おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

問題意識とは何か ~パラダイムタイプの選別方法について~

2022-05-19 09:38:56 | コミュニケーション
前回のブログで、パラダイムタイプについて解説しました。
今回はその内容を少し掘り下げるので、皆さんに対してコンテンツを提供差し上げる事につながります。

知的情報商材を扱う筆者としましては心苦しい所でもありますが、概念だけご説明していても話が進まない部分がありますので、少しですが解説させていただきます。

さてまずはパラダイムタイプについておさらいしておきましょう。

皆さんに分かりやすいように、パラダイムタイプを3つに分けました。

共感的パラダイム
理性的パラダイム
反応的パラダイム

以上の3つです。
それぞれの特徴は、共感的は相手の感情を受け入れ、理性的は対極に位置するものと比較しがちです。そして最後に反応的は無邪気さが特徴で子供っぽい所があります。

そして今回はこれらの選別方法について解説します。

まず自分がどのタイプなのか?興味がありますよね。

その際に自分が普段口している言葉を振り返って下さい。

例えば、親しい人に自分の事を中心にして話をする人とそうではない人とがいると思いますが、この事からもその人がどのパラダイムタイプが見分ける事が出来ます。
ですから、まずは自分はどのタイプか確認してみましょう。

実は先ほどのパラダイムタイプは言い換えられます。
反応的パラダイムは天才かアホか?
理性的パラダイムは秀才か破壊者か?
共感的パラダイムは普通の人か困ったちゃんか?
といったようにです。

それぞれのパラダイムタイプには良い側面と悪い側面の両方が存在します。
良い側面は他人に良い影響を与えますが、悪い側面は他人に悪い影響を与えます。
そして、相手のパラダイムタイプにも大きく影響するのがあなたのパラダイムタイプとも言えるのです。

話を戻しますが、自分が普段人を中心にして話をされる方は、共感的パラダイムの可能性が高いです。
人に高い興味を持ち、人からどのように思われるかをかなり気にしています。
相手に共感しすぎるが為に、引っ張られすぎてしまう事もあり、自分で判断が付かなくなってしまう事もしばしばあります。
理性的パラダイムに強いあこがれを持っていて彼らを天才と思っています。

普段物事の善悪で話をされる方(「あれってどう思う?」って聞く人)などは、理性的パラダイムの可能性が高いです。
知的教養力が高く、一度覚えた事を何度でも再現しますし、過去の良い事例にカスタマイズしさらに優れたものにする能力も長けています。そして数字や他人が良く使う言葉が大好きな方です。そういった言葉に憧れを持っています。つまり、論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人です。そして、誰よりも仕事が好きです。
しかしながら、共感的パラダイムの人に対して、彼らが論理的では無い判断基準を持っているので良い評価を持っていません。

普段使う主語を超越した何かで語る事が多いのが反応的パラダイムです。
「えつ!そう来るの?」とこっちがドギマギしてしまうような言葉や対応を平然とやってのける事が出来てしまいます。
物事の真理に興味が高く、他人と違う視点から物事を見つめています。つまり、独創的な着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人です。
他人が話している話の内容にあまり興味が高くありません。

このように3つのタイプはそれぞれ違った特徴を持ち、さらにお互いに影響し合っているのです。

【次回→パラダイムのアンバサダーについて】

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問題意識とは何か ~自分のパラダイムタイプについて~

2022-05-18 08:42:45 | コミュニケーション
自分のパラダイムタイプについて

さて、問題意識を考える上で、まずは自分のパラダイムを知る必要がある事は前回説明しました。
それは物事をとらえる際に、パラダイムによる影響が大きいからです。

パラダイムは人それぞれ違います。
自分と同じ人生を歩んできた人がいないのですから当たり前と言えば当たり前です。
ですが似たようなパラダイムは存在します。
それは教育であったり宗教や信条によるものにより形成されます。

