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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

右腕の育て方《参謀体験記➀》

2022-04-28 11:00:41 | 組織風土
右腕の育て方
6.参謀体験記➀
文字通りあなたの右腕というのは、参謀と呼べるのかもしれません。
参謀は信頼できる人物で、あなたの代わりをも務めてくれる人材です。
世の中には参謀セミナーなるものを実施している会社がありました。
そのセミナーには会社を変えたい経営者が集まっており、参謀候補が沢山参加して来ていました。
筆者もそのセミナーに参加した一人です。
セミナー参加前後の私の活動なども含めて、参謀体験記を皆さまに解説させていただきます。

➀社長の不可解な行動 (出現を待った経営者)
私は当初営業社員として社会でのキャリアをスタートしました。
入社3年を迎え、お客様も付き成果が出て来ました。
そして次なる営業キャリアを向上させようと考えていた矢先の出来事でした。
突如3月のある日に社長室に呼び出されました。
社長は若く、当時の役員は社長のお父さんである会長子飼いのお歴々です、当時の役員にしてみれば会社を成長させて来たのは俺という自負もあり、社長を子ども扱いしているような所もありました。
そんな中、社長は不満な顔ひとつせずに役員から部門運営についてのレクチャーを受ける毎日です。
社長は私の隣の部署に同居していたグループ会社の役員も兼務していて事から、良く話す事も多く、ご飯も頻繁に行くようなフランクな仲でした。
その社長から社長室に呼び出された私はなぜ呼び出されるかの検討が付かず、緊張していました。
社長室に入っていった私に対して、社長が言った一言は衝撃でした。
「おめでとう」のただ一言です。
何がおめでとうなのか皆目見当も付きません。
次の言葉を聞いた私は衝撃が強すぎて、その後の社長の言葉の内容はほとんど覚えていませんでした。
「本社総務部経理課へ移動だよ」
まさに青天の霹靂とはこの事です。

お客様との関係もスムーズになり、その週末はお客様主催のBBQでしたが、そこで私はお客様に営業を外れる事を告げる事が出来ませんでした。
世間の会社の常識から言えば本社へ異動というのは栄転に映るのかもしれません。
人から言わせると本社に異動になるのは栄転だよとおっしゃる方も大勢いらっしゃいます。
ですが、営業担当者としてのキャリアプランを描いていた私にとっては、営業から外される事を降格人事としか受け入れられなかったのです。
そのぐらい、その後の私は自暴自棄になっていました。
見兼ねた社長は私を食事に誘いました。
が、またしてもそこでの会話の内容は全くと言っていいほど覚えていません。
そのぐらいショックが大きかったのでしょうね。
残された3月中に引継ぎを終えると、4月1日からは本社へ移動です。
営業はある意味、自ら行動しなければ何も生まれません。
社会人になってそれを刷り込まれていた私は、当然本社総務部経理課でも同様に振舞います。
しかし愕然としたのが、バックオフィスは過去の仕事に精を出すという事でした。
営業は未来の仕事でしたから、そのギャップに戸惑い、同じ会社の社員ですが、使っている言語が違うかのような衝撃でした。
私はすぐに5月病の様になり、営業部社員と毎夜私の愚痴を聞いて貰うために飲み歩くようになるのです。
後に分かる事なのですが、経理課へ移動となったのは財務を知るという事が目的であったようなんです。
しかし、今を生きていた私にはそんな未来図を描いてくれているなんて言うのは考える事が全く出来ませんでした。

➁参謀セミナーが私にきっかけを与えた (可能性のある人間にチャンスを与えた)
ある時社長から1冊の本を渡されます。
「この本読んでおいてね。そんでセミナーを申し込んでおいたから〇日に参加でお願いします」
いつも社長からは一方的でしたので、この頃の私はすさんでいたので、徐々に社長が嫌いになっていっていました。
素直に受け入れられないという感じです。
完全に矢印を社長に向けている状態です。
そんな私でも誇りがありました。
最初にお世話になって営業部の仲間たちです。
彼らに泥を塗るような事はしたくないと思っていました。
彼らに泥を塗る行為とは、私自身が評価されないという事です。
そして前線で仕事を取ってくる彼らに感謝して、バックオフィスの俺らが台無しにしては行けないという事で、電話対応や部門間対応についても「本社様ずらしてるな」と叱咤激励をしてまわっていたのです。
ですので、社長から言われたセミナーに参加する為に渡された本を読破し、感想まで書き、セミナーに参加する事にしたのは意地で以外なんでもありませんでした。

小さいセミナールームには各社2名ずつが腰かけていました。
全部で5社ほどが参加していました。
セミナー講師が柔和な顔で話かけてくれました。
「あなたが波田野さんですね。お待ちしておりました。今日はリラックスしてワークショップに参加して下さい。」
はてワークショップとは?と少し考えましたが、セミナーが始まり自己紹介からスタートした時にセミナーだと思って参加していたのがワークショップで、すべての参加企業は、社長とその部下という組み合わせで参加されていたと知るのでした。
当然、なぜうちの社長は来ないのかと思いましたが、自分の会社を背負って来ている自負があったので、すぐに落ち着いてセッションをこなしていきました。
終了後、講師では無く進行役を務めた方から「今度は参謀セミナーで会いましょうね」と言われました。
「何ですか?それ?」と聞き返しましたが、少し考えた進行役の方は、「おたくの社長らしいね。何も説明を受けていないんだね。おたくの社長はね。突然その扉を開けて「うちの会社にコンサルティングに入って下さい」とお願いしてきたんだよ。変わった社長だなと思ったけど、熱意にほだされてね、じゃあ話を聞きましょうと言う事になったんだ。会社の歴史と社長の目指すビジョンを聞いてね。中小企業に対してはうちとしてはコンサルティングという形では無く、自社で改善するプログラムある事を説明してね。じゃあそれを申し込みますと言って帰って行ったんだよ」と説明を受けたのでした。

私はそこで初めて社長が経営について悩んでいると言うのを知りました。
参謀セミナーはとても有意義な集まりでした。
まずは会社の愚痴を参加者同士で言い合うのです。
これが痛快に面白かったし、他社の社員の愚痴なんて聞いた事が無かったので大いに盛り上がりました。
私が勤めていた会社と他社では圧倒的に違った点は管理システムがある程度機能しているという点でした。
これは、一方では雁字搦めだとかいった批判にさらされる事もあるのですが、客観的な要素も含まれる為に、社員の拠り所になる事があります。
私が勤めていた会社では、上司の主観が蔓延るような会社だったので、どの上司の下に付くかで自分の昇進にも大いに関係するような、そんな組織でした。

(右腕の育て方7へ続く)
・次回以降のテーマ
『参謀体験記➁』
『貴社の育成のメソッドを構築しよう!』



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
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