中国語学習者のブログ

これって中国語でどう言うの?様々な中国語表現を紹介します。読者の皆さんと一緒に勉強しましょう。

有志者事竟成 (強い意志で物事を行えば必ず成功する)

2009年06月09日 | 中国語成語

有志者事竟成
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強い意思を持って物事を行えば、必ず成功する、という格言で、たいへんよいことば。座右の銘にしている人も多いのでは。

出典は、後漢書の耿弇geng3yan3伝。

後の後漢の光武帝、劉秀が山東の青州十二郡を攻略するため、耿弇を派遣した。青州十二郡を支配する張歩は、耿弇が攻めてくると聞くと、歴下、祝阿、臨淄を拠点に、守りを固めた。耿弇は先ず祝阿を攻め落とし、次いで歴下、臨淄を攻め落とした。張歩はそこで自ら兵を率い、臨淄奪回に出、ここに臨淄城外で血みどろの決戦が巻き起こった。戦闘中、耿弇の足の太ももに矢が突き刺さったが、彼は刀で矢柄を断ち切り、傷を負ったまま戦いを続けた。劉秀は耿弇の苦戦を聞き、自ら兵を率い援軍に向かった。援軍の到着前、部将の陳俊は張歩の兵力が強大であるので、暫時休戦することを建議したが、耿弇は困難を他人に任せることを拒み、激烈な戦闘を経て、遂には張歩を打ち破った。数日後、劉秀が臨淄に到着し、軍隊を慰労した。彼は多くの部将の前で耿弇をほめたたえ、「かつて韓信は歴下を破り漢朝の基礎を作った。今将軍は祝阿を攻め、連戦連勝、このふたつの功はよく似ている。以前、おまえは張歩を平定したいと建議したが、当時はおまえが大風呂敷を広げていて、成功しないと思った。今、ようやくわかった。「有志者事竟成」と。

尚、このことばは、清朝、《聊斎志異》の作者の蒲松齢の故事があり、蒲松齢は科挙の試験に何度も失敗し、くすぶっている時、自分を鼓舞する対聯を作り、部屋に掲げた。

これを見ながら学問に励み、遂に志を遂げたわけですが、この対聯の内容については、またの機会に。



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