中国語学習者のブログ

これって中国語でどう言うの?様々な中国語表現を紹介します。読者の皆さんと一緒に勉強しましょう。

中国語でどう言う?: オスプレイ、どこでもドア

2012年09月22日 | 中国語でどう言うか?

  毎日、仕事や生活の中で、これは中国語でどう言うんだろう、と思ったことはありませんか?これから、いくつか例題を出して、それを中国語に訳していきたいと思います。

<1> 沖縄で、オスプレイ配備に反対する県民大会があった。
「沖縄の青い空はアメリカのものでもなく、日本政府のものでもなく、 私たち県民のものです」。

  オスプレイは、英語で“osprey”。鳥のミサゴの意味です。タカ科の鳥で、海上を急降下して魚を捕まえる姿から、米軍の変翼式飛行機にこの名前をつけたのでしょう。中国語では、“魚鷹”yu2ying1ですが、そのままでは意味が通じませんので、「変翼式飛行機の“オスプレイ”」と補足説明を付け加えました。
  青空:蒼天 cang1tian1。  ところで、浅田次郎さんの小説で、《蒼穹の昴》というのがありました。蒼穹 cang1qiong2も同じく青空。“穹”とは“穹窿”、天空が高くアーチを描くように見えることで、この言葉を見ると、“北京秋天”の抜けるような青空を連想します。




<2> モロッコなどで相次いだオスプレイの墜落について、防衛省は
「操縦ミス。機体は問題なし」とする米側報告をなぞった分析を公表した。


   <1>でオスプレイに補足説明をつけたので、こちらでは補足説明は省略しました。 「米側報告をなぞった分析」について、“一模一様”を使い、米側報告と瓜二つの、という意味合いにしました。中国語の参考表現として、「鵜呑みにする」という成語があります。直訳すると、「なつめを丸のまま飲み込む」ということ。

 


<3> 行きたいところへ行ける「どこでもドア」。
「タケコプター」は自由に空を飛べる。


  ドラえもんの道具です。こういうのが、訳しにくい。「どこでもドア」は、“如意門”と訳すようです。 タケコプターは、そのまま、「竹とんぼ」と訳しました。
  ホームセンターなどに行くと、アイデア商品で、「どこでも○○」などという商品名が付けられているものがありますが、そういうのを見かけたら、中国語ではどう訳したら、意味がよく通じるだろう?と考えてみるのもおもしろいですね。

 


<4> 親離れと子離れ、どちらがむずかしいのだろう。
母親は子離れの時、へその緒を再び切るような思いの
一時(いっとき)が、母親にはあるのかも知れない。
とはいえ、昨今は親がかりの期間が延びるばかりのようだ。

  「親離れ」は、“孩子従父母独立”、「子離れ」は、“父母開始不管孩子”と意訳しました。
  「へその緒」は、“臍帯”qi2dai4。ところで、果物のネーブルオレンジは、英語で“navel orange”ですが、“navel”は「へそ」のこと。あの果実の外側のへそのところが、人間のへそにそっくりだから、こう名づけられたのでしょう。中国語でも、“臍橙”qi2cheng2と言います。
  「親がかり」は子離れの反義語ですが、“父母要照顧孩子”と訳しました。




  如何でしたでしょうか?ご質問等、ございましたら、どしどしお寄せください。今日はここまでです。


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中国語時事用語 (4) 医療、健康関係

2012年06月30日 | 中国語でどう言うか?

  今回は、医療、健康薬品に関して、時事用語をご紹介したいと思います。



  最近、テレビの広告や通信販売で、これらの名前を耳にしないことはないですね。

  サプリメント、英語の“supplement”だけであれば、「増強、補遺」の意味ですが、通常は、“dietary supplement”、「栄養補助食品」の意味で用いられていますので、中国語にする時も、上記のようになります。
  コンドロイチンは、正式には「コンドロイチン硫酸」と言うようです。




  “綜合征”とは、「シンドローム」(症候群)のことですね。 メタボ検診は、“代謝綜合征診断”となります。




  (9)の花粉症ですが、中国では杉の花粉は飛ばないようで、これまではあまり聞くことがありませんでした。ただ、一部の地方で、秋に豚草の花粉で炎症が発生するケースが見られ、そこから“枯草熱”という言葉が生まれました。“花粉過敏”というのは、最近生まれた言葉で、炎症の原因の植物も、アオギリ(“梧桐”)やトウゴマなどと増えてきています。今後、中国でも花粉症は一般的になるのでしょうか?




  中国では、一般に「A型、B型」という時、“甲、乙”で表します。“甲流”は、“甲型流感”の略ですが、中国語ではこうして略して言うことが多いですね。

  今回は、これで終わります。


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中国語時事用語 (3)

2012年06月24日 | 中国語でどう言うか?

