おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

教科書に載っていない良い職場とは 2 【一貫する】

2021-03-31 17:45:46 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは 2 【一貫する】

なかなか職場で方針などが徹底されない事があります。
それはなぜなのでしょうか?
まずは浸透していない事、従業員が心からそう思っていない事、経営者がただ言葉を羅列するのが好きな事を知っている事、様々な理由があると思います。
なぜ、その会社で頑張ろうと思って入社した従業員の足並みがそろわないのでしょうか?
一番の要因は、入社時にあります。
ここでの徹底力に差が出ます。
まず面談をしている会社の場合は、そこで当社が何を大事にしていているのか?どう自分を活かしてほしいのか?などをしっかりと伝えるべきです。
そこでの同意が無い限りは入社を進めてはいけません。
「うちは面談をしません」
「誰でもOKです」
という会社があります。
こういった会社の場合は、離職率もそれなりに高いと思います。
それだけ強烈な個性がなければ自分を活かす事が出来ません。
イメージして見て下さい。
誰でもOKという事は、その中で活き抜く事の過酷さを。
そういった環境が好ましいと思う方にとっては、とてもすばらしいと思いますが、全員がそういった会社を好ましいとは思わないと思います。
さて、徹底するという言葉には、【一貫する】という意味合いもあります。
では何に一貫するか?について考えましょう。
これは一度出した方針に一貫するのか?一度決めたルールを一貫して貫き通すのか?といった事ではありません。
【何かに基づく一貫さ】が重要なのです。
これを理解していない人にとっては、会社がブレている等と思うかもしれません。
しかし、この何かに基づくという考えに立つ場合、例えば、【会社が大事にしている事】【お客様に対する約束】【従業員に対する約束】などに対して一貫するのです。
つまり、【約束を一貫して守る】を貫くという事です。


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教科書に載っていない良い職場とは 1 【感動】

2021-03-30 10:10:18 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは 1 【感動】

誰もが思う事だと思いますが、【良い職場で働きたい】これは働く条件の中に入って来ます。
ある会社を訪問する際に受ける印象は様々ですが、【ここはなんか嫌だな】と思う事があります。
それは何に影響を受けて、私はそのように評価しているのでしょうか?
まず、お店や事務所の雰囲気があげられます。
入り口の位置や、照明、受付での対応、または最初の接客、などでまずはファーストインプレッションです。
人は見た目で第一印象を評価しますが、それは文字通り目から入ってくる一次情報で判断しています。
ここで、ひとそれぞれの価値観が判定基準にも入って来ます。
一番お客様の納得いく形は、どのようなコンセプトを持っているか?です。
お店作りであれば、お客様にくつろいだスペースを提供したいであるとか、事務所であれば、また来たくなる明るい事務所作りとかです。
あくまでお客様は一人一人で感じ方が違う訳ですので、その一人一人に対応していく事は難しいと思います。
しかし、こちらのコンセプトを理解いただくお客様にご利用いただきたいと思えば、そのすべてに対応する事を考える必要がありません。
ただしこちらのコンセプトを徹底する必要はあります。
文字通り徹底です。
そこにどれだけこだわれるか?に勝負がかかっているぐらいの覚悟が必要です。
お客様は良い意味で期待を裏切られた場合に【感動】を覚えるものです。
【良い職場の条件】は【感動】がひとつのキーワードになるのかもしれません。



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マーケティング研究 他社事例 780 「大塚家具の社長交代」 ~大塚久美子氏の経営手腕はどうだったのか?~

2021-03-29 10:08:52 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 780 「大塚家具の社長交代」 ~大塚久美子氏の経営手腕はどうだったのか?~


家電量販店大手のヤマダホールディングスが大塚家具の子会社化を発表した2019年12月に山田会長は周囲に「とりあえず1年」と漏らしていたようです。

記者会見では、大塚久美子氏にチャンスを与えると期間を明言せずに猶予を与えるとしていましたが、当初からその手腕に懐疑的な所があったのでしょう。

そして1年後の2020年12月1日に大塚久美子氏は辞任するに至りました。

この間、ヤマダHDには不満がたまっていたと言います。

子会社になった後に大塚氏と会話しても「助けてもらっているとは思えない言動で我々のアドバイスにも耳を貸さない」と幹部は漏らしていました。

対外的には理路整然とした落ち着いた語り口ですが、一度火が付くと止まらないという一面があり、厳しく部下を叱責する面があったようです。

大塚家具からは幹部が次々と去り、スポンサー探しに追われた際に訪れたファイナンシャルアドバイザーの会議室から大塚久美子氏の怒号が響くのを多くの社員が耳にしていたようです。

