フランチェスカは行方不明になった知人の1人掛けソファを譲り受けることに。しかしそのソファは呪われており、男たちを魅了するフランチェスカに恋をしてしまう。ソファは彼女の身も心も独占するべく、家を訪れる人間たちを次々と襲撃。ボタンで出来たつぶらな瞳や快適な座り心地からは想像できない残忍な手口と意外な機動性で惨劇を引き起こしていく。
映画館鑑賞復帰までもう少しかかりそう。Tポイントがかなり溜まってたのでレンタルしてきた。
ジャケットから連想するテイストとは随分違ってしまった(牙は剥かない)が、これが案外良かった。BC級おバカ映画にしちゃ、テイストはシビアでおふざけ感は抑制されている。(よくよく考えるとおバカに違いないのだが)
ストーカーを引き寄せてしまう不思議な魅力を持つダンサー、フランチェスカ。主演女子のピイミオ・メイが露出度控えめながらエロくて良い。
フランチェスカの現在のパートナーTJは彼女に執着しない。ゲイなのだ。悲惨な最後が待っている。
フランチェスカの親友でありマネージャ―、霊能力者ジャック老人の孫娘マキシは重要な人物。
ボタンがつぶらな瞳になってて可愛い殺人ソファ。牙で食いちぎりまくるような事は無く、殺人手法は地味でありなんか健気。スプリングをESPで操る。彼の動き部分はB級おバカ感が味わえる。それでもちょっと可愛すぎるか。
何故、ソファが人を襲うのか。
接近禁止命令の出ているフランチェスカに執着するフレデリコのカルト・ブードゥー教。ユダや文化に伝わる悪魔”ディブク”の存在。まだ未熟な霊能力者、ジャック老人。
事件を追うグレイブとグレープの男女刑事コンビ。女のグレープ刑事には解らないが、男のグレイブ刑事はフランチェスカの惹きつける魅力を感じている。
かつてフランスで黒魔術を使う夫婦、ヴァレリーとジェラールの伝承。
結局のところこれは、ジェラールに憑かれたフレデリコによる人間椅子であった事が発覚し、キラーソファ事件は解決るするも、ヴァレリーに憑かれたフランチェスカとグレイブ刑事の後日譚と、、、おバカ映画にしちゃ、なかなか奥が深い。まぁ、80分の映画にこれは詰め込みすぎでドライブ感には乏しい。ジャケットを見た時にドライブ感のあるB級おバカ映画への期待は見事裏切られ、それでもなかなか面白いじゃんという、なんなんじゃコリャという感想を持たせる。好きな作品の要因として十分。
フランチェスカがソファに灯油をかけマッチを擦ろうとする緊張の場面が笑える。
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