おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

自ら動き出す組織 保育園編12 ~給与の一部の残業代~

2018-02-28 08:07:14 | ビジネス
こんにちは、彩りプロジェクトです。

このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。

少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。

彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。



幸い星野が本社に所属している事も、参加者に対しては良い印象を与えていた。

そういった意味では、人を集める為には、功を奏した。

大原らは経営に近いところにいる星野に、自分たちの現状を伝える事で、改善がされる事を期待していたのである。

さて、星野は彼らから出て来た課題改善の為に、評価制度の再構築を提案した。

つまり、現状の彼らの待遇を変えるには、従業員に対して仕事の基準を示す事から始めなければならない事を説明したのである。

星野の持論は的を得ていた。

会社には、係長以下にも階層は存在したが、名目のみの役職であり、実態は無いに等しかったのである。

そこで、彼らに期待する姿を明示する事で、係長の残業を減らそうというものだったのである。

大原、重野、河東は最初は難色を示していたが、やがて他に案が無い事を気づいたのである。

会社では班制を敷いていたために、ある程度、業務フローが機能していた。

しかし、従業員側に残業の決定権があり、管理職にはそのような権限は存在しなかったのである。

いや、権限は管理職にあったが、嫌われたくない管理職は従業員に残業の有無を好きにさせていたのである。

当然、その管理職の末端にいる係長は改善の必要性を感じていたものの、前例主義を貫く、上位の管理職に従うしか無かったのである。

上位の管理職に相談はしたことがあったが、「みんなその道を通っているから、頑張って早く課長になる事。」が決まった返事であった。

(続く)



「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。

経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。

彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。

研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。


保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。

また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

メール info@irodori-pro.jp

HP https://www.fuudokaikaku.com/

お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 





現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。

また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。

こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。

なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。

金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。

「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。

「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。

※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)

・ここのところ、資金繰りが不安定だ

・よくわからないが売上げが減少している

・自社の状況を客観的に把握したい

・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい

・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい

この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。

彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)

経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」

「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」

というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。

お気軽にご相談下さい。

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自ら動き出す組織 保育園編11 ~動きだしたオフサイトミーティング~

2018-02-27 10:19:06 | ビジネス
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人事評価に関しては、喫緊の課題であった。

「どのように改善できるかな?」星野は考えを巡らせた。

まず自社の評価方法について調べてみた。

相対評価が行われている事。

業務内容など関係なく、全社員を一律評価している事、評価者の教育が行われていない事、レッテル評価・中心化傾向・期末評価などの評価者エラーが横行している事、被評価者へのフィードバックがされていない事、被評価者が評価基準を知らない事、など課題と思われる項目がいくつも散見されたのである。

まずは出来る事から始めようと思い、比較的年齢が若い係長(星野の会社では係長から評価者となる)とオフサイトミーティングを実施した。

メンバーは大原、重野、河東にした。

星野は人選についてはよく考えたつもりだった。

彼らはプロパーである点、勤続も15年以上であり、立場が同じであり、次期の部門長候補だったからである。

大原らは酒を飲むのが好きだった。

オフサイトミーティングとは名ばかりの上司の話をつまみに愚痴を言い合うといった場になっていった。

星野はこれでいいと思っていた。

本音で話をするための素地作りはとても重要であると、エナジーコンサルタントから指導を受けていたからである。

星野はあせらずに各自の愚痴を真剣に聴いていた。

愚痴を言えた大原はとても晴れ晴れとした気持ちでいた。

会社に入ってから、これだけ自分の事を話した事はなかった。

また、同年代ではあったものの、重野や河東と親しく話す事は無かった。

副部門長会議で顔を合わす程度の仲だったのである。

星野からの提案に3人は三者三様の対応をした。

大原は慎重に他の参加メンバーを確認していた。

重野は二つ返事だった。

河東は積極的に参加させて欲しいと頼み込む程だった。

星野はその3人全てと事前ミーティングを行う事にした。

内容は、各部門の課題についてである。

すると3人とも長時間の残業に苦しんでいる事がわかった。

部下が作業していても他の上役が帰宅してしまう為に、自分がいつも最後まで付き合っているとの事だった。

しかも、係長は残業代が支給されない制度なので、給与面での見返りもなかった事もモチベーションを下げている要因だった。

(続く)



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また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。

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金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。

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※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)

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自ら動き出す組織 保育園編10 ~AランクからCランクへ~

2018-02-26 09:24:48 | ビジネス
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この日を境に星野は精力的になった。