宗教を改宗すればそれこそパラダイムもごっそり変わるなんて事も経験するのかもしれませんが、あまり日本人には馴染まない考え方かもしれませんね。

パラダイムには大きく分けて3つのタイプがあります。
本来なら、3つの枠組みに入れ込むことすらも憚られるのがパラダイムというものですが、そうしないとそのしっぽを掴むのも難しいと思っています。
なので大きく分けて3つのパラダイムで考えて見ましょう。
(エニアグラムのパラダイムは9つで設定されますので本当はエニアグラムで説明した方が良いのかもしれませんが、今回は強気に3つで行きたいと思います)

私たちは物事を感じる時に、共感的か理性的か反応的かに分かれます。
それぞれには特徴があり、それを3つのパラダイムタイプと名付けます。

共感的パラダイムの特徴は、まず相手を受け入れる事から始めます。
賛成や否定なども含め、相手の感情を受け入れるのです。

理性的パラダイムは、物事の善悪、メリットデメリット、それらからのルールの順守などに展開しがちです。これらの事から対極的な物事の受け取り方をします。
そして証拠も重要な物差しの基準になるのです。

反応的パラダイムは、無邪気な状態です。見たまんまの受け取りをしますので、相手によってはそれを受け入れて貰えない事もあります。
人と違った受け取りをするのも特徴です。無意識に時に天才的な閃きも大切にしている節があります。

このように私たちは3つのパラダイムタイプに分けられます。

ちなみに私は理性的パラダイムタイプです。
エビデンス主義ですし、何よりも結果を出す事を目指すので、タスク至上主義とも言えます。
その姿は人から見るとドライに映ります。

理性的パラダイムにも良い点は沢山ありますが、そうでは無い、共感的パラダイムや反応的パラダイムも理解する事で自分の受け取り方のバイアスを少しずらす事が出来るようになれるでしょう。
パラダイムタイプによって問題意識に変化があるのもご理解いただけるものと思います。

次回は自分のパラダイムタイプの選別方法について解説しますね。

どうでもいいんですが、パラダイムの当て字を考えてみました。
《覇良大夢》
こんな感じでどうでしょう~?

【次回→パラダイムタイプの選別方法について】

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問題意識とは何か

2022-05-17 09:20:14 | コミュニケーション
問題意識とは何か?

今日はこの内容で掘り下げて行きたいと思います。

まず問題の意味を調べると、ネット上では《「現状」と「あるべき状態」とのギャップ》とよく目にします。
では問題意識とは何かとすれば、現状とあるべき状態とのギャップを意識している状態と言えるのでしょう。

しかし、私はこれは誤りだと思っています。
なぜなら、そもそものあるべき状態の把握があいまいだからです。

私たちが考えるあるべき状態には《あなた》というバイアスがかかっています。
ここでいうあなたのバイアスとは、あなたの経験や思い込み、データの偏り等があると言う事を示します。

私が言う《あなたのバイアス》とは、残念ながらあなた自身では、何がそうさせているのかと言う事を理解する事は出来ません。
なぜなら、我々は自分の人生で触れて来たものからしか影響を受けません。
ですので経験外のものやあなたの環境外から、影響を受ける事はありません。
そもそも『それがある』とうそれすらも理解する事は無いのですから。

このような言い方をすると、あなたのバイアスがダメなもののような気がして来ますが、そうではありません。
我々には向上心がありますし、探求心がありますからね。
未知に出会う事で学び自分の人生に生かす事が出来ます。
そのようにして、私たちは喜び、悲しみなども違った角度からも得られるようになってくるのです。

言い換えれば、あなたの人生は、あなた自身を表します。
あなたの置かれている環境は、あなた自身を表しているのです。

ここで指摘したいのは、それを知るという事が自分自身では出来ないという事です。
あなたのバイアスは他の人と比べる時にわかります。

知り合いとの会話の中で、相手は楽しそうなのに、自分はそんな楽しくないと感じる事があると思います。
仲の良い友達同士との会話ではそんな事は無いのでしょうが、ビジネスシーンにおいてはよくある事です。
この違和感の中に、あなたのバイアスを見出す事が出来ます。
そろそろ、あなたのバイアスを言い換えましょう。
あなたのバイアスはあなたのパラダイムと言います。

