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「追悼! 大島渚」
「絞死刑」1968年 ATG 監督:大島渚
在日朝鮮人Rの強姦致死罪での絞首刑が失敗。所長や検事、看守たちは、刑の再執行のため、心身喪失状態のRに罪の記憶を取り戻させようと躍起になるが・・・。権力側とRのやり取りが、不気味なユーモアを含んで展開する。死刑とは?国家とは?民族とは?実際にあった小松川事件を題材に、死刑制度と在日朝鮮人問題に真正面から挑んだ傑作。
「飼育」と本作を見て、良い悪いは別として、大島渚監督初期作品はメッセージ性をエネルギッシュに迸らせる、なかなかこれだけの映像作家は居ない稀有な存在であるという事をあらためて認識させられました。
今までも何本か見ていて薄々感じていたけれど、これは凄い。
「国家と個人」「死刑と殺人」といったテーマを演劇的手法で見せて行くのだけれど、
執行を失敗してやり直すわけにも行かず、記憶を失ったRに記憶を甦らせ、もう一度死刑になってもらおうとする寸劇がもうほとんどコント、ギャグ。
ブラックユーモアに溢れてかなり面白い。
常にハイテンションな教務官の渡辺文雄、すっとぼけた所長の佐藤慶、まぜっかえす牧師の石堂淑郎にやけっぱち医者の戸浦六宏、鷹揚な態度が異様な検察官の小松方正など・・・
今回、特に佐藤慶が絶好調だ。
しかし、所詮、コントやギャグといのは短編でこそ。延々とこれをやられると流石に飽きてくる。
観客を飽きさせないよう、場面を転換させ刑場の外に一行が繰り出したり、シマチョゴリの姉さん小山明子を登場させたり。それはそれなりの効果はあるし、忘れた頃に繰り出す佐藤慶のブラックな台詞はまたしても日本民族にとって自虐的な笑いを誘ったりもする。
でも、やっぱり、到底120分ばかしの作品とは思えなかった。え?まだ続くの?いったいいつまで遣ってるつもり?・・・
120分が2倍にも3倍にも感じた。今までも長く感じる映画はあったけど、こんな感覚は珍しい。当日の観る側の精神的問題なんだろうか。
退屈でしょうがないわけではないのだけれど、早く終わってくんないかな。と思ってしまった。
大島渚様、あなたが凄い映画監督だというのは良く解りました。だからもう許してつかぁさい。ホント、ごめんなさい。
シネマヴェーラ渋谷
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「絞死刑」1968年 ATG 監督:大島渚
在日朝鮮人Rの強姦致死罪での絞首刑が失敗。所長や検事、看守たちは、刑の再執行のため、心身喪失状態のRに罪の記憶を取り戻させようと躍起になるが・・・。権力側とRのやり取りが、不気味なユーモアを含んで展開する。死刑とは?国家とは?民族とは?実際にあった小松川事件を題材に、死刑制度と在日朝鮮人問題に真正面から挑んだ傑作。
「飼育」と本作を見て、良い悪いは別として、大島渚監督初期作品はメッセージ性をエネルギッシュに迸らせる、なかなかこれだけの映像作家は居ない稀有な存在であるという事をあらためて認識させられました。
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執行を失敗してやり直すわけにも行かず、記憶を失ったRに記憶を甦らせ、もう一度死刑になってもらおうとする寸劇がもうほとんどコント、ギャグ。
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常にハイテンションな教務官の渡辺文雄、すっとぼけた所長の佐藤慶、まぜっかえす牧師の石堂淑郎にやけっぱち医者の戸浦六宏、鷹揚な態度が異様な検察官の小松方正など・・・
今回、特に佐藤慶が絶好調だ。
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しかし、所詮、コントやギャグといのは短編でこそ。延々とこれをやられると流石に飽きてくる。
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観客を飽きさせないよう、場面を転換させ刑場の外に一行が繰り出したり、シマチョゴリの姉さん小山明子を登場させたり。それはそれなりの効果はあるし、忘れた頃に繰り出す佐藤慶のブラックな台詞はまたしても日本民族にとって自虐的な笑いを誘ったりもする。
でも、やっぱり、到底120分ばかしの作品とは思えなかった。え?まだ続くの?いったいいつまで遣ってるつもり?・・・
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120分が2倍にも3倍にも感じた。今までも長く感じる映画はあったけど、こんな感覚は珍しい。当日の観る側の精神的問題なんだろうか。
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退屈でしょうがないわけではないのだけれど、早く終わってくんないかな。と思ってしまった。
大島渚様、あなたが凄い映画監督だというのは良く解りました。だからもう許してつかぁさい。ホント、ごめんなさい。
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シネマヴェーラ渋谷
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この映画、どんな映画って聞かれたら
「とっても面白くて、とっても退屈する映画」と答えるでしょう。
プッ
友人は、「これ面白かったでしょ!?」なんて言ってましたが…。私も時間が長く感じちゃいました。
imaponさんに書かせると、全く憎めない感じがするんですよね、いつも
面白いのは面白い部分もあったんですが、いかんせんトチ狂った作品で、ついていくのに少々疲れを感じちゃいましたネ