JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「番格ロック」

2009-02-28 | 映画(DVD)
「燃やせ!俺達の70's ジャパニーズ・グラインドハウス魂!」

「番格ロック」1973年 東映 監督:内藤誠

スケ番グループ「赤羽百人会」と「池袋騎兵隊」、両者が対立する中、百人会の番格であった由紀子が女子特別少年院で一緒だった「騎兵隊」の総番・アラブの鷹と再会しタイマン勝負をする事を熱望するが・・・

ラピュタのレイトショーでは大盛況だったという本作。尤もあそこは狭いけど、シネパトスでもそこそこの入り。

スケ番もの恐る恐る初体験。どちらかというとキャロル目当て。
劇中、「ファンキーモンキーベイビー」「ルイジアナ」のライブ。カッコ良い。ぎんざNOWなんかに出てたよね。初めて聞いた「番格ロックのテーマ」がまた甘くていいんですね。Ah Ah I'm just lonly girl

その「番格ロックのテーマ」にのせてセーラー服姿の赤羽百人会のメンバーが肩で風切って練り歩くオープニング。
「番格とは番長以上の実力を持ちながら、一匹狼の用心棒としてケンカに明け暮れる番長グループの華である」ってこれが門外にはまったく意味不明。
大人数でつるんでるみたいだし、同じ高校でもないのにお揃いセーラー服。グループのユニフォームなんでしょうね。
主役の音無し由紀子(山内えみ子)は確かに一匹狼的ではあったけど・・・・

主役とアラブの鷹(柴田鋭子)それに辛うじて赤羽百人会の番長(片山由美子)は美しいといえますが、後のスケ番さんたちは、やっぱりルックス的に不憫な方々。
山内えみこは普段クールであるけれど恋人(誠直也)の前では「かっちん」なんて呼んじゃってデレデレ
会うたびにエッチな事しています。その隣部屋ではルックス不憫の、モテないというか男に興味がないというかあきらめている娘なんかが鼾かいて寝ている。

赤羽、池袋の対決という事でロケ地に気をつけながら見たけど、残念ながら引きの画が少なくてあまりよく解らない。それと赤羽・池袋の対決なら当然、黄色い国電赤羽線を連想するのだけど、あまり登場しない。赤羽百人会が池袋騎兵隊の所に乗り込むのも王子経由で都電を使う。
タイマン場面で度々出てくるのは池袋北口高架下でバックにツートンカラーの東武東上線が走っている。
赤羽線をもっと使って欲しいなぁ。

物語の方はアラブの鷹に憧憬と闘争心を燃やす由紀子。2人の関係構図がとても良い。
女版の矢吹丈と力石徹みたいな感じ?
裁ちばさみの片方ずつを振り回し(危なっかしいのでやめてください、ハラハラ)てのタイマン勝負。
驚愕のラスト・・・由紀子は愛する女を破滅させた恋する男へ銃口を向ける。

不憫なルックスの中、突っ張りお圭(ボルネオ・マヤ)がとても印象的で最高。

銀座シネパトス

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