JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「荒武者キートン」

2011-01-08 | 映画(DVD)
「映画史上の名作番外編 サイレント小特集Ⅱ」

「荒武者キートン」1923年 米 監督:バスター・キートン、ジョン・G・ブライストン
Our Hospitality

遺産相続のためケンタッキーへと向かうウィリーは、列車の中で知り合った若い女性・ヴァージニアの家に招待される。ところが、彼女はウィリーの一族とは不倶戴天の敵・キャンフィールド家の一人娘で…。後半、滝で恋人を救出する場面での余りに過激なスタントには、仰天すること必至!当時、妻だったナタリー・タルマッジがヒロインを演じ、息子も出演させている。

列車を使ったギャグの連発。なるほど、これが後のマルクス二挺拳銃での驚きのスラプスティックの元であったか。キートンの方はいかにも長閑な風景の中でのSLでゆったりと笑わせてくれる。古典の良さがあるなぁ。

相手の家の息子を見つけたら銃口を向けづにはおれないというほどの敵対関係にあるものの、娘が旅先で親切にしてくれた方として家に招き歓待する事となる。いかに憎むべき相手であっても我が家の中で殺す事は避けたいというキャンフィールド家の紳士気質によって巻き起こるドタバタ。一歩でも家を出れば銃口は向けられる。タイトルにもあるようにこのあたりが本作の肝ですね。

そして滝でのスタント。一瞬のタイミングを逃さずに救出するキートン。
この自然を使ったスケールの大きい笑いはキートンの面目躍如といったところ。

シネマヴェーラで何本かキートンを見たけれど、これはもっともっと沢山見たいね。順次DVDを借りましょうか。

シネマヴェーラ渋谷


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