例えば上記のような物事の捉え方ひとつでも理解する事が出来ます。
私だったら冷や冷やするような会話の内容でも、さらっと嫌味なくお話の出来る方がいます。
相手に対して話し方が上手だなという印象を受けるかもしれませんが、実は話し方に秘密があるのではなく、その方のパラダイムに秘密があるのです。

パラダイムはとても奥深いものです。
このパラダイム一つで、問題意識の捉え方に大きな差が生まれます。
ですので、冒頭のあるべき状態にもパラダイムが大きく影響しているのです。

このパラダイムを横に置くことはほぼ出来ません。
本当はそれが出来ればストレスともさよなら出来るのにと私は思っています。

実は現状の把握すらにもパラダイムが大きく関わっているという事も皆さんなら理解いただけていると思います。
あるべき姿があいまいな理由は以上です。

問題は、現状とあるべき状態のギャップである。
言葉としては正しいと思います。
しかし、自分のパラダイムを見つめ、なぜそのように思うのか?という問いを自らに課せなくては、本当の問題にぶつかる事はありません。

さて今回のブログのテーマである、問題意識とはにそろそろ入って行きたいと思います。

問題意識とは、現状とあるべき状態のギャップを様々な角度からピックアップする力だと思います。
その為には自分への質問の質が問われます。

自分のパラダイムシフトを促す事が出来なければ、様々な角度から考える事も出来ません。
自分のパラダイムシフトが出来る良い方法があります。
他の人との触れ合い、コミュニケーションです。

自分のタイプを理解していると、自分と違うタイプの人とコミュニケーションするのが楽しくなってきます。
次回はそのお話をしていきましょうね。

【次回→自分のパラダイムタイプについて】

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右腕の育て方《参謀体験記➁》

2022-05-16 09:50:32 | 組織風土
右腕の育て方
7.参謀体験記➁

➂飲み仲間を増やそう (価値観の共鳴)
意見をするのは無駄という空気が蔓延っていた組織を社長は変えようと考えていたという事に気づいた私はセミナー受講後に早速活動を開始しました。
後に分かるのですが、この活動は多くの社員からは反感を買う事になります。
つまり社長の腰ぎんちゃくというレッテルを張られる事になってしまうのです。
参謀セミナー受講後の私は部長クラスの方々と各部門の諸問題についてミーティングを重ねました。おおむね可もなく不可もなくといった感じで、何か事が動き出そうな気配はみじんも感じません。
それでも何かしないとといった使命感にかられた私は、社長と部長によるオフサイトミーティングを開催してもらう事にしたのです。
それも山登りをしてもらい、苦難を分かち合ってもらうおうと企画しました。
この企画は賛否が分かれましたが、どちらかと言えば否定的な意見が大半を占めました。
しかし、この企画の肝は、社長と部長が腹を割って将来の会社像を語るというものでしたが、ファシリテーターを用意しなかった事で、ほとんど飲み会にしかならず、実態はグダグダな内容となってしまったのです。
この結果を受けて、部長は次のミーティングを拒否し始めました。そして私との距離も取るような行動が目立ち始めたのでした。
そこで、セミナーでも教えてもらった一緒の価値観を持つ仲間作りを目指し、当時の私と同じような立場の人と飲み会を行いました。
そこでは大いに会社の将来の事などを話し合う事が出来ましたが、ほとんどが愚痴でしかありませんでした。

➃それでもご機嫌取りをしていた (判断軸が無いためにブレまくります)
その後、様々な動きを会社非公式で行っていたことで、ある日、役員に呼び出されました。その役員からは、「他を巻き込むのはやめてもらいたい」といった内容のお話でした。
役員からそのように言われる事はほとんど経験が無かったので、良かれと思って行っていたことが裏目に出た格好でした。
そこでは私の八方美人力が最大限発揮され、ゴマをする形で役員をあしらい、方向転換をしたのでした。この方向転換は、より若い層へのアプローチでした。これらの私の行動は判断軸が無いことによるものでしたし、私を咎めた役員においても主観で発言していたのですが、当時の私にはその主観に太刀打ちする術を持っていませんでした。

