JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「前世紀探検」

2008-11-26 | 映画(DVD)
カレル・ゼマン・レトロスペクティブ

「前世紀探検」1955年 チェコ・スロバキア 監督:カレル・ゼマン
原題:Cesta do praveku

ボートに乗った4人の少年が、時間の川を上りながら古代を冒険。プロントザウルス、ティラノザウルス、そして恐竜バトル、空には、翼竜や始祖鳥が飛び回る中、少年達はサバイバル術を駆使して「生きた」三葉虫を発見。コマ撮り、切り紙アニメや模型、ぬいぐるみに実在の動物をうまく組み合わせて効果的に映像化。

「ほら男爵の冒険」のようなファンタジックな絵作りはなくいたってシンプル。コマ撮り、切り紙アニメ、模型、ぬいぐるみ、実写を組み合わせた世界はスペクタクルな冒険とは違い、何やらテーマ・パーク内をボートで周遊しているような雰囲気。
そのゆったりとした時間の流れの中、川を下りどんどん時代を遡っていく。
この探検に冒険活劇やパニック・スリルを求めては行けません。リーダーの子が言うとおりあくまでこの探検は前世紀の観察、調査であって、観察の記録である探検日誌こそが宝物の如き重要なものなのです。
少年心にとってなんともワクワクする探検ではありませんか。
恐竜の死骸を歩数、てのひらで細かく実測して、記録していく。

豹に睨まれたり、怪鳥に追いかけられたり、翼竜に狙われたり、また年少のイルカ(名前です)が勝手な行動で行方が解らなくなったりしますが、あまりハラハラする危険度を感じる事なくゆったりと物語は運びます。
そんな中、流石に恐竜時代にたどり着くと見せ所が多くなり、ステゴザウルスとティラノザウルスの夕日の決闘など幻想的なシーンも。



イルカがこの不思議なタイムトンネルの入り口で見つけた三葉虫の化石。
恐竜に会う事だけに留まらず彼等はもっともっと時代を遡り、地球生命の起源、母なる海にまで到達。三葉虫を発見。
ここに5億年の時を隔てて2匹の三葉虫が並ぶのでした。
年少のイルカに前世紀を見せて上げられた事を喜ぶリーダー他2名。
恐竜、怪獣、パニックものとかにせずに教材ビデオのような作り。多少退屈はするけどなかなか気に入りました。

渋谷・シアターイメージフォーラム

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