オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

Run Midnight

2005-11-24 | 日々の雑感
11月24日

 日付が替わる時、僕は河川敷に立っていた。

 「よし、あの橋まで。」心の中でそう呟き、僕は走り始めた。

 数時間前、僕は上司と話していた。自分が悩んでいることを伝えていたのだが、それに対する上司のアドバイスはこうだった。

 「越知が悩んでる事なんか頭が空っぽになるまで思いっきり体を動かせばきれいにどっか行ってるわ。普段全然身体動かしてないやろ、だからや。一回、とことんまで走ってみろ!」よし、じゃあやってみよう。とことん走ったろやない!
真っ暗な中、僕は淡々と走る。聞こえるのは自分の足音と吐く息、そしてたまに走ってる車音のみ。

とか考えながら走れたのは最初だけ。しばらくすると、息が乱れて、ストライドも小さくなってくる。しんどい。が、とにかく走る。遠くに見える橋だけを目指して。

橋に到着。やっと着いたか。思わずその場にしゃがみこむ。そのままジーッとしていると、乱れた息が整ってくる。1、2分はそうしてたかな。ようやく呼吸が落ち着いた。のそっと立ち上がる。すると、そこには音の無い世界があった。遠くの灯がゆっくり点滅しているのが見えるだけ。車の音も聞こえてこない。ここまで静かな世界を意識するのって、いつ以来や。この世界に自分しかいないと思えてくる、だからといって淋しさは全くない不思議な感覚。この瞬間、僕は確かに悩みの事なんて何も考えていなかった。

で、帰り道も当然走ったのだが、あまり覚えていない。気が付いたら寮の前にいた。そんな感じ。部屋に戻ったらかなりええ時間になっていたが、ぐっすり眠れた。

 いやあ、効果テキメンでしたわ。