➄孤独を知る(経営トップの孤独と人が離れていく瞬間) (独創性を発揮できるミッションを知る)
ある時、日本橋の小料理屋に社長に呼び出されます。そこにはあのセミナーを主催した会社のコンサルタントも同席していました。
そこでの話題は、会社にコンサルティングを導入するかどうかでした。私は一社員としての意見を非公式に求められたのでした。
その時、社長の孤独を感じたものです。
なんだかやるせなくなってしまい、この頃からもう一度個人的に出来る事を模索し始めます。
風土の改善を進めるという事を再確認した出来事となりました。

➅自分が何者なのか、何をしたいのか?(友人の死をきっかけに) (なりたい自分に気付く)
その様な矢先2つの大きな事件が私に降り注ぎました。
一つは目をかけていた後輩の退職です。それも私としては些細なきっかけが原因でした。
彼は入社5年が経っていました。同じサッカー経験者で通ずるところも多く、私の社会人チームの助っ人などもお願いするような仲でした。公私ともに親しくさせてもらっている矢先に彼から突然の呼び出しです。いつもは私が誘う事はあっても彼から誘われる事はありませんでした。ですので、その誘いには嫌な予感がありました。
夕方、仕事終わりに待ち合わせた居酒屋で合流すると、開口一番「退職します」との事。青天の霹靂とはあの事を言うのでしょう。その後の記憶は曖昧でしたが、忘れもしないのは深夜帰宅途中に私は泣きながら社長の携帯電話を鳴らした事です。
彼が辞める理由としたのは、仕事が出来ない彼の後輩の方が給与が高かったという事でした。彼は毎年Aランク評価を受けていたので社内でも優秀社員賞を受賞するなど非常に模範的な社員でした。しかし、彼にとっては入社2年目の後輩の給与の方が高かったのが許せなかったのです。それは給与体系が当時の昇給で言えば到底穴埋めできないものになっていたのです。彼は専門学校卒でした、彼の後輩は大卒です。初任給で3万円の差があり、彼の5年間の昇給ではその差が埋められていなかったのです。
私が入社した時の昇給は彼の知っている昇給額よりも高かったのですが、ちょうど会社の景気も悪く十分な昇給をしてあげる事が会社の体力的にも出来なった時代でした。
ですが現実的考えれば、彼の取った行動は理解できます。自分への評価が後輩よりも低いと感じたのです。それは会社が貢献度で給与体系を考えていない中では無意味な事です。当時の会社は完全な年功序列式だったのです。
そしてさらに私にとってショッキングな事が続きます。それは親友の死です。突然のがん宣告から1年は寿命を延ばす事が出来ましたが、生まれたての赤ちゃんを残し、その友人はこの世を去りました。この出来事は私にとって衝撃でした。友人の死を目の当たりにした私は「生きる」と言う事を真剣に考えるようになるのです。結果、私の八方美人は影を潜めました。今まで誰が言っているかがとても重要な人生を送ってきた私が、突如何を言っているかが大切かにパラダイムシフトしたのです。それも一夜にしてです。当時を振り返ると、先輩から「急にお前は冷たくなった」「お前の言動が変わった」「人に介入する事が増えた」と言われたものです。
冷たくなったという印象はドライになったという事です。余談ですが、余計なものをそぎ落とすと、人はドライになってしまうのだと思います。今ではそれを自覚し改善しています。
言動については意識して変えていたと思います。物事の本質を付くように考えるようになったのです。そして人への介入ですが、人に意見することなんてほとんど無かった私が人を評価したりし始めるのです。急に人が変わったと思っても不思議はありません。これらの事は、死と密接な関係があります。毎日を本音ベースで真剣に生きないと、いつ自分の人生が終わるかわかりません。思い残す事の無いように意識的に完全燃焼型に生き方を変化させたという事です。

