JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「VIDEOPHOBIA」

2021-02-08 | 映画(DVD)
「VIDEOPHOBIA」2019年 boid、VOICE OF GHOST 監督:宮崎大祐

東京で女優になる夢に破れ、故郷・大阪のコリアンタウンに帰って来た29歳の愛。それでも夢を諦めきれない彼女は、実家暮らしでバイトをしながら演技のワークショップに通っていた。そんなある日、愛はクラブで知り合った男と一夜限りの関係を持つが、数日後、その時の情事を撮影したと思われる動画がネット上に流出してしまう。自分のものとは断言できないものの、動画は拡散していき、愛は徐々に精神のバランスを崩し始める。

フライヤーに魅かれて観てしまう。「クシナ」で顔面力発揮していた廣田朋菜の主演作だし。
フライヤー・アート・ワークならこの年1番。
女性のパックしてる姿というのは恐ろしいようで滑稽で、通常他人にはあまり見せないもの。子供の頃のかあちゃんトラウマってのもあるかな。





クラブでのダンスシーン
演劇ワークショップのシーン、その帰りの居酒屋の並列。
講師に逆ギレする男。
自己啓発セミナーみたいなシーンではサヘル・ローズが印象的。
「あなたは悪くない。あなた自身は何も変わっていない」異様。



次から次へと印象的なシーンが羅列され眩惑されるが、要はモノクロで平成最後の大阪と個性的な廣田朋菜の顔を撮りたいという強い意思が感じられた。ちゃう?
それでいて廣田朋菜の顔面を捨て去る潔さ。幸福さえも曖昧となる恐怖。
バイトでうさぎの着ぐるみも均衡がおかしい。
旧友と待ち合わせての遊園地。







イザベル・ユペールみたいになりたい
青山愛(廣田朋菜)

それにしても残された昭和風景。長生きできる人は数十年後の再上映を楽しみにできるだろう。自分は無理っぽい。
数十年後じゃなくても近いうちでも再鑑賞するのに吝かでない。とても気になる作品で後を引く。



映画『VIDEOPHOBIA』予告編





新宿 K’sシネマ
2020年11月

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