大塚久美子氏が社長に返り咲いたのは、2015年1月の事でした。

その後の業績は右肩下がりになってしまいました。

2015年12月期に580億円あった売上高は、2020年4月期に(決算期変更で16カ月間)に348億円まで減少しました。

2015年12月期に6億3300万円の黒字だった経営損益は翌年赤字に転じ、その後は赤字幅が広がっています。

その様な中、資金が底を突きそうになるたびに自らスポンサーを開拓して出資を引き出すなどの経営能力を見せた場面もありました。

外部と接触する際の好感度の高さが巧みな資金調達をもたらし、「久美子氏でなければできない芸当だった」(金融関係者)と評されてもいます。

しかし、事業で垂れ流す赤字は常に質が悪く、期初に業績が回復する見通しを出し、下方修正を繰り返すというのが続きました。

うみを出す覚悟ではなく、誤算の赤字続きでは経営能力に疑問を持たれても仕方がないと言えます。

12月の辞任も表向きは体面を保つ格好になっています。

辞任を発表したニュースリリースでは「今期は通期赤字を見込むものの、前期に比べて大幅な改善がみられ、来期の黒字化に向けて道筋がつきつつある」としています。

過去の経営責任を明確にする意味で自ら辞任を申し出たという立て付けになっています。

確かに今期の業績見通しは今までより信憑性が高さそうです。

それは、販売面やヤマダHDとの相乗効果が見込めるからです。

経常赤字額は27億8000万円と前年同期の半分弱に減っています。

経常赤字が縮小に転じれば2016年12月期に赤字転落して以来初めての事です。

これをもって、経営再建に道筋を付けたという花道を敷き、そこから退場するのがプライドを保つ事になると考えられなくもありません。

しかし、今期も赤字は赤字です。

今までの業績不振を考えると、辞任で責任を取りきれる話ではありません。

社長再任後の最終赤字の総額は250億円を超えています。

大塚久美子氏が辞任を発表した直後の大塚家具の株価はストップ高になりました。

久しぶりに企業価値を上げた材料が自らの辞任発表とは、花道をかざるなんて事は言えないと思います。


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マーケティング研究 他社事例 779 「自主性を重んじるという事は心に火を付ける事とセットである」 ~未来工業のマネジメントを実践してみた~

2021-03-26 08:42:47 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 779 「自主性を重んじるという事は心に火を付ける事とセットである」 ~未来工業のマネジメントを実践してみた~


1896年創業の刃物メーカーである福田刃物工業は、ポケットナイフ作りが祖業で、現在はペットボトルの粉砕機や段ボールの加工機など、様々な機械に取り付ける工業用の刃物を手掛けています。

業績は好調に推移しており、2019年度の売上高は20億5200万円、経常利益は2億5800万円と、10年連続の増収増益を達成しました。

売上規模は10年前の3倍以上に拡大しています。

業績アップの秘訣は徹底した「放任主義」にあるとの事で、今回はこの福田刃物工業のレポートです。

代表取締役は福田克則氏で、彼の前職はNECで当時NECの屋台骨だった半導体部門の需要の見極め、設備投資計画を立てる花形部署で働いていました。

その後、1997年に父や叔父が経営する家業の福田刃物工業に転職するのでした。

社員の皆さんはというと温かく迎え入れてくれたといいますが、たばこのポイ捨て、遅刻や、無断欠勤は当たり前でNECと比べると社内の規律が緩んでいるといってもおかしくない状況でした。

このままではまずいと意識改革に取り組みました。

まずは生産現場ではおなじみの5Sです。

その後、品質管理の国際規格ISO9000シリーズの認証取得に向けて、曖昧だった従業員の役割分担を明確にしました。

ほかにも成果主義を取り入れるなど、あの手この手で社員の意識を変えようとしたのでした。

しかし、それでも社員たちは変わる事はありませんでした。

業績も上がる事はなく、完全な手詰まり状態に陥りました。

転機は2003年でした。

友人に誘われた岐阜県の電設資材メーカーの未来工業の創業者、山田明男氏の講演を聞いた事でした。

山田氏は未来工業を一代で上場企業に育て上げた地元の名物経営者でした。

「おめーら跡取りは息子はバカだと気付け、自分に能力が無いのに、跡取りだから大きな権限が与えられているだけなのに、何を勘違いしている。」

「能力が無いのだから、社員にやってもらえ」

山田氏は会社は社員のものを体現している社長です。

未来工業では、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の禁止」というのがあります。

社員一人一人が自律的に考え、行動するよう促すためのルールの一つです。

ここで使用した感じは、自立ではなく自律です。

自分を律する事が出来る人が考えるという事です。

さらに自主性を尊重すればおのずと社員のプライドとやる気が湧き上がって来るとして、上からの一方的な命令は厳禁という、かなり緩い風土の会社が未来工業です。

社員に任せて本当に大丈夫なのでしょうか?