➆難しい決断(上司の決定を遂行する為に) (行うは難し)
会社を変化させる為に私たちは経営の軸を考えるようになりました。それは会社運営の背骨とも言える内容です。私たちはこれがある事で、誰がいうからとか言う事では無く、何が正しいのかを会社を上げて考えられる様になると信じていました。ですから役員との本音をぶつけ合った意見交換は白熱しました。なぜなら役員の判断基準は自分の経験です。しかし、その経験はこれからの未来の道しるべには絶対になりません。
人は安定した瞬間から成長を止めてしまいます。私は個人的にその結果があなたたちでしょという風に役員を見下していた節もありました。ですからたまに露骨に態度に出てしまい、社長に咎められるというシーンが何度もありました。しかし私も一歩も引きません。なぜなら完全燃焼する為に時間を使っているので、社長に対しても日和見的な意見や迎合するような態度は一切取る事はありませんでした。そして1か月の喧々諤々の会議の後に決まった経営の軸に基づき私たちは自部門を運営する事になりました。最初に社員に伝えた時は社員の顔は「は?何言っての?」って感じでした。もともと自分たちで仕事の範疇を決めていた社員たちです。その上にプラスで何かしなければならないものと多くの社員が受け取りました。社員との意見交換は続きました。結果は疲労感のみが残り、社員と私たちとの溝は埋まらないままでした。

(右腕の育て方8へ続く)
・次回以降のテーマ
『貴社の育成のメソッドを構築しよう!』
『退職のリスクを恐れるな!』



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風土改革のお問合せ先 https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

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右腕の育て方《参謀体験記➀》

2022-04-28 11:00:41 | 組織風土
右腕の育て方
6.参謀体験記➀
文字通りあなたの右腕というのは、参謀と呼べるのかもしれません。
参謀は信頼できる人物で、あなたの代わりをも務めてくれる人材です。
世の中には参謀セミナーなるものを実施している会社がありました。
そのセミナーには会社を変えたい経営者が集まっており、参謀候補が沢山参加して来ていました。
筆者もそのセミナーに参加した一人です。
セミナー参加前後の私の活動なども含めて、参謀体験記を皆さまに解説させていただきます。

➀社長の不可解な行動 (出現を待った経営者)
私は当初営業社員として社会でのキャリアをスタートしました。
入社3年を迎え、お客様も付き成果が出て来ました。
そして次なる営業キャリアを向上させようと考えていた矢先の出来事でした。
突如3月のある日に社長室に呼び出されました。
社長は若く、当時の役員は社長のお父さんである会長子飼いのお歴々です、当時の役員にしてみれば会社を成長させて来たのは俺という自負もあり、社長を子ども扱いしているような所もありました。
そんな中、社長は不満な顔ひとつせずに役員から部門運営についてのレクチャーを受ける毎日です。
社長は私の隣の部署に同居していたグループ会社の役員も兼務していて事から、良く話す事も多く、ご飯も頻繁に行くようなフランクな仲でした。
その社長から社長室に呼び出された私はなぜ呼び出されるかの検討が付かず、緊張していました。
社長室に入っていった私に対して、社長が言った一言は衝撃でした。
「おめでとう」のただ一言です。
何がおめでとうなのか皆目見当も付きません。
次の言葉を聞いた私は衝撃が強すぎて、その後の社長の言葉の内容はほとんど覚えていませんでした。
「本社総務部経理課へ移動だよ」
まさに青天の霹靂とはこの事です。

お客様との関係もスムーズになり、その週末はお客様主催のBBQでしたが、そこで私はお客様に営業を外れる事を告げる事が出来ませんでした。
世間の会社の常識から言えば本社へ異動というのは栄転に映るのかもしれません。
人から言わせると本社に異動になるのは栄転だよとおっしゃる方も大勢いらっしゃいます。
ですが、営業担当者としてのキャリアプランを描いていた私にとっては、営業から外される事を降格人事としか受け入れられなかったのです。
そのぐらい、その後の私は自暴自棄になっていました。
見兼ねた社長は私を食事に誘いました。
が、またしてもそこでの会話の内容は全くと言っていいほど覚えていません。
そのぐらいショックが大きかったのでしょうね。
残された3月中に引継ぎを終えると、4月1日からは本社へ移動です。
営業はある意味、自ら行動しなければ何も生まれません。
社会人になってそれを刷り込まれていた私は、当然本社総務部経理課でも同様に振舞います。
しかし愕然としたのが、バックオフィスは過去の仕事に精を出すという事でした。
営業は未来の仕事でしたから、そのギャップに戸惑い、同じ会社の社員ですが、使っている言語が違うかのような衝撃でした。
私はすぐに5月病の様になり、営業部社員と毎夜私の愚痴を聞いて貰うために飲み歩くようになるのです。
後に分かる事なのですが、経理課へ移動となったのは財務を知るという事が目的であったようなんです。
しかし、今を生きていた私にはそんな未来図を描いてくれているなんて言うのは考える事が全く出来ませんでした。

