『歌集 形相』 南原繁(岩波文庫) 「昭和十三年」
みいくさの
炎とたぎち
進むとき
われは古典を
読み暮らしつつ
鶴白く
天に舞ひ立ち
翔りゆかむ
春の一夜を
いひし君はも
けふよりは
御二人にして
ひとつなる
みいのち永久(とは)に
幸(さきは)ひたまはむ
みいくさの
炎とたぎち
進むとき
われは古典を
読み暮らしつつ
鶴白く
天に舞ひ立ち
翔りゆかむ
春の一夜を
いひし君はも
けふよりは
御二人にして
ひとつなる
みいのち永久(とは)に
幸(さきは)ひたまはむ