見所の桜はしかと咲きており・・・吉野山にて
桜の季節も終わり新緑の季節、最近になってウツボ公園の朝のラジオ体操に参加するようになりました。といってもまだ3日めですが、たまたまゴールデンウィークに入ってお天気につられ、朝早く日が差し込んでくる(私の部屋が東向きなので)ので夜遅く眠るのですが、年の関係か早くに目が覚めるのです。
今の公園は緑一面で、ボチボチつつじが咲き始めています。気持ちのよい散歩です。少し俳句など口ずさめればと思いますが、難しいものです。
今日は、以前ね北村英治さんのジャズを聴きに行って知り合いになった書道家でもあり俳人、歌人でもあり画家でもあるという「佐々木鐵仙」先生からいただいた本(句を求め妻と歩いた千曲川・600粁)より少しずつ連載で書き写させてもらいます。
これは一年以上かけて千曲川を散策されて作られた句集です。表題として書かれていたもの
マスクして千曲の川に物言わず着ぶくれてまたも千曲の川と峙す
「千曲川と犀川との合流地点より川を上がった一つ目の橋まで歩く。橋をめざして歩いたわけではない山を見て、川を見て詩情を高めていかねば俳句は出来ない。今日は詩人になりきろうとしてるわけ」
千曲川の春を歌ったもの
桜桃忌 我は千曲に 来ておりぬ
桜桃忌というのは「人間失格」などを残した太宰治の亡くなった日。桜桃は彼の作品から付けられたが「太宰忌」とも言う。こちらの方は夢が湧いてこない。やはり「桜桃忌」の方であろう。人間失格にならぬようにこの「俳句集」だけでも残しておきたい。
花吹雪 今暮れて行く 千曲川
千曲川の源流を尋ねて梓山に入る、ちょうど山桜が満開 あるなしの風に散る。