近畿日本鉄道の創立50周年を記念して開館されたというこの建物は、日本の誇る「日本芸術院会員である建築家、吉田五十八氏」の設計で1960年に建てられました。
展示館は城郭や蔵をイメージする「なまこ壁」をとりいれた建物です、自然を借景に取り入れて遠く春日山、高円山が垣間見られる美しい落ち着いた所です。写生している方もおられました。今は開館50周年を記念しての特別展Ⅰ「女性像の系譜」ということで「松浦屏風から歌姫まで」を展示されています。
中でも喜多川歌麿作の美人図や、葛飾北斎の鍋被り美人図など、どのようにしてあの美しさをだすのかなと考えさせられる素晴らしい作品集です。
この展覧会は「婦女遊楽図屏風」が製作されたと考えられる江戸時代初期からに後期にいたる女性を描いた作品の展示会です。
この中には国宝の「婦女遊楽図屏風」(加賀屏風)も展示されていました。
私などは余り絵画のことは分からないのですが、美しさと言うのは誰にでも分かるものでしょう、素晴らしいものでした、私が感じたのは歌麿の納涼美人図の、蠟の着物を着ているところの足がうつっている表現、どのようにして描いたのだろうかと、見入っていました。
この展覧会は残念ながら明日までですので、もっと早くにお知らせできたらよかったのにと思いました。
建物の裏に行くと緑に囲まれて遠く春日山も見えます、今は桜の花びらが絨毯のように山道を埋めていますそしてツツジとアメリカハナミズキが綺麗です。
見つけたカタツムリが珍しい
展覧会は平常展は大人が600円、特別展は900円です。
さくら葉の絨毯
時間は午前10時から午後5時までで、入館は4時まで。