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問題意識とは何か ~(続)(続)パラダイムシフトについて~

2022-06-07 09:33:57 | コミュニケーション
(続)(続)パラダイムシフトについて

次に、反応的パラダイムタイプに寄せる方法を皆さんと考えて行きましょう。

まずは特徴を皆さんと抑えておきましょう。
反応的パラダイムタイプの人は世の中に役に立つ事を目指しています。その精神は利他です。なんでそんなに自分への興味が無いのかというぐらい、まったく自分を振り返る事がありません。過去よりも常に未来に興味があるのが彼らの特徴でもあります。
そのようなパラダイムタイプなのが反応的パラダイムの特徴です。
いわゆる天才肌と言われる彼らです。興味の着眼点も違うので、相手に共感する事など無いですし、行動の理由などを誰かに説明する事もありません。また仮に理由を聞けたとしても、その理由は共感的パラダイムタイプの方からは理解が出来ない事がほとんどです。
天才には病める天才があります。これは心が繊細な方です。あまりにも個人の世界に入り込み全てを完結しようとし過ぎる為に考え過ぎてしまう状態です。この状態が続くと、精神的にも本当に病んでしまう事もあります。また病める天才から派生する非建設的な状態として、従順な状態と反抗する状態があります。一見従順な状態は良さそうな状態にも思えますが、天才肌の彼らが従順なのはお尻の座りがよろしくありません。きっと腹に何かを抱えていて、従順なふりをしているとも言えるのです。きっと従順であっても、こちらの意図する通りには行動してくれませんし、他所では違う事を言ってしまうという状態は容易に想像出来ます。一方反抗する状態は文字通り目に見えて反抗する状態です。彼らにしてみれば当たり前ですが、その反抗は相手の共感を呼び起こさないし、論理的でも無いので、そのどちらのパラダイムタイプの人に対してもうまく訴える事が出来ないのです。ですから評価は「わがまま」「独りよがり」「子ども過ぎる」といったありきたりなものになってしまうのです。
反応的パラダイムタイプの中にも当然レベルが存在します。素晴らしいレベルに至っていると、物事の本質を見出し創造的に考える事が出来ますが、そこまでのレベルに至っていない場合は、さも幼さがその人を覆っているかのような印象を抱かせます。

さて、このような反応的パラダイムタイプの方々に寄せていくには、常に変化を与える事を考える必要があります。ピーターティールに言わせれば、0→1になる状態です。しかしこれは正直難しいです。まさしく天才の領域です。
ですから、こう考えたらいかがでしょうか?
いつも《Before After》で物事を考えて見るのです。
例えば、今の課題をBeforeとして、改善の姿をAfterと置き換える事が出来ます。
このような思考法の事を、メソッドとかフレームワークとか言います。
反応的パラダイムタイプの方々の頭の中は自然にこのメソッドに照らす事が出来ますし、どういったフレームワークに置き換えて見るかと言う事を瞬時に頭の中で考えているものです。
実はこれは理性的パラダイムタイプの方と同じです。この能力は理性的パラダイムタイプの方の能力でもあります。しかし、反応的パラダイムタイプの方にかかれば、それらを組み合わせたりし、組み替えたりしながら、最大の成果が出るもの、常に最高のAfterを思いつく事が出来るのです。残念ながら理性的パラダイムタイプの方にはそこまでの能力はありません。再現性こそが彼らの最大の美徳でもあり既存の世の中でこそ彼らが活躍できるステージがあり、創造性あふれる世の中においては反応的パラダイムタイプの方の方が圧倒的に活躍できるのです。そのあたりが知らず知らずのうちに、理性的パラダイムタイプの方が反応的パラダイムタイプの人を遠ざける要因なのだと私は考えています。

さらに言えば、実は反応的パラダイムタイプの人は共感的パラダイムタイプの人とともにAfterな世界を作り上げたいと思っています。理由は簡単です。世の中には共感的パラダイムタイプの人が圧倒的に多いからです。自分たちが考える、より良い状態、革新的な事、それこそBeforeとAfterを理解してくれるべき存在として共感的パラダイムタイプの人に期待しています。では理性的パラダイムタイプの人はと言えば、実は機を見る力があるので、遅れずに世の中の動きに合わせて来ます。一部の天才の真似事をし、そのメソッドを自分の力に加え、共感的パラダイムタイプの人に喧伝するのです。そうして、共感的パラダイムタイプの人は理性的パラダイムタイプの人こそが天才と吹聴してくれるのです。そして彼らが聞きに来ます。「あなたならどうしますか?教えて下さい」と教えを請いに来ます。そうなれば自分の活躍するステージが用意される事になるので、ちゃんと理性的パラダイムタイプの人達の存在する世の中になるのです。このように説明すると、理性的パラダイムタイプの人は「狡い」「ずる賢い」などと言った評価が付いてまわってしまいますが、そうではありません。事実、Afterな世の中になった時に、反応的パラダイムタイプの人達は次の革新を探し始めています。ですから理性的パラダイムタイプの人達を批判しませんし、感謝しています。なぜならAfterな世の中を広めていく役割として、共感的パラダイムと理性的パラダイムの両方が大いに役に立っているからです。
さらにそこには、パラダイムのアンバサダーの存在がある事も忘れてはなりません。



【次回→問題意識と改善意識との関係性について】

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