しかし、福田氏はこの山田氏を師と仰ぎ、師事したのでした。

福田氏は山田氏の教えに倣い、売上目標や営業ノルマを廃止するなど、現場への押し付けをやめました。

代わりに社員のやる気を引き出す言葉をかけることを心がけました。

皆さんは営業員から受注を獲得できなかったという報告があがってきた時には、どんな言葉をかけますか?

福田氏は、山田氏の「福田君がかける言葉は社員の感動につながるか?」の問いかけを心に刻み行動に移しているので、「よく頑張ってくれた」と激励すると言います。

それでもしばらくは業績が大きく上向く事はありませんでした。

社員の皆さんが底力を発揮したのは、リーマンショックの影響で業績が落ち込んだ2009年度からの回復過程でした。

山田氏と出会い、放任主義を実践し始めてから7年後の事です。

それまで地元を離れる事がめったになかった営業員が誰に命じられることもなく全国各地を回り、新規顧客を開拓するようになり、製造現場では工員が自主的に改善活動に取り組んだり、多能工化を進めたりし始めたのです。

2013年に社長に就任してからも現場を基本的には放置しています。

社員からアプローチがない限り、相談に乗る事もありません。

福田氏は、「社長としての存在感をもっと消していくのが私の務めだ」と言います。


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マーケティング研究 他社事例 778 「アメリカ国民の生活様式 2」 ~準備が進む新日常~

2021-03-25 08:11:58 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 778 「アメリカ国民の生活様式 2」 ~準備が進む新日常~


エンターテインメント分野でも、オンライン化が注目株です。

いわゆる「巣籠もり消費」でゲームへの需要が高まり、さらにゲーム分野では、eスポーツの人気の高まりから世界中で多数のイベントや試合が実施されているのが2019年にベータ版の提供を始めた、複数のeスポーツのイベントを一覧・観戦できる「Juked」というサービスがあります。

スポーツの試合や音楽イベントといったライブエンターテインメントの開催が困難になったため、VR技術を用いた映像配信が再評価されているのです。

例えば、アップルは2020年5月にスポーツの試合や音楽イベントなどの映像をVR端末向けに配信してきたネクストVR(アメリカ)を買収しました。

一方、ショッピング分野も変わって来ました。

これまで店頭で選ぶことが多かった家具や服を、AR技術を使って購入しやすくする動きが出て来ました。

例えば、ビルド・ドット・コムは、家具や照明器具、蛇口を、ARアプリによって自宅に仮想的に配置し、検討できるようにしました。

仮想的な照明器具の明るさを調節し、部屋の照明具合をARアプリで確かめることができるリアルさが売りになっています。

生活の大部分を、オンラインで済ませられるようになった一方で、それでも解決出来ない部分があります。

それは、自宅への物資の輸送、特に日用品や食料品の輸送です。

しかし、これらにに対しても、アメリカではダイナミックな動きがあります。

EC大手や配送サービスを手掛ける企業などは短期間に数十万規模で雇用を一気に増やしました。

さらにウーバーテクノロジーズやリフトといった配車サービス大手も、配送サービス強化を打ち出しました。

店舗も大きく姿を変えようとしています。

ウォールマートといった大手小売店は、オンラインで注文・決済後、顧客が店舗で簡単にピックアップできる環境を急ピッチで整えました。

店頭在庫のチェックや、店舗併設の倉庫の荷出し作業でも自動化が始まり、作業効率の向上とコロナ感染リスクの低減を狙います。

地上から自動運転車で、空からドローンで配送する試験運用もコロナ禍を機に盛んになりました。

極力人手を介さないので、人手不足に悩まされない上、コンタクトレスで荷物を配送できる事がメリットです。

公共の交通機関や場所といった、どうしても不特定の人が触る場所では、深紫外線を利用した殺菌技術を導入する機運が高まっています。

従来の病院だけではなく、店舗や空港、ホテル、車内など、様々な場所に広がりつつあります。

このように、アメリカでは今、新技術をフル活用した「新日常」を迎える準備が急ピッチで進められています。



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