  今回も、《人民網》の記事から拾った、時事用語を紹介していきます。
  ギリシャのユーロからの離脱問題は、ひとまず財政緊縮支持派が過半数を握ったことで、沈静化しそうです。第1回目で、ソブリン債務、“主権債務”はご紹介しました。関連する用語で、次のようなものがありました。



  次に、エネルギー問題です。天然ガスの採掘について、技術の進歩から、頁岩層に溜まった天然ガスを採掘することができるようになりました。これを、「シェールガス」というようですが、アメリカが、このシェールガス開発に力を入れています。



  核開発の問題では、イランの濃縮ウラン製造の問題が、国際的な問題となりました。



  原子力の問題は、福島の事故以来、その安全性が改めてクローズアップされました。とはいえ、原子力無しでは夏のピークを乗り切ることができず、大飯原発の再稼動が決まり、また他の原発でも、再稼動へ向けての動きが始まりました。中国では、日本のこうした動きを待っていたかのように、内陸部での原子力発電所建設にゴーサインが出されました。
  ここで、原子力発電に関わる時事用語をいくつかピックアップしてみます。



  次に、最近はやりの、クリーンエネルギーについて。



  その他、科学技術関係の用語をいくつか紹介しましょう。

 

  最後に、これもいささか旧聞に属しますが、アフリカのマリで軍事クーデターがあり、夜間外出禁止令が発動されました。



  今回は、以上で終わります。


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中国語時事用語 (2)

2012年06月09日 | 中国語でどう言うか?

  今回も、前回に続き、《人民網》からピックアップした単語をご紹介したいと思います。このことば、中国語で何と言うの?と、まあ頭の体操のつもりでお楽しみください。



   “TPP”とは、“Trans-Pacific Partnership”又は“Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement”の略称とのことです。 実は、中国語でも、通常は“TPP”と略して書いてしまいます。日本語との違いは、英語の “trans”と “partnership”の訳し方の違いによるものです。



  ハイブリッドカー(“混合動力汽車”)が一歩進化し、家庭の電源コンセントから充電できるようになりました。



  スマートフォンは一般に“智能手机”と訳されています。“操作平台”はOS(Operating System)ですね。



  今や、「オレオレ詐欺」も、国を跨いで行われる時代になり、中国から日本へ、更にタイやフィリピンから中国や台湾に対し、電話、携帯、ネットなどを使った詐欺が行われる時代になりました。
  最近は、国際的に、犯罪者の引き渡し条約を結ぶ国が増えたので、例えば、タイを拠点に、中国で詐欺行為を行い、国際捜査の結果、逮捕されると、中国などへ送還されるようになりました。



  “引渡”と日本語そのままですが、これは実は、元の日本語をそのまま中国語に導入したためです。

  実は、中国語の中には、数は少ないですが、日本でいう「外来語」、外国語をそのまま音訳した言葉もあります。



  次に、うまい訳だなと思った言葉をひとつ、ご紹介します。



  おしめは、辞書を引くと、“尿布”が出ています。紙おしめを“紙尿布”と表すよりも、“尿不湿”の方が、商品の特徴を実によく表していると思います。「おしめをする」というのは、「下に当てる」というニュアンスで“墊”を使うんですね。

  おしめが出たついでに、家庭生活関係のことばを二つ、ご紹介します。

 

  “胎”は量詞で、出産の回数を表します。“二胎”は正確には“第二胎”と言います。「第一子」のことは、“頭胎”と言います。それにしても、こういう表現というのは、実に即物的ですね。

今回は、以上で終わります。

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中国語時事用語

2012年06月03日 | 中国語でどう言うか?

 今日は、《人民網》からピックアップした、時事用語をいくつかご紹介します。全て、《人民網》から拾いましたので、ひょっとすると、もっと一般的な表現があるかもしれません。アドバイスをいただければ幸いです。

 先ず、いささか旧聞に属しますが、金環日食関係の用語について。



 日食は、(1)~(3)の3種類があります。 今回の5月21日の金環日食は、中国で観測できた地域が、広東、広西、福建方面で、ちょうど日の出時間に当たっていたため、“帯食日出”という表現が出てきました。

 もう少し、天文関係の用語をご紹介しましょう。 太陽表面での爆発、「太陽フレア」に関するものです。


 
 磁気嵐 太陽フレアの活動が近年活発化しており、今後、大規模な爆発が起こると、それにより、磁気嵐が引き起こされ、通信障害につながるのではないか、という報道がなされていました。

 次は、経済関係です。

 

 証券アナリストは、“証券分析師”となります。 シンクタンクは、様々な訳語が使われていますが、“智嚢団”が最もよく使われているのではないでしょうか。

 

 ソブリン債務の問題は、ギリシャのEU離脱問題、スペインの財政危機などが引き起こされ、まだまだ目を離せません。
 産業の空洞化問題は、超円高の継続により、新たな展開を迎えるかもしれません。
 中国では、昨年、豚肉や野菜の値上がりが大きな社会問題となりました。(11)を見ると、ついつい、《史記》呂不韋の「奇貨居くべし」を連想します。
 尚、“串通”とは、「気脈を通じる。ぐるになる」という意味です。

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