函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

のぼうの城!!

2008-12-22 | 歴史


『のぼうの城』、何か忍者屋敷みたいな名前ですね



今年売れた一冊の様です。

知人から借りて読んでみましたが…

時は戦国、群雄割拠の時代から統一に向けて進みはじめた頃

秀吉が天下平定をほぼ成し遂げたのですが、唯一秀吉に服従

しなかった北条氏。

小田原評定の結果、籠城策をとる事になるのです

難攻不落の小田原城、上杉謙信や武田信玄の攻撃にも落ちな

かったのがかえって仇になった様ですね。

謙信や信玄に比べて秀吉の実力を低く見ていたのかも知れま

せん

いよいよ秀吉による北条征伐の始まりです

北条攻めにおいて唯一落ちなかった城、それが武州忍城、こ

の物語の舞台となります。

一ヶ月以上も籠城し、二万もの石田三成軍に対し自軍兵五百。

農民兵を合わせて二千の軍勢で三成軍に屈しなかったのです

戦国の歴史上特筆すべき出来事ですね



忍城の当主は成田氏長ですが、主力部隊を引き連れ小田原城

に入っている為、残っている兵はせいぜい五百

城代は長親の父・泰季。

ところが泰季が急逝してしまい急遽長親が城代となるのです

農民にまで『のぼう様』と呼ばれているのがこの物語の主人

公・成田長親。

のぼう様と云うとふんわりとしたイメージですが、何の事は

ない『でくのぼう』のでくを取って申し訳程度に様を着けた

長親のニックネームです


何をやってもうまくできない長親、しかし、だからこそ長親

は領民からも部下からも慕われると云う不思議な性格の持ち



この不思議な魅力を持った『でくのぼう』が当主・氏長の命

に結果的に従わず大軍の三成軍に戦いを挑む事になるです

実際にあった話なので何とも痛快。

権威に屈せず己の生き様を通そうとする長親

現代社会にも通じるものがありますね。

久し振りに読み応えのある本に出会った感じがしました


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