➁参謀セミナーが私にきっかけを与えた (可能性のある人間にチャンスを与えた)
ある時社長から1冊の本を渡されます。
「この本読んでおいてね。そんでセミナーを申し込んでおいたから〇日に参加でお願いします」
いつも社長からは一方的でしたので、この頃の私はすさんでいたので、徐々に社長が嫌いになっていっていました。
素直に受け入れられないという感じです。
完全に矢印を社長に向けている状態です。
そんな私でも誇りがありました。
最初にお世話になって営業部の仲間たちです。
彼らに泥を塗るような事はしたくないと思っていました。
彼らに泥を塗る行為とは、私自身が評価されないという事です。
そして前線で仕事を取ってくる彼らに感謝して、バックオフィスの俺らが台無しにしては行けないという事で、電話対応や部門間対応についても「本社様ずらしてるな」と叱咤激励をしてまわっていたのです。
ですので、社長から言われたセミナーに参加する為に渡された本を読破し、感想まで書き、セミナーに参加する事にしたのは意地で以外なんでもありませんでした。

小さいセミナールームには各社2名ずつが腰かけていました。
全部で5社ほどが参加していました。
セミナー講師が柔和な顔で話かけてくれました。
「あなたが波田野さんですね。お待ちしておりました。今日はリラックスしてワークショップに参加して下さい。」
はてワークショップとは?と少し考えましたが、セミナーが始まり自己紹介からスタートした時にセミナーだと思って参加していたのがワークショップで、すべての参加企業は、社長とその部下という組み合わせで参加されていたと知るのでした。
当然、なぜうちの社長は来ないのかと思いましたが、自分の会社を背負って来ている自負があったので、すぐに落ち着いてセッションをこなしていきました。
終了後、講師では無く進行役を務めた方から「今度は参謀セミナーで会いましょうね」と言われました。
「何ですか?それ?」と聞き返しましたが、少し考えた進行役の方は、「おたくの社長らしいね。何も説明を受けていないんだね。おたくの社長はね。突然その扉を開けて「うちの会社にコンサルティングに入って下さい」とお願いしてきたんだよ。変わった社長だなと思ったけど、熱意にほだされてね、じゃあ話を聞きましょうと言う事になったんだ。会社の歴史と社長の目指すビジョンを聞いてね。中小企業に対してはうちとしてはコンサルティングという形では無く、自社で改善するプログラムある事を説明してね。じゃあそれを申し込みますと言って帰って行ったんだよ」と説明を受けたのでした。

私はそこで初めて社長が経営について悩んでいると言うのを知りました。
参謀セミナーはとても有意義な集まりでした。
まずは会社の愚痴を参加者同士で言い合うのです。
これが痛快に面白かったし、他社の社員の愚痴なんて聞いた事が無かったので大いに盛り上がりました。
私が勤めていた会社と他社では圧倒的に違った点は管理システムがある程度機能しているという点でした。
これは、一方では雁字搦めだとかいった批判にさらされる事もあるのですが、客観的な要素も含まれる為に、社員の拠り所になる事があります。
私が勤めていた会社では、上司の主観が蔓延るような会社だったので、どの上司の下に付くかで自分の昇進にも大いに関係するような、そんな組織でした。

(右腕の育て方7へ続く)
・次回以降のテーマ
『参謀体験記➁』
『貴社の育成のメソッドを構築しよう!』



≪人材育成のアンラーン 略して〔人アン〕≫のご紹介
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最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。

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R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。

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・影響力から見るあなたのチームワーク力
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・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力

受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。

ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。

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