November Rain

11月11日

　朝６時に起きる。表を見たら雨。今日の野球部、練習は中止やな。でも念のため、先輩に中止を確認。で、二度寝。目が覚めたら９時過ぎ。相も変わらず体はだるい。でも、風邪は昨日から停滞している感じ。悪くもなっていないけど良くもなっていない。部屋で大人しく静養する事に決める。

　そう思ったら話しは早い。食堂でカレーを食べ、三度寝。目覚めたら二時過ぎ。こんだけ寝たらさすがに体が軽い。気を良くして音楽を聞く。今日の気分で選んだアルバムはこれ。

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　高校生の時、今は無くなってしまった心斎橋のタワーレコードでわざわざ三重から出ていって買った２枚の輸入盤。その一枚目だ。バンドの勢いが一番あった時で、アルバムの完成度は疑問符がつくけど、一曲一曲の出気がよく当時は好きな曲だけを聞きまくっていた。中でも一番好きな曲はこれだ。


　「November Rain」


　当時、英語の読解能力は発展途上、というかこっから上がっていくの？というレベルにあった僕にとってはVo.のアクセルが何を歌っているのかはサッパリわからなかった。英語がわからない自分にはどうせ理解できないだろうと諦めていた部分もあったのかもしれない。

　ふと歌詞を読んでみた。

　男女の別れから始まる歌詞だが、こんな感じで終わっていた。


　率直なままでいるのは難しい
　友達ですら君を傷つけようとしている時には
　でも、もし君が失意を癒せるんだったら
　時間に君がとらわれることはないさ

　たまには少しばかり時間が必要だ・・・自分自身の
　たまには少しばかり時間が必要だ・・・誰もが孤独なんだ
　誰でも少しばかり時間が必要だ・・・自分自身の
　君も少し時間が必要じゃないのかい・・誰もが孤独なんだから

　恐怖が収まっても
　暗い影はなおも残っている
　君が愛してくれているのはわかっている
　責める対象がいない時ですら
　だから暗闇なんか気にしなくていい
　僕らはうまくやれる
　だって、永遠に続くものなんか何もない
　冷たい11月の雨が降っていても

　誰かが必要だと思ってないかい
　誰かが欲しいと思ってないかい
　誰もが誰かを必要としているんだ
　だから、君は一人じゃない
　君は一人じゃないんだよ



　僕が勝手に訳したからニュアンスが違う点も多々あるとは思う。不安を抱きながらも己を信じて受験に明け暮れた浪人の時、この歌詞をわかっていたら、また違っていたのかもな。


　外を見たらすっかり雨は止んでいた。