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映画『東京家族』について

#栃木から2人目の総理を出そう!(3) (Toshimitsu Motegi, 茂木敏充)

2020年08月29日 | 映画『東京家族』
 8月28日に安倍首相が辞意を表明した。これは予想外であった。何の根拠もないが、私の考えていたシナリオは安倍首相の続投であった。しかし健康面に不安があるので、英国のジョンソン首相がコロナ感染で休んだ時、ラーブ外相が首相代行をしたように、茂木敏充外相が首相代行兼外相になる。そして安倍首相は長期療養休暇に入る。そうこうしているうちに、堅実な仕事をする茂木氏は首相でもよいではないか、という声が党内外に高まり、茂木政権が誕生する、と大雑把に言えばこういう流れだ。

 よく世論調査で次期首相について「適当な人がいない」という答えが上位に入ることがある。しかしこれは正確に言えば「適当な人を知らない」ということだろう。議院内閣制なのだから、首相候補は国会議員全員であり、何百人もいるのだ。私に「世論調査表」がきたことはないが、「適当な人がいない」を選んだ人は、国会便覧の隅から隅まで調べた上での事かと思うと大いに疑問である。

 斯く言う私も実は、茂木氏をこの6月まで知らなかった(笑)。きっかけは5月末から突然に表面化した香港の「国家安全法」からである。これが7月に施行されれば、香港の民主派は非常な苦境に陥ると予想される。だから周庭さんたち民主主義者が、英国や日本等へ行ける可能性はないか、と考えたのだ。そこで「今の日本の外務大臣は誰だろう?」と思って調べたら茂木氏だったというわけだ。これは難しい交渉で中国としては当然認められない。しかしそこは、留学というか、亡命っぽいというか、曖昧なというか、ファジーな名目でできないであろうか。もし実現すれば、対中国の貸借関係では「借り」になる。しかし「民主主義」を標榜する国としては打つべき手のひとつではないか、と私は思う。

 対中国といえば、南方に議論が紛糾している小さな島がある。マスコミの「世論」は中国を非難する一方である。しかし元はと言えば野田前内閣の「国有化」から問題が再燃したのであって、続く安倍内閣でも、強硬策をとればとるほど状況は悪化した。これをサッカーの試合に例えると、日本のフーリガンに煽られた選手が闇雲に単調な攻めを繰り返した所、逆に相手にボールを取られ、今やゴール寸前という状況である。ここで「河野選手」に交代しても同じことであろう。ここはしっかりと戦形を組み直すことが先決である。

 先ほど英国の話が出たが、日本のマスコミは国内問題ではある程度違う見解が提出されるのに、対外問題ではほぼ同一な見解しか出てこないのは不思議なことである。英国のコービン前労働党党首や米国のサンダース上院議員を、「右派」とも呼ばれるメディアが産業界の意見を代表し、欧米メディアの誹謗中傷罵詈雑言の尻馬に乗って攻撃するのは、良くはないがその立ち位置の理解はできる。しかし「左派」とも呼ばれる労働側の利益を追求する側が、まるで知識がある人間はそうしなければならないかのように、コービンやサンダースを攻撃するのは理解を超える。昨年の英国総選挙ではそんな態度だったのにも関わらず、今になって分かったかのように、ジョンソン首相とドミニク・カミングス氏の関係を深刻そうに分析しているのは奇怪なことである。

 と、まあ、つらつらといろいろ書いてしまったが結論は、「栃木好き」の私としては「茂木敏充首相」推しということである(笑)。


















『2020年8月29日の新聞広告』






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