして見ている。もう一度ダイヤルを回すとコインがジャラジャラ出てきて隣の人があんぐり。



バナナの皮がチャックで剥けたり、戻せたりする。

他にも

教授夫人の家に侵入する3人。チコとハーポは何度も氷を持って入ってくる。

チコとグルーチョのパスワード「かじきマグロ」のギャグなんか落語「六尺棒」
しかし、六尺棒より上を行って、逆転して中に入ったグルーチョが「俺もパスワードを忘れた。今、そっちに行く」と出て2人とも締め出されてしまう。

ここでもあざらし(Seal)のギャグが使われるが、3人があざらしの真似をして机から滑り降りるのが最高!

しかしこの作品は何と言っても彼等の音楽エンターテイメント
Everyone Says I Love You を4人それぞれ違った歌詞で歌う(ハーポは唖なのでハープ演奏)ゼッポがベッドの女性にロマンチックに歌う。チコがピアノで(人指し指弾き)楽しく歌う。窓辺の女性にハーポがハープテクニックで魅せる。グルーチョはボートでのんびり皮肉たっぷりに歌う。
MGM映画の中でも彼等の演奏にウットリさせられる作品があったが(どれだったか?)1人1人同じ曲を別テイクで披露するこの作品はお値打ち。
やっぱりグルーチョの皮肉たっぷりの歌詞が冴えていて・・・

誰もが「アイ・ラブ・ユー」と言う
でも、どうしてそんなことを言うのか、気が知れない
哀れな間抜けが「アイ・ラブ・ユー」なんて言えば
トラブルを招くだけなのに

980円で入手できるのが嬉しい。
次も買おう。

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