エナジーコンサルタントの太田が言っていた本音で語る事に挑戦していこうと。

心に決めたのである。

誰であっても正直に対応しようと。

とたんに経営幹部からは視線が冷たくなった。

経営幹部は自分ではわかっているつもりでも、処世術がそうさせているとしか思えないほど、前例主義であった。

つまり自分より以前の役職者が行って来た事を正確に再現する事に終始していたのである。

賢明な方ならおわかりいただけると思うが、組織が前例主義をとっていたらどういう結末をたどるのか、PDCAがまわっていない組織の最たる例だと思う。

そのような所に、改善を主張する星野がずかずかと乗り込んで来たのである。

平和だった自分の業務を騒がしくする星野の存在が煙たく感じていた。

ある時役員の島田が星野を呼び出した。

「お前はなんてことをしてくれたんだ」

冒頭一喝した島田は、続けて「決裁権のないお前がなぜ許可をしたのだ!」と。

星野はいきどおった。

全く何のことを指摘されているかわからなかったのである。

「あの~私は存じ上げない事ですが」

「口ごたえするのか!」

星野は黙るしかなかった。

事実、星野は全く関わっていない事だったのである。

しかし、島田は星野が行っていると決めつけていたのである。

おもしろい事に星野はしめしめと思っていた。

この現象は良い兆候であると感じていたのだ。

そしてこの出来事は変化の兆しとも言えたのだ。

「少しずつ風穴が空いて来ているかもしれないな」とも思っていた。

しかし、この事で、星野は島田から目を付けられ、行動と言動を監視された。

通常アクセス出来る情報にアクセス出来なくなるなど、あからさまな業務妨害も始まってしまったのである。

さらに、その年以降星野の総合評価はAランクからCランクへと降下したのである。

星野が担当する業務において、そのような急降下する事はあり得なかった。

理由を問いただしても、不誠実であるという理由しか聞けなかった。

普通はこの段階で退職を考える人も多いだろう。

しかし、菅野の退職という経験が星野を奮い立たせていた。

「まだ何もやり遂げていない。」

執念にも似た星野の想いであった。



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自ら動き出す組織 保育園編⑨ ~大卒と専門卒の給与差~

2018-02-25 07:23:06 | ビジネス
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実は、星野の会社には大卒と専門卒の初任給に大きな差があった。

しかもその後の昇給においても差がある為に、仕事の良し悪しで給料が決まるシステムではなかったのである。

いわゆる入社時に格差のある年功序列制であった。

星野は本社に移動後にその事に気づき、総務部の課長になぜなのか?と詰め寄った。

当然、星野も評価と給料が直結するべきと考えていたからだ。

若い星野は立場を超えて、役員にまで進言した。

「是正に向けて考えてもらいたい」

星野は言い続けた。

菅野はそういった逆転現象の社員だった。

毎年A評価を受ける菅野は会社にとって必要な存在だった。

星野はその社員と未知なる戦力の新卒の給料が逆転しているのが許せなかったのだ。

菅野のような社員はまだわかりやすかったが、中途社員となるとその給料の設定方法はさらにずさんだった。

同年代で一番評価の高い人材に給料を合わせていたのである。

その事実を知った星野は絶句したものだ。

星野は会社は各自の生活の基盤となるものであって、一緒に働く社員は家族と言っても過言ではないと。

その社員に対して、この仕打ちはあまりにも酷いと思った。

多くの社員には知るところとならなかったが、星野の孤独な戦いは始まったのだ。

上司が取り合ってくれなければ、そのまた上司に進言と提案を繰り返し、役員に向けて改善案を提出する活動を続けた。

今、振り返ると星野は自分の行動の仕方に間違いを感じている。

まず思う事は仲間を増やさなかった事、そして伝え方に大変幼さがあったと思っている。

それらは、自分の教訓となり、今の自分のコンサルティングに大事な要素となっている。

さて、菅野に対して星野は詫びた。

俺の力では変えられなかった事、もしかしたら偽善的に行動していなかったか?自分にも問いかけるように。

菅野は言った。

「星野さんのせいではありませんよ。でも、陰で動いていただいていたんですね。とても大変な部署なのに、しかも直接的には経理業務とは関係ないですよね。自分で仕事を見つけて、改善しようとするなんて、とても僕には出来ませんよ」

星野はただうつむくしか出来なかった。

(続く)




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また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。

こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。

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自ら動き出す組織 保育園編⑧ ~辞める理由~

2018-02-24 11:52:34 | ビジネス
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経理業務は月初が一番忙しかった為に、その作業が終わってから菅野と会うこととなった。

いきつけの焼き鳥屋はいつもと変わらずに混んでいた。

早速、星野は生ビールを注文すると、菅野も生ビールを注文した。

「何から話したらいいのかわかりませんが・・・」

菅野は言い淀んでいた。

星野は察し、「お前、辞めるんだろ」と言った。

菅野は少し顔が強張ったが、出来るだけ笑顔でいようと努めているみたいだった。

星野は続けた。

「何が不満なんだ」

菅野は言った。

「給料の上がりが少なく、家族を養う事が出来ません」

給料については、それぞれの最低な生活を保障するもので無くてはならない。

しかし、前からそのことはわかっていたはずなのに・・・と星野はいぶかった。

そんな星野の様子を見て、菅野は言った。

「人の事を悪くいうつもりはありませんが、後から入って来た新入社員が自分よりも給料が高い事が納得いきません」

「専門卒の私では給料が低いのがわかりますが、すでに卒業して、6年が経ちます。」

「それなりに会社にも貢献していると思っていました」

「それが、新卒の人に給料で劣っていることが許せなかったんです」

菅野は淡々としつつも語気を強め一気にまくしたてた。

星野は気づいてしまったと思った。